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公開:2021.8.20
更新:2023.7.16

日よけシートで手軽に断熱! 「静電シート」をクルマの窓に簡単取りつけ

夏のドライブは、窓からの日差しや紫外線が気になりませんか? 特に後部座席に子どもやペットが乗っているときは、「暑くないか心配……」という方も多いはず。日よけと言えば吸盤タイプのサンシェードなどいろんなアイテムがありますが、静電気の力で簡単に取り外しができる日よけシート「IR 断熱ペタッチ」というアイテムもあるんです。薄いシートながらに日差しや紫外線もカットしてくれる優れものなんですよ。

目次

夏のドライブは日差しが気になりませんか?

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ドライブ中、後部座席に座っていると日差しがきつく感じることがありませんか? 日焼けや肌への紫外線の影響も気になるところです……。後部座席に2人以上座っているときや、チャイルドシートに座っている子どもは、気軽に座席の移動ができず、ガマンするしかないのは嫌ですよね。

 

最近のクルマは、ほとんどがUVカット加工されたガラスを採用しています。しかしUVカットガラスだけでは肌がジリジリするのは防げません。カー用品店でウィンドウフィルムを貼ることもできますが、お金も手間もかかるのが難点。もっと気軽に紫外線・赤外線を減らしたい方におすすめなのが、簡単に使える静電タイプの日よけシートです。

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スモークタイプを貼ってみた状態。貼ってある箇所が一目瞭然です

赤外線・紫外線とは?

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太陽光線は、紫外線、可視光線、赤外線の3つに分かれます。このうち、可視光線は私たちヒトの目で見える光で、目に見えない紫外線、赤外線にはそれぞれ特徴があります。

 

【紫外線 (UV:Ultraviolet rays)】

殺菌・ビタミンDの生成を促すなどの効果がある光です。一方で、肌の日焼け・シミ・そばかすの原因や、クルマのシートが色あせる原因にもなります。また手の甲や顔といった露出した部分が長年、紫外線に当たり続けると、皮膚がんなどの発生リスクが高まると言われています。

 

【赤外線 (IR:infrared rays)】

あたったものに熱を与えるという特徴がある光です。こたつや電気ストーブが暖かいのは赤外線の働きによるものです。強すぎると刺激となり、強い日差しが肌にあたるとジリジリするように感じるのは赤外線が原因です。

静電気で簡単に取り外しできる断熱・遮光シート!

IR断熱ペタッチ」は、窓ガラスに貼りつけるだけで使える日よけシートです。接着剤ではなく、静電気で吸着する仕組みなので、手軽に貼りつけることができます。

 

「IR断熱ペタッチ」にはスモークタイプクリアタイプの2種類があり、どちらも後部座席の窓ガラス専用です。フロントガラスや運転席・助手席側のガラスには貼らないでください。運転中の視界の妨げになるとして、保安基準(道路運送車両法)の違反となります。

ペタッチを貼りつけてみよう! 使用感や注意点は?

貼りつけるときは、保護フィルムをはがした面を窓ガラスにくっつけるだけ。手のひらなどで密着させ、気泡を抜きます。貼り直したいときは端っこをつまんではがし、もう一度窓ガラスにくっつけます。ほどよい厚みがあるので扱いやすいです。

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スズキ スペーシアの後部座席の窓に貼りつけました

「IR断熱ペタッチ」のサイズは約350×470mm。クルマのサイズに合うか心配な場合は、購入前に窓ガラスのサイズを測りましょう。

 

断熱・遮光重視のスモークタイプと、UVカットしながらも景色を楽しめるクリアタイプ

  赤外線
カット率
紫外線
カット率
可視光線
透過率
  IR断熱ペタッチ スモーク DF58 93%      99%      7%        
  IR断熱ペタッチ クリア DF57 83%      99%      74%       
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スモークタイプを貼ってみた状態。貼ってある箇所が一目瞭然です

スモークタイプを窓ガラスにつけて、そのまま5分ほど車内で過ごしました。断熱・遮光効果を強く実感でき、日が当たる席でも肌が熱くなりませんし、スマホを使っていてもディスプレイに光が反射しないので快適です。

 

クリアタイプは、スモークタイプに比べると光(可視光線)がよく通ることと、日差しが肌に当たってジリジリする感覚がややありました。

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クリアタイプを貼ってみた状態。ぱっと見、どこにシートを貼ったのかわかりません

貼りつけるときの注意点

貼りつけは簡単ですが、面積が広い分、気泡を入れないようにキレイに貼るのは難しいかもしれません。ただ少しくらいの気泡なら車外から見るとあまり気になりませんでした。また、何度か付け外していると、静電気でホコリがついてしまいました。それが吸着力に影響するという印象はなかったものの、注意書きを見ると接着力が弱くなることもあるそうです。

 

スモークタイプは、ちょっとした目隠し効果も

外からだと黒く見えるガラスが使われている車種でスモークタイプを貼ると、車内がより見通しにくくなりました。プライバシー保護にも役立ちそうです。

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スモークタイプを貼る前。外から見ると、車内の様子が見えます

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スモークタイプを貼った後。外から見ると、車内の様子が見えにくくなっています。プライバシー保護にもなりそうですね

車用カーテンとの使い分け

車内の日よけとしては、車用カーテンもあります。窓全体を覆ってくれる半面、風でひらひらとするのが邪魔だったり、外の景色が見えなくなってしまったりするデメリットも。「IR断熱ペタッチ」は熱や光の侵入を遮りつつ視界も確保してくれます。ただし、貼りつけた状態で窓の開閉ができないので、日よけアイテムは好みによって使い分けるといいでしょう。

関連記事:車中泊からリモートワークまで。車用カーテンを使ってみました!

テレワークにも使える「IR断熱ペタッチ」

自宅でテレワーク中、窓際にテーブルを置いて作業するというときは、日差しがまぶしかったりパソコンの画面が見えにくくなってしまったりすることもありますよね。

 

日が差す明るい場所で仕事をすると気持ちがいいし、わざわざカーテンを閉めるほどでもない……そんなときに「IR断熱ペタッチ」を窓に貼っておくと、ほどよく光を通しつつ、まぶしさや熱をカットしてくれるのでおすすめです。

 

窓全面をカバーする大きさではありませんが、時期によって日が差す場所だけに使えば、お部屋の雰囲気を損なわずに日差し対策ができます。

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すりガラスでも貼ることができました。ペットのために日差しが入る場所だけ使うのもおすすめ

晴れた日も日差しを気にせず楽しいドライブを

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「IR断熱ペタッチ」は、後部座席の「暑い!」 「日差しがきつい!」 といったお悩みを手軽に解消してくれる日よけシート。

 

自分で取りつけられ、必要なときだけ貼って使わないときは外せるので、日差しの強い時期のドライブには重宝しそうです。この夏はしっかりと日差し対策をして快適なドライブを楽しんでくださいね。

 

文 赤星友香

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