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公開:2019.12.13
更新:2022.6.8

知るとナットク! タイヤの基礎知識

どんなクルマにも必ず付いている、タイヤ。でも、パンクのときにしか気にしたことがない、という方もいるのではないでしょうか。
タイヤは、クルマが地面と接する唯一のパーツであり、実は大事な役割を持っているんです。今日は、知れば知るほど奥が深いタイヤについてご紹介します。

目次

タイヤが担っている重要な役割とは?

まず、クルマの中でタイヤはどんな役割を担っているのでしょうか。

 

基本的な性能は、「支える」「伝える」「決める」「和らげる」の4つ。

・クルマの重量を支える

・アクセルやブレーキなどの操作を地面に伝える

・クルマの進む方向を決める

・路面からの衝撃を和らげる

 

こうやって見てみると、重要な役割を持っていると分かります。

4本のタイヤで上のような役割をこなしているので、そのうちどれか1本でもトラブルがあると走行が困難になってしまうのですね。

タイヤ交換

トラブルの主な原因は、メンテナンス不足と経年劣化。

 

タイヤはゴムでできています。

古くなった輪ゴムが伸びにくく切れやすくなってしまうのと同様に、タイヤも時間とともに劣化してしまうのです。また、長い距離を走るとスニーカーのゴムがすり減るのと同じように、タイヤ自体もすり減ってきてしまいます。

 

 

また、タイヤにはサイズがあり、クルマの種類によって直径・幅・横からみた時の厚さ・耐荷重も変わってきます。形や大きさが似ているクルマでも、車種が変わればタイヤも変える必要があるので、必ず自分のクルマにあったサイズのタイヤを装着しましょう。

タイヤには季節がある?

タイヤには、季節によって履き替えることで安全性や燃費をアップさせることができるものがあります。

 

ノーマルタイヤ、スタッドレスタイヤ、オールシーズンタイヤの3つについてご紹介します。

Black tire rubber.

画像素材:Adobe Stock

通常付いている「ノーマルタイヤ」

 

夏タイヤ、サマータイヤなどの呼び方もされる「ノーマルタイヤ」。最近では、タイヤが転がるときの摩擦である“転がり抵抗”を抑えた低燃費タイプが主流です。

乾いた路面や濡れた路面では高い性能を発揮するものの、路面が凍結していたり、積雪しているところでは滑りやすく、向いていません。

冬によく聞く「スタッドレスタイヤ」

Car tires on winter road covered with snow

画像素材:PIXTA

スタッドレスタイヤは、冬タイヤやスノータイヤと呼ばれることがあります。気温が低く、路面が凍結し雪が積もっていてもゴムが硬くなりにくく、凍結した路面でも滑りにくい素材や溝の形によって、安定して走行できるのが特徴です。

凍結した路面に密着するように柔らかいゴムを使用しているので、夏季の温度が上がった路面環境では摩耗が激しくなります。

日本ではまだあまり知られていない「オールシーズンタイヤ」

オールシーズンという名前の通り、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの中間で、夏の晴れた日の乾いた路面からちょっとした雪が積もった路面まで対応できるタイヤです。ただ、凍結した路面には向きません。

3つのタイヤの種類をご紹介しましたが、結局はどのタイヤを装着したらいいのか分からない!という方もいますよね。

 

まずは、住んでいる地域の季節ごとの路面の状況などでタイヤを選ぶことが一番。3つのタイヤの主な特徴をつかんだ上でタイヤを履き替えるようにすることが、安全運転につながりますよ。

タイヤのメンテナンスって何をすればいいの?

ここまでタイヤの役割や種類を見てきましたが、気になるのはタイヤのメンテナンス方法。自分でメンテナンスするのはちょっと難しそう?と思うところですが、実は誰でも簡単にできることがあるのです。

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画像素材:PIXTA

まずは目視で異常がないかと残り溝をチェック

誰でも簡単にできるのは、タイヤを目視でチェックすること。運転する前にクルマの周りをぐるっと歩いて、4本全ての見えるところに亀裂やヒビが入っていないかを確認しましょう。

 

また、その時にタイヤの残り溝も一緒にチェックしましょう。

溝がすり減っていたらタイヤ本来の性能が発揮できなくなるので、交換をする時期です。タイヤの残り溝が1.6mm以下になったら危険な状態!交換しないと車検も通らないので注意です。

月1回は空気圧点検を

空気圧をチェックするのも大切です。燃費や乗り心地、タイヤの寿命にも関わってきますので、面倒くさがらず定期的にチェックする習慣を持ちたいですね。

装着しているタイヤの寿命を把握

タイヤにも寿命があります。タイヤの寿命は、種類や使用状況、管理状況にもよりますがおおよそ3~5年と言われています。

 

普段あまりクルマに乗らず、タイヤのすり減りが少なくても、タイヤは紫外線に弱いので、外に駐車しているだけで劣化がどんどん進んでしまいます。

 

 

日頃からの目視確認や月1回の空気圧点検、そしてタイヤの寿命の確認。

簡単なことですが、これだけでも立派なタイヤのメンテナンスになります。

タイヤの状態を知ることが、安全運転の第1歩!

Small baby girl driving toy car

画像素材:Adobe Stock

普段あまりクルマを使わない人も、お出かけ前、特に遠出するときなどはタイヤの状態を確認するようにしましょう。運転前から安全運転を心がければ、お出かけ先での不要なトラブルが防げます。

 

自分で見ても良く分からない、自信がないという人は、オートバックスなどタイヤを販売しているお店に相談してくださいね。

 

乗り方に合ったタイヤと適切なお手入れで、快適なクルマとの暮らしを送ってください。

文・森野日菜子

タイヤについてもっと知りたい方はこちらへ:タイヤ基礎知識/オートバックス

https://www.autobacs.com/static_html/shp/knowledge/tire.html

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