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公開:2023.10.20

バックミラーの正しい使い方をおさらいして、安全・快適に運転しよう!

クルマに装着されているバックミラー(ルームミラーやサイドミラー)は、運転席から見えないところを見るための大変重要な装置です。運転前にきちんと調整しておかないと、運転中に後方や後方側面などの大切なところが見えず、あたふたしてしまうことがあります。ここでは、バックミラーの基本的な役割や死角などに加え、正しい調整方法をお届けします。

目次

バックミラーには大きく分けて2種類のミラーがある

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バックミラーとは運転中に後方を見るための鏡のことです。クルマを運転するときは前方だけでなく、後方や側方にも気をつけなければなりません。そんなときに、前を向いたまま後方や側方を確認できるのがバックミラーです。

 

一般的な乗用車には、フロントガラス上部中央にルームミラー、左右のドアの前方にサイドミラー(通称:ドアミラー)の2種類のミラーが取り付けられています。

加えて、背が高く大きなSUVなどには、左フェンダー(左タイヤの上あたり)にサイドアンダーミラーと呼ばれる左前方と側面を映すミラーが取り付けられていることもあります。

 

ルームミラーは、クルマの真後ろを確認するときに使うミラーです。基本的に、後続車との車間距離の確認、バックするときの安全確認、駐車するときや発進するときの後方確認など、おもに真後ろにいるクルマや歩行者などを確認するために使用します。

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フロントガラス上部中央に取り付けられたルームミラー

サイドミラーは、クルマの斜め後方を見るためのミラーです。運転席から近い位置にあるので、後方の距離感などを把握しやすいところが特徴です。主に発進時や車線変更時にクルマ、バイク、歩行者などを確認するために使いますが、真後ろは見ることができません。

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左右のドアの前方に取り付けられているサイドミラー

このようにルームミラーとサイドミラーには特性があるので、2つのミラーを組み合わせて使用することで、かなり死角を減らすことができます。それでも死角が完全になくなるわけではないので、運転する際はこれらバックミラーと同時に目視での確認を一緒に行うことが大切です。

バックミラー調整の前に、運転姿勢をチェック!

みなさんは運転するとき、ルームミラーやバックミラーをどのように調整しているでしょうか? バックミラーは正しい位置に調整することで、より安全に運転することができます。ここでは我流になりがちな正しいバックミラーの調整方法について、おさらいしましょう。

運転姿勢

バックミラーを調整する際は、まず正しい運転姿勢を取ることから始めます。普段、自分しか運転しないクルマならばシートポジションの調整は不要ですが、家族で乗ったり、カーシェアなどで多数の人が運転するクルマに乗ったりするときには注意が必要です。

 

正しい運転姿勢を取るには、まずシートに奥深く腰かけて、首が垂直になるように背もたれをやや立て気味に調整します。次に、腕や膝が軽く曲がるゆとりのあるポジションになるようにシートを前後にスライドさせて調整します。

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のけぞるような運転姿勢(左)や前傾姿勢(右)はNG。中央の赤枠内が正しい運転姿勢です

ルームミラーの調整方法

正しい運転姿勢が取れたら、いよいよバックミラーを調整します。まずルームミラーの場合は、リアガラスの上端と下端がちょうどミラーに収まるように上下方向を調整し、左右方向はルームミラーのセンターにリアガラスの中心が映るように調整します。

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ルームミラーは上下左右がミラーの中心に収まるように調整するのがコツです

後方にヘッドレストなどがあって見えにくい場合は、以前ご紹介したデジタルインナーミラーを取り付けると、後方視界がスッキリします。

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サイドミラーの調整方法

まず、左右方向については、ミラーの1/4くらいにクルマの車体が映るように調整するのが基本です。サイドミラーに車体を映り込ませることで、走行中の車体近くの死角を減らすことができます。

上下方向については、直線道路でミラーの上側半分くらいに建物や空、下側半分くらいに地面や道路が見えるように調整します。とりわけ、左右方向の1/4は重要で、こうすることで斜め後ろにいるクルマなどを広範囲にとらえることができます。

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サイドミラーの調整イメージ。狭いところに駐車したり、巻き込みを防止したい場合は、助手席側をほんの少し下向きにしておくとよいでしょう

バックミラーを効果的に使って、安全運転を

ルームミラーやサイドミラーなどのバックミラーは、後方や後方側面を確認するためにとても重要な役割を担っています。運転中のリスクを減らすためにも、これらの正しい調整方法をしっかり身につけましょう。また、バックミラーと合わせて、目視確認も行うことも忘れずに。十分に周囲の状況確認をして、安全運転を心がけたいですね。

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