災害時の備えのひとつに! 防災に役立つクルマ活用法
台風や地震などの自然災害にあったとき、もし自宅が被災していつものように暮らせなくなったら……と不安になることはありませんか? 日本の各地でさまざまな災害が起き、どのご家庭でも防災の備えは欠かせなくなってきています。その防災のひとつとして、クルマが役に立つことはご存知でしょうか。携帯電話の充電から寒暖対策、プライベート空間の確保など、クルマ活用術について知っておきましょう。
目次
クルマの車内灯で明かりがつく
電気が使えないまま夜を迎える際には、車内灯で明かりを確保することができます。普段と違う環境で不安なときほど、こういった明かりの下で過ごせるのは、ほっとひと息つけますよね。
また、クルマのヘッドライトの明かりは、夜、やむを得ず外で作業をしなくてはならないときに照らすこともできます。
エアコンで暑さ・寒さを和らげる
災害時はどんな気候かわかりません。
無理して体調を崩す前に、寒いときには暖房、暑いときには冷房をつけて、過ごしやすい環境にすることも大切です。カーエアコンで少しでも快適に過ごせれば、不安な気持ちも和らぎます。
携帯電話の充電が可能
今や生活の必需品とも言えるスマホや携帯電話。緊急事態でも家族との連絡や災害情報の収集など最も大切な役割を果たします。
そのスマホ・携帯電話の充電が切れてしまったら…
クルマがあれば、車内のUSBソケットから電源が取れます。もしUSBソケットがなくてもアクセサリーソケット(シガーソケット)に取りつけられるUSBソケットが売られていますので、USBケーブルと一緒に常備しておくと安心です。普段の運転のときにも充電ができますので、持っていて損はありません。
また、車用インバーターがあれば、アクセサリーソケット(12V電圧)から家庭用のコンセント(100V電圧)への変換ができ、ノートパソコンなどの電子機器を充電できます。ドライヤーや炊飯器などの消費電力が大きなものを使いたい場合は、高出力のものを選びましょう。
ラジオ・TVからの情報がわかる
カーラジオやTV視聴可能なカーナビゲーションがあれば、そこから最新情報を取得できます。携帯電話以外の情報収集方法を確保しておくと安心です。
【電気はバッテリー上がりに注意して使いましょう】
ただし、アイドリング状態で、長時間これら電気を使うものを利用すると、バッテリーが上がる可能性があります。緊急時の利用は必要最低限のものに留めましょう。
プライバシーを守る空間
クルマは最小単位の個室です。クルマの中では、ちょっとした会話なら外に聞こえません。避難時でもプライバシーが保たれ、ペットがいれば一緒にいられる空間ですので、気持ちが落ち着かないときはクルマで過ごすのもひとつの方法です。また、ある程度の大きさのあるクルマなら、車内で眠ることもできますね。
その場から移動する
自動車ですので、事前に台風や大雨の予報が出ている地域から移動することができます。あらかじめ危険が予想される場合は、早めにその地域から離れることも防災の視点では大切です。
ただし、既に避難警報などが出てしまった場合は、移動することがかえって危険なこともありますので、十分に情報収集した上で慎重に行動してください。
ガソリン満タンで、いざという時の備えを
災害などで、いつもの暮らしができないときの選択肢として、クルマの活用方法をお伝えしました。しかし、クルマ自体が動かなくなってしまったら意味がありません。
普段のメンテナンスはもちろんですが、ガソリンは常に半分以上入れておき、台風や大雨の前には満タンにしておくなど、事前の対策も大切です。
いざというときでも、安心して過ごせるよう日ごろの備えはしっかりしておきましょう。