【一方通行】

意味：車は矢印の示す方向の通行ができます。逆方向からの通行はできません。

種別：規制標識

この一方通行規制は、「車両の相互通行に伴う複雑、危険な交通状態を単純化して交通容量を増大させ、交通の安全と円滑を図る(警察庁の交通規制基準)」ことを目的に設置されています。

したがって、一定方向への交通量の多い道路や相互通行が困難な狭い道、高速自動車国道等の流出入路などで目にすることが多い標識です。

この標識の意味は、「この標識より先は、矢印の方向にのみ進むことができる」「その矢印の方向にしか進めません」です。矢印の反対方向に逆走すると、道路交通法違反となり罰則が科せられます。

また、原則として一方通行路の出口には、車両の進入が禁止された方向に向けて「車両進入禁止」の標識が設置されています。

逆走してしまった場合は、「通行禁止違反」になる

もし一方通行の標識に気づかず、出口からの進入や指定方向外の走行など、通行が禁止されている道路を通行した場合は、通行禁止違反となります。反則金は、以下のように定められています。

違反の種別：通行禁止違反

違反点数　：2点

反則金額　：大型車⇒9千円、普通車⇒7千円、二輪車⇒6千円、原付車⇒5千円

※車種によって異なります。

（参考）警視庁「交通違反の点数一覧表」   「反則行為の種別及び反則金一覧表」

一方通行路では道路中央より右側を通れるが、右側への駐車は違反

原則として車両は左側通行ですが、一方通行路では道路中央より右側を走ることができます（5項）。対向車が来ないため、左側に寄る必要がないということですね。ただし、項によると、道路右側に駐車することはできませんのでご注意ください。

一方通行を無視したことで起こりうる事故も

一方通行の標識は、都市部の複雑に入り組んだ道路や高速道路の出入口などにもあります。もし、これを見落としてしまうと、道路を逆走して、対向車と衝突したり、人や自転車と接触したりするなどの重大な事故を引き起こす可能性があります。

標識の指示や設置されている場所をちゃんと把握して、安全運転を心がけるようにしましょう。また、初めて行く道などは、どこが一方通行なのか事前に確認しておくと安心して運転できますね。

未然に事故を防ぐためにも標識を正しく理解していることが大切。交通安全のためにも、みんなでルールを守りましょう。

（掲載情報は2023年10月時点の内容です。）