“理想の世界観を写真で表現する” ハスラーカラビナで描く物語
今回は『暮らしとくるまフォトコンテスト2025(夏)』で「#日常の風景とクルマ賞」を受賞されたtao_fco_さんにお話を伺いました。“世界中を旅したり、秘境を冒険したりする”といった世界観が好きだというtao_fco_さん。愛車のハスラーカラビナを撮影スタジオのように彩り、まるで映画のワンシーンのような世界観や物語を丁寧に表現されています。今回は、受賞作品に込めた想いや、世界観づくりのこだわり、そしてクルマを通して広がっていく人とのつながりについて伺いました。
目次
“秘境を探検するクルマ”を目指して——世界観づくりのこだわり
―#日常の風景とクルマ賞の受賞おめでとうございます! 受賞作品はどのような場面で撮影されたのでしょうか?
「#日常の風景とクルマ賞」受賞作品
自分の好きな世界観やストーリーをもとに、そのイメージに添って撮影しています。今回は、世界の各地を旅する道中、“ひとやすみ”している様子をイメージしました。撮影は、知人のカメラマンにイメージを伝え300枚ほど撮ってもらい、その中から一番理想に近い1枚を選び抜きました。
―300枚もの中から選ばれた1枚だったのですね! 飾りつけてある小物たちも印象的ですね。
車内の小物は、世界中を旅するなかで各地で集めたいろんなアイテムを、クルマの中にぎゅぎゅっと詰め込んだ、というイメージにしています。お手本とするディズニー映画がいくつかあるのですが、今回は、「リメンバー・ミー」に出てくるようなメキシコモチーフやネイティブアメリカンモチーフの小物をレイアウトしました。
「リメンバー・ミー」の舞台となったメキシコをイメージしたレイアウト
―本当に“世界中を旅している”ように見えますね。他にはどんな映画を参考にされているのでしょうか。
東京ディズニーシーの「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー」のような世界観も理想としています。アトラクションに出てくるようなジャングルや洞窟など、“秘境を探検できるクルマ”にしたいと思って日々カスタムに奮闘しています。
洞窟の中で撮った1枚は本当の映画のワンシーンのよう
―写真撮影はどのように進めているのでしょうか。
事前にその日の撮影のコンセプトを決めて、「よし、今日はここに行くから、こういう服装で、小物はこれを持って……」としっかりと準備をして行くようにしています。もともとコスプレが趣味で、被写体として撮られることが多かったので、セットや衣装へのこだわりは強いかもしれません。
例えば、写真に写る衣装も自分で作成しています。映画のとある登場人物をイメージした衣装をつくったときは、モッズコートをバーナーで燃やしてダメージを付けたんです。
―ものすごい作品づくりへのこだわりですね。車内の飾りつけのポイントも教えていただけますか?
はい。車内でも“世界中を旅してまわっているクルマ”を表現するために、実際に旅先で入手したものや、雑貨店で厳選したアイテムを使ったり、ときには自作したアイテムで飾りつけたりしています。こちらの写真で中央部分に麻紐でつないでいる4枚のポストカードは、20年ぐらい前に「ホテルミラコスタ」に泊まったときにもらったものなんです。
DIYと自作の衣装で彩る、自分だけの“写真スタジオ”
―手づくりもされるなんて、すごいですね! どんなアイテムをつくられたのでしょうか。
こちらのコンソールは、採寸をして木の板から自作しました。自分のクルマにちょうど合うコンソールボックスがなく、“それならつくっちゃえ”の精神でつくりました。100均のカップホルダーとアメリカン雑貨の青いコースターに、自宅で持て余していた鹿ツノを組み合わせてネイティブアメリカン感を強めています。そのほかに、運転席まわりはメカメカしい雰囲気にしたくて、シフトレバーをアレンジしました。
すき間を採寸し、木板からつくったコンソール
既製品も良いのですが、自分でつくったほうが唯一無二の存在になって、より特別なものに感じられるんです。
間接照明にこだわった車内のラゲッジボードも自作
―ハスラーカラビナの車内外はまるで写真スタジオのようですね。
以前のクルマから乗り換えたときは、全然クルマを背景に自分も映って撮影しようなんて思っていなかったんです。でも、少しずつカスタムを重ねるうちに、歯止めが効かなくなって、クルマが自分の衣装に合う“スタジオ化”してきたので、自分も映ることにしました。
仲間とつながる喜び——オフ会で広がる世界
―いろいろクルマのイベントに参加されたり、オフ会の主催もされたりしているそうですね。始めたきっかけは何でしょうか?
Instagramにクルマの投稿をしていると、似たような人たちの投稿が表示されるようになるんです。何台、何十台で集まってコラボやオフ会をしていることを知って、楽しそうだな、と思いました。でも、参加方法が分からず、その気持ちをInstagramのストーリーズに独り言のように投稿したんです。
それを見た同じハスラーに乗っている方から「よかったら神奈川県の猿ヶ島で集まるから、来ませんか」とオフ会のお誘いをいただいて、参加したのが最初でした。
そのご縁をきっかけに、いろいろなオフ会に誘っていただけるようになりました。違う車種の集まりに初めて行くときは「自分が行ってもいいのだろうか」と悩みましたが、行ってみるととても充実した時間が過ごせて楽しかったです。今は「どんな集まりでも、誘われたらまず行ってみよう」の精神でオフ会を楽しんでいます。
-同じ趣味、同じクルマが好きな人たちが集まる良さはどんなことだとお考えですか。
写真を撮ったときの見映えが良いこともあるのですが、車内外のカスタムのアイデアをインプットできる場としても良いと思っています。
例えば、先ほどお話ししたラゲッジボードの後ろの木板は、自作された方のものを参考にしてつくりました。あと、他の車種からのパーツの流用も参加されていた他の方のカスタムを見てまねしました。
-SNSでも手軽に情報を調べられる時代ですが、リアルで見ると全然違うのでしょうか。
そうですね、リアルで見るとカスタムのイメージがずっと湧きやすいです。やっぱり写真では写っていない部分があるので、そこを細かく見られるのがいいですね。それに、クルマのオーナーさんご本人がいろいろ説明してくれて、さまざまな気づきも生まれます。SNS上で手軽に調べられて、コメントでやり取りもできますが、生で見て、直接お話を聴けたほうが楽しいですね。
ハスラーカラビナとともに広がる仲間の輪
-これからハスラーと一緒にやってみたいことは何ですか。
カスタムに関しては、もっと自分が理想としている“秘境を冒険している感じ”を出すために外装を“ごついもの”にいくつか変えたいと思っています。
また、オフ会を主宰することも増えてきたので、今後は同じ車種で集まるだけでなく、テーマを決めて同じ趣味嗜好の人を集めたオフ会を企画していきたいなと思っています。例えば、最近はワッペンをコレクションして天井に貼るのにハマっているので、「ワッペンオフ会」でワッペン好きな人と一日中ワッペンの雑貨店をめぐって探してみたいです。
tao_fco_さんのワッペンコレクション
他にも、「焚火オフ会」では焚火が好きな人と焚火を囲んでおしゃべりしたり、ご飯を食べたりしたいですね。
ご興味のある方、ぜひ参加をお待ちしています!
焚火オフ会の様子
愛犬「めんまちゃん」と写真撮影をする夢
あと、実はマルプー(マルチーズとプードルのMIX犬)の愛犬「めんま」がいるので、いつか一緒に撮影したいと思っています。今はまだ1歳でやんちゃ盛りなので、写真を撮りたいけれど、動きまわるので撮れないし、めんま用にコスプレ衣装をつくって着せてもすぐボロボロにしちゃうからダメなんです(笑)。3歳くらいになって落ちついてきたら、一緒に写真を撮りたいですね。
クルマとともに描き続ける、自分だけの物語
tao_fco_さんのカーライフを切り取った写真たちは、まるで映画のワンシーンのように、日常を特別な物語へと変えてくれます。理想とする世界観を求め、自らの手でつくり出すオリジナリティの高いアイテムたち。そして、仲間とつながり、愛車とともに冒険を続ける姿は、多くの人の心に響いていきます。これからも、tao_fco_さんの旅がどんな世界観を描いていくのか、楽しみでなりません。
取材協力・写真提供いただいたInstagramフォロワーさん:tao_fco_ さん
