
くるまカフェと車中泊で出会う景色──N-BOXで楽しむ70cafeboxさんの癒しの時間
今回ご紹介する『暮らしとくるま』のInstagramフォロワーインタビューは、70cafeboxさん。愛車のHONDA N-BOXを#くるまデコして、気ままにお出かけ先でのくるまカフェや車中泊を楽しまれています。工夫を凝らした車内で、窓の外の景色を眺めながらコーヒーを淹れ自分だけのくつろぎ時間や、同じ趣味を持つ仲間との時間を満喫する──そんな充実したカーライフを過ごされている、70cafeboxさんについて伺いました。
目次

自分だけの空間で景色を堪能する「くるまカフェ」
― まずは『暮らしとくるま』の記事でもご紹介した70cafeboxさんの「くるまカフェ」について伺います。いつもはどのようにくるまカフェを楽しまれていますか?
好きな景色のそばにクルマを停めて、コーヒーを淹れたり、スイーツを食べたり、簡単なごはんをつくったりして楽しんでいます。ピクニックに似ていますが、クルマの中だから人目を気にせず過ごせるのが心地よくて。自分の好きなものに囲まれながらゆっくり過ごす時間は本当に楽しいし、幸せです。

― おっしゃる通り、投稿写真からは素敵なカフェの雰囲気が伝わります。季節感のある飾りつけも印象的ですね。

「車内を冬仕様に変身! ロマンチックでかわいいクリスマスデコ」 で紹介した一枚
―くるまカフェの投稿写真によく登場するランタンもかわいいですよね。
この「スマイルランタン」のことですね。これは、アニメ『ゆるキャン△』に登場するキャラクター・なでしこが使っているアイテムをモデルにしたものです。『ゆるキャン△』は、キャンプを通じてスローライフを楽しむ女子高生たちを描いた作品で、私が車中泊やくるまカフェにハマるきっかけになったアニメなんです。

―ランタンはいつも一緒なんですね。ほかにくるまカフェに欠かせないアイテムはありますか?
欠かせないアイテムというと、一人用の小型家電をよく使っています。鉄板や鍋として食材を焼いたり温めたりと簡単な調理ができるので、パスタをつくったり、ごはんを炊いたりして、クルマの中でも熱々のごはんを食べられます。

小型家電を使ってチキンラーメンを調理中
そのほかにもぜんざいをつくったり、カセットストーブで瓦そばをつくったりして、くるまカフェを楽しんでいます。
ちょっとしたお出かけ道中でお昼ごはんにお弁当を買って食べたり、窓の外を眺めながらごスイーツやお茶を楽しんだりするのは、最高に癒やしの時間ですよ。

キャンプアニメ『ゆるキャン△』にあこがれて。わたし流キャンプスタイルができるまで
―くるまカフェや車中泊をはじめたきっかけを教えてください。
実は、くるまカフェや車中泊をはじめたきっかけはキャンプなんです。もともとキャンプに興味があって、ちょうどアニメ『ゆるキャン△』にハマり、自分でもキャンプをやってみたいと思ったんです。
初挑戦は、とりあえず安いテントを買って、息子と二人で、アニメでも登場した静岡県にあるキャンプ場「ふもとっぱら」に行きました。

静岡県にある「ふもとっぱら」から見た景色
憧れの景色をみられたよろこびがありましたね。あとは、テントを張ったり火をおこしたりするのは初めてだったのですが、息子がサクサクと進めてくれて、そこも感動しました。それなのに、初めてのテント泊は、朝露でテントがびしょびしょに濡れてしまって、まともに寝られなかったんです。このことが原因で息子には「キャンプにはもう二度と行かない! 」と言われてしまいました(笑)。
― それは初キャンプから災難でしたね(笑)でも、その後もよくお出かけされていらっしゃいますよね。
そうですね、この経験もあって、「テントよりクルマで過ごしたほうが快適なんじゃないか」と思ったんです。朝露も心配しなくて良いですし、テントの設営の手間もありません。実際にやってみたら、私にとってはクルマのほうが楽で心地いいなと感じました。そこから自然とクルマの中で、ごはんを食べたり寝たりする、という今のスタイルになりました。

― そうなると今の愛車、N-BOXは車中泊をするために選ばれたんですか?
いえ、もともとは親の介護で車椅子を積める必要があったことと、身長180cmの息子が楽に乗れることを条件に選びました。でも結果的に、この車内空間の広さと天井の高さが、車中泊にもぴったりでした。
―車中泊の魅力はどんなところにあるのでしょうか?
なんといっても“自由さ”ですね。
旅館やホテルだとチェックインや食事の時間に縛られますが、車中泊は時間を気にせず自由気ままに旅できるのが良いです。直前の予定変更があってもキャンセル料の心配もないので、そのときどきの気分で出かけられるのが一番の魅力です。
車中泊をできる季節は限定的と思われるかも知れませんが、意外とそうではありません。さすがに夏は暑いので控えますが、冬は電気毛布や小型ストーブがあれば、快適に過ごせますよ。

車中泊の旅で出会った忘れられない景色
―いろいろな場所で車中泊をされていますが、その道中で特に心に残っている景色はありますか?
たくさんあるのですが、まずは鹿児島県の桜島で見た景色ですね。
初めて訪れたときに偶然噴火したんです。そんな中で火山灰が降ってくるほどの近さで噴火を見て、まさに“桜島の洗礼”を受けた、という感覚でした。迫力がすごくて、感動とともに感じた怖さも含めて強烈に記憶に残っています。

あとは、最近では長野県にある美ヶ原高原(うつくしがはら)から見た景色も印象的でした。
美ヶ原の道の駅は標高2,000mの日本一高いところにあって、ご来光と雲海が最高に美しいんです。私が訪れたときも、ご来光と雲海を目当てに、すごく多くの人々が集まっていました。
でも、周りの人たちは日の出を見終えたら、みんなさっさと帰っていってしまって(笑)。その様子がなんだか面白かったのも印象に残っています。
私は、せっかくなので、みんなが帰った後も日の出を見ながら、お日様を手に載せている風の写真を撮って、ひとりで遊んでいたんです。

そしたら、隣にいたカップルも私のまねをしはじめたんですよ。そのうえ、そのカップルが私よりももっといい写真を撮っていたのが、ちょっと悔しかったですね(笑)
――70cafeboxさんの楽しそうな雰囲気が伝わったから、きっとそのカップルもまねしたくなったんですね(笑)
くるまカフェをはじめてから広がった、新しい世界
――くるまカフェや車中泊をされるようになって、実感した変化はありますか?
全国に“くるまカフェ・車中泊仲間”ができました。趣味としてはじめてからSNSで発信するようになると、自分と同じ価値観を持った同世代の方々と知り合えたんです。大人になってこうやって新しく友達ができたことにすごくびっくりしたし、うれしかったです。

SNSで知り合った仲間たちとは、一緒にドライブしたり、カフェでお茶したり、車中泊したり……共通の趣味をきっかけに、まるで昔からの友人のように気軽に遊ぶ関係になったのは、本当にうれしいことです。

くるまカフェ仲間と誕生日会。この後お花見ドライブもしたそう
それに、自分でもくるまカフェや車中泊にここまでハマるとは思っていませんでした。
この趣味をはじめるまで、自分の世界はすごく小さいと思っていたのに、ぐっと広がった実感があります。

滋賀県と岐阜県の県境にある伊吹山で仲間と集合して、車中泊をしたときの一枚
― くるまカフェや車中泊を通じて、仲間との時間も、ひとりの時間も、どちらも楽しまれているんですね。

そうですね。車中泊で観光をしながら“仲間と過ごすにぎやかな時間”も、お気に入りのアイテムに囲まれて、公園や河原にクルマを停めてコーヒーを淹れて楽しむ“ひとりの癒やしの時間”も、どちらも私にとって大切です。

――今後はどんなカーライフを目指しますか?
これからも月に一回は車中泊に出かけたいと思っています。あとは10月にまた、伊豆で『ゆるキャン△』の聖地巡礼をする予定です! これからもN-BOXと一緒に、新しい景色を目指して、くるまカフェや車中泊を楽しんでいきたいですね。

自分らしく過ごせる、お気に入りの居場所
70cafeboxさんにとって、N-BOXは「自由な旅を叶えてくれる相棒」であり、同時に「心を落ち着け、自分らしく過ごせる居場所」でもあります。窓の外に広がる景色と、手元にある一杯のコーヒー。そんな空間で過ごす時間が、日常を少しだけ特別なものに変えてくれます。そして、ときには仲間と集まり、笑い合いながら過ごす時間もまた大切なひとときです。70cafeboxさんのカーライフは、これからもひとりで過ごす豊かな時間と、共通の趣味を持った仲間たちとの出会いに満ちあふれていくことでしょう。

取材協力・写真提供いただいたInstagramフォロワーさん:70cafebox さん
