【横断歩道】

意味：横断歩道あり

種別：指示標識

この横断歩道の標識は「ここに横断歩道がある」ことを知らせる指示標識です。

道路交通法 （第三十八条）にもあるとおり、横断歩道では歩行者が優先されます。

走行中の車両は、横断しようとしている歩行者がいないことが明らかな場合を除き、その手前で停止できる速度で走行しなければなりません。つまり、この標識を見つけたらそこに横断歩道があり、横断しようとする歩行者がいる可能性を想定しながら、横断歩道の手前で停止きるスピードで通行する必要があります。

また、横断歩道を渡っているまたは渡ろうとしている歩行者がいる場合は、横断歩道の直前もしくは停止線の前で一時停止し、その通行を妨げてはいけません。

なお、横断歩道や横断歩道から30m以内の場所での追い越し・追い抜きも禁止されています。

車両が違反をしたら「横断歩行者等妨害等違反」になる

もし横断歩道を渡ろうとする歩行者がいるにもかかわらず、車両が一時停止をしなかった場合は、「横断歩行者等妨害等違反」となります。その場合は以下の違反点数と罰則金があります。

違反の種別 ： 横断歩行者等妨害等違反

違反点数 　： 2点

罰則金　　 ： 大型車⇒12千円、普通車⇒9千円、二輪車⇒7千円、原付車⇒6千円

※車種によって異なります。

（参考）警視庁 「交通違反の点数一覧表」「反則行為の種別及び反則金一覧表」

横断歩道の目印いろいろ

横断歩道の標識は、2人の子どもが歩いている絵が描かれているものもあります。どちらの標識も意味は同じで、学校などの近くには、この子どもが描かれている標識が多いようです。

また、道路上にひし形マークの道路標示が描かれているのもあります。このひし形マークは、前方に信号機がない横断歩道や自転車横断帯があることを示しています。基本的に横断歩道がある50m手前と30m手前に描かれているので、運転中にこのマークを見かけたら、この先には横断歩道があることを見越した運転が必要です。

歩行者優先の意識を徹底しましょう

警察庁によると、令和元年から令和5年の間に発生した信号機のない横断歩道での事故約2,600件を分析したところ、横断歩道手前で減速した車両は1割に満たなかったそうです。走行中には頻繁に遭遇する横断歩道。クルマを運転するときには、今一度歩行者優先の意識をしっかり持って、安全運転をしたいですね。

（掲載情報は2024年4月時点の内容です。）