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公開:2025.5.27

マナーや法令を守って素敵な写真を撮ろう! 写活マナーのおさらい

暮らしとくるまでは、Instagramのハッシュタグ「#旅の思い出とクルマ」や「#犬のいる暮らしとくるま」、「#くるまデコ」に投稿された素敵な写真を紹介しています。また、「暮らしとくるまフォトコンテスト」にもいつもたくさんの方からご応募いただいています。もちろん、応募作品は撮影マナーや法令を守り、安全に気を配りながら撮影されていらっしゃいます。とはいえ、知らないうちに法令違反かもしれなかったり、思いがけず周囲の方に迷惑をかけてしまっていたりすることもあるかもしれません。クルマのある暮らしを楽しむのなら、自分だけではなく周りの人も心地良く過ごせるように配慮したいものですよね。今回は、クルマをテーマにした写活を楽しむうえで、知っておきたい撮影マナーや法令についてまとめました。

目次

写真撮影をするときは撮影マナーや法令を守りましょう

私たちは誰でも気軽に写真や動画を撮って、SNSに公開して楽しめるようになりました。ドライブに出かけたときや、愛犬のかわいい姿、クルマをかわいく飾りつけできたときの素敵な写真が撮れたときには、InstagramやXなどのSNSに投稿される方も多いと思います。

 

一方で、映え写真を撮りたいがために、一部の方が撮影マナーや法令を守らず社会問題となっているニュースを目にしたことがあるかもしれません。SNSに投稿するときには、撮影マナーや法令を守っていることが大前提ということを忘れないようにしたいものですね。

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駐車禁止場所での路上駐車はNG! 法令を遵守して安全な場所で撮影しよう

運転中に美しい風景や素敵なスポットに遭遇したときは、さっとクルマを停めてチャンスを逃すことなく写真を撮りたくなるものです。しかし、停めた場所が駐車禁止の道路上や、通行や安全の妨げになるような場所での写真撮影はやめましょう。駐車禁止の道路標識が掲示されていない場所でも、交差点や横断歩道付近など道路交通法で駐車を禁止する場所が定められています。

なお、道路に車両を停める際のひとつの目安として、5分を超えれば停車、5分以上であれば人が乗っていたとしても駐車扱いになるので、この点にも注意が必要です。

参考:【標識クイズ】 うっかり違反では許されない! 遵守したいこのマークの意味は?

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駐車(停車)禁止の道路のほか、通行や安全の妨げになる場所にクルマを停めて撮影するのはやめましょう

法律で規制のない道路でも駐車や撮影マナーを守ろう

市街地の道路は、多くの区間で路上駐車が規制されていますが、自然豊かな景色のいい場所では規制されていない道路もあります。このような場所がひとたび映えスポットとして有名になると、多くの観光客や撮影者が訪れ、多くの方が撮影を楽しむようになります。そこで通行の妨げになる路上駐車や近隣住民の迷惑となるようなマナー違反が多発すると、自治体が独自の規制をする残念なケースも出てきています。

したがって、このような観光地や映えスポットで撮影をする際は、撮影マナーを守るのは当然として、あらかじめ地元自治体や観光案内で路上駐車や撮影マナーに関する規制などがないかを調べておくとよいでしょう。

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映えスポットとして有名な滋賀県高島市のメタセコイア並木。高島市のHP を見ると、駐停車や撮影マナーなどに関する注意喚起がされています

#くるまデコを楽しむときは、保安基準に注意しよう

車内を素敵にデコレーションする「#くるまデコ」を楽しむうえでも注意すべきポイントがあります。

気をつけたいのが、道路運送車両法の保安基準です。この保安基準は、自動車の構造・装置について、安全確保および環境保全上の技術基準を定めたものです。車高の高さの規定や、タイヤのはみ出しなどの違法改造された車両を整備不良として取り締まります。

 

また、ダッシュボードに固定されていないものを置いていると、前方の視界を妨げてしまったり、落下して運転操作に支障が出たりするケースもあるので大変危険です。特に、ダッシュボードにぬいぐるみなどの装飾品を置いてしまうことは避けましょう。さらに、装飾品の大きさや材質や設置場所によっては、違法改造となるだけでなく、エアバックが作動したときや衝突したときに運転者自身や同乗者が、装飾物でケガを負ってしまう可能性もあります。車内を装飾するときには、走行中に前方の視界や安全の妨げとならないよう配慮が必要です。

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ぬいぐるみでも大きさや設置場所によっては視界の妨げとなってしまい、安全運転に支障をきたします。走行中はダッシュボードには何も置かないようにしましょう

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運転席や助手席のエアバッグはダッシュボード周辺に設置されていることが多いので、走行中にダッシュボードの上に装飾品を置くことは避けましょう

肖像権や著作権の侵害にも注意しよう

お出かけ先の行楽地などで写真撮影をする際には、見知らぬ人の顔が写り込んでしまうことがよくあります。このような写真を本人の許可を得ないままSNSなどに投稿してしまうと、肖像権の侵害にあたってしまうことも。個人が特定できないサイズや角度、うしろ姿や身体の一部だけを撮影したり、モザイクでマスクしたりするなどの処置が必要になります。

 

また、クルマの撮影をしていると、ナンバープレートが写り込むこともよくあります。車両のナンバーは個人情報には該当しないとされているものの、他人のクルマが含まれる場合は、配慮としてモザイクでマスクするのが好ましいですね。自分のクルマのナンバーについては、自己責任でマスクするか否かを判断したうえで投稿するとよいでしょう。

このほか、著名な建物や建造物、キャラクターには著作権が発生します。著作権者の許諾や、利用規約に則った範囲での利用が求められます。無意識のうちにプロモーションにつながってしまう可能性もあるので、フォトコンテストへの応募には適しません。

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クルマのナンバーは、居住地などを特定できる可能性があるので、気になる場合はモザイクでマスクしておくことをおすすめします

さらに著作権の観点からいうと、他人の写真を盗用したり、許可なく加工して使用したりすることは、当然NGです。また、最近はAI技術の発達により簡単に画像を自動生成できるようになり、著作権に関する議論が進んでいます。このような写真は、引用元やAI生成であることを明示しない状態でのSNS投稿はもちろん、フォトコンテストへの応募はすべきではありません。

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クルマで家族やわんことお出かけしたり、旅行をしたりすると、思い出づくりや共有材料として写真を撮る場面が多いと思います。そんなときは、この記事で紹介した撮影マナーや法令を守って写活を楽しんでください。Instagramに投稿するときは、ハッシュタグ「#旅の思い出とクルマ」「#犬のいる暮らしとくるま」「#くるまデコ」をつけて投稿してくださいね。

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