【アイキャッチ】サンシェード

公開:2021.8.31
更新:2023.7.18

サンシェードは効果あり! 日よけで真夏の車内温度の上昇を軽減

夏場になると、駐車中のクルマに付いているのをよく見かけるサンシェード。サンシェードはフロントガラスの日よけとして、車内温度の上昇を抑えたり紫外線をカットしたりする効果があるとのことですが、実際はどうなのでしょうか。そこでサンシェードの効果や取り付け方法などを紹介します。サンシェードで真夏の運転のお悩みを解決しましょう!

目次

炎天下に駐車した車内はまるでサウナ状態……!!

【1車内】サンシェード

真夏は、クルマでの移動が涼しくて快適。でも問題は、炎天下に屋外で駐車したあとですよね。木陰など日差しが当たりにくい駐車スペースはなかなか空いていないため、仕方なく日なたに駐車すると、戻ってきたときの車内はまるでサウナ状態……。

 

ハンドルやシートベルトの金具は触ると火傷しそうなほどで、シートも熱々。慌ててエアコンをかけてもしばらくは温風が出て、涼しくなるまで汗をかきながら暑さに耐えて運転するはめに。真夏の駐車では、車内の高温化に悩んでいる方が多いかもしれません。

 

そんななか、夏場にサンシェードを使っている方も見かけますが、本当に涼しくなるのでしょうか?

サンシェードはダッシュボードの温度上昇の抑制に効果あり

JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)が行った真夏の車内温度測定テストによると、サンシェードの非装着車/装着車を比べたとき、車内の最高温度に大きな変化はないものの、ダッシュボードの最高温度はサンシェード非装着車で79℃、サンシェード装着車で52℃と、両者に27℃も差があったそうです。

 

サンシェードをつけることによって、残念ながら車内温度が涼しくなることはないようですが、真夏の駐車時にサンシェードを装着すれば、ダッシュボードの温度上昇の抑制には効果があるようです!

参考:真夏の車内温度(JAFユーザーテスト)

サンシェードで車内に入る日差しを防ぐ

【車内】サンシェード

サンシェードで、ダッシュボードの温度上昇を軽減できても、車内温度が暑いなら使う必要はないと思うかもしれません。でも、車内を直射日光から守ることでさまざまな効果があります。

 

特に、ダッシュボードの高温化は、エアコンの効率ダウンにつながります。また、サンシェードにより日差しが遮られハンドルや運転席が高温になりにくかったり、UVカット効果でダッシュボードなどの樹脂が紫外線によるダメージを受けにくくなったりします。

 

サンシェードで日よけをすれば、車内の急激な温度上昇を抑える効果も期待できます。そのため短時間の駐車のときこそ、サンシェードを使用した方がいいかもしれませんね。ただし、サンシェードのあるなしに関わらず、駐車時に子どもやペットを放置することは絶対にやめてください。

 

さらにサンシェードは、日よけ以外にも車外からの目隠しにも使えます。人目を気にせず休憩や仮眠を取ることができ、キャンプや車中泊などのアウトドアを楽しむ方には、プライベートを保護するアイテムとして1年中役に立ちそうです。

サンシェードの選び方のポイント

サンシェードは、クルマのフロントガラスに合うサイズを選びましょう。

オートバックスのプライベートブランド「AQ. フロントガラスのサンシェード ジュニア MS-01」のほかに「スタンダード」と「ジャンボ」、「スーパージャンボ」の4サイズの展開があります。また、車種別、サイドガラス用のサンシェードなどバリエーションも豊富です。

【サンシェード】

トヨタ ルーミー(型式DBA-M900A)で使用したのは「AQ.フロントガラスのサンシェード ジュニアMS-01」

トヨタ ルーミーのフロントガラスのサイズは素人採寸で幅145cm×高さ64cm。購入の際、オートバックスの店頭で車種を伝えたところ、「AQ.フロントガラスのサンシェード ジュニア MS-01」をおすすめされました。

 

商品サイトにも対応車種の記載がありますが、すべての車種が記載されているわけではなく、年式によってもサイズが異なるため、店頭で確認してから購入しましょう。オートバックスのほとんどの店舗ではサンプルが置いてあり、購入前に試せるようになっています。

 

ちなみに、サンシェードは100均やホームセンターにも売っています。選ぶときは、価格だけでなく、サイズや素材の断熱性、取り付け方法といった機能面も重視したいですね。近年ではドライブレコーダーを取り付けているクルマ向けに、サンシェードの中央上部が布地になったドライブレコーダーに干渉しないタイプもおすすめです。

サンシェードを実際に取り付け! 使ってみた感想は?

取り付け方法は、サンシェードを広げ、ドライブレコーダーなどを避けるようにして、フロントガラスに付けるだけ。サンシェードには、片面が銀で片面が黒のものがありますが、その場合は銀を窓側に向けて装着します。今回のサンシェードは両面が銀色なので、吸盤が付いている方を窓側にします。

【取り付け】サンシェード

実際に「AQ.フロントガラスのサンシェード ジュニア MS-01」を使ってみました。撮影日は2021年7月22日。ちょうど太陽が真上近くにいる午前11時過ぎで、気温は34度。すでに車内はサウナ状態で、どこもかしこも熱々! 早速サンシェードを取り付けます。車内で広げるとかなりの大きさを感じますが、軽くて吸盤の付きもよく、あっという間に取り付け完了。

 

【取り付け後】サンシェード

サンシェードを付けてから、30分ほど後に車内に戻ってみると、車内温度が劇的に下がっていることはありませんでしたが、直射日光が入らないため先ほどより体感温度が低い気が……。ダッシュボードやハンドル、シートを触ってみると、こちらは温度が上がっておらず普通に触れる状態でした! しかも乗り込んだ直後にエアコンを付けたら、すぐに涼しくなりましたよ。

 

今回はすでに車内温度が高い状態で使用しましたが、通常は駐車するときにあらかじめサンシェードを付けておくのがいいかと思います。

 

サンシェードを装着していても、炎天下ではやはり車内は暑くなります。お子さまやペットは当然のことながら、スプレー缶や炭酸飲料のボトルなど、高熱で爆発する恐れのあるものは車内に絶対に放置しないでください。

【収納

保安基準により運転中は視界を妨げない場所にしまいましょう。ゴムバンド付きのものは、コンパクトに収納できます

サンシェードがあれば真夏のドライブがもっと快適に!

サンシェードを使用すると、ハンドルやダッシュボード、運転席などが高温になるのを抑えられます。特に短時間の駐車のときにも効果があるので、取り扱いしやすいサンシェードがあると便利だと感じました。また最近では、色や柄がおしゃれなサンシェードもたくさん見かけるようになりました。お気に入りを見つけて、クルマの中を過ごしやすい空間にしましょう!

 

文・写真 内田裕子

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