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もの活用術

2020.1.6

アップサイクルって知ってる? 廃タイヤが1点もののバッグやお財布に生まれ変わる

私たちの暮らしの中に、少しずつ環境に配慮したものが増えてきたと感じることはありませんか? 「つくって売って終わり」、「買って使って終わり」ではなく、ちょっとしたアイデアで捨てるはずだったものを宝物に変える「アップサイクル」。そんなアップサイクルの考えから生まれたものを探してみました。

最近、気になるアップサイクルという考え方

最近周りで、アップサイクル商品を身に付けている友達が増えてきました。
アップサイクルは、再利用という点ではリサイクルと同じですが、環境に配慮しながらも、廃棄される素材の特徴を生かし、機能性やデザイン性を加えてより価値の高いものにつくり変えることです。

 

資源の採取をできる限り少なくし、廃棄されるものを最小限に抑え、環境への負荷を減らす循環型社会 の考え方のひとつで、ファッションやデザインの分野で活躍するミレニアル世代など 、社会課題への意識が高い層を中心に支持されています。

実は、廃タイヤのアップサイクル商品もあるんです!

コーヒー豆や資材袋を元にしたバックや、食肉用の動物の骨や角を元にしたアクセサリーなどのアップサイクル商品は見たことがありましたが、廃タイヤを使ったアップサイクル商品もありました!
カバンやお財布、名刺入れなど、元がタイヤなので強度もあり水にも強くて、デザイン性も高く素敵です。

 

 

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SEAL提供

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SEAL提供

商品を取り扱っている表参道のお店「SEAL」に行ってみると、思っていた以上に種類が豊富です。もともとのタイヤ溝の模様や刻まれている数字がデザインとして成り立っていて、ひとつとして同じ商品がないのも魅力的でした。

また、「A PIT AUTOBACS SHINONOME」でも廃タイヤのアップサイクルコーナーがありました。 

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そういえば、以前新しいタイヤを購入したとき、もともと付いていたタイヤは「廃タイヤ処分料」を払って、引き取ってもらったような…?

実際に廃タイヤがどう処理されているのか調べてみたら、いろいろな形で活用されていることがわかりました。

廃タイヤのリサイクル率は97%!

一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)によると、2018年の国内における廃タイヤは重量で103万2,000トン、乗用車で考えるとおよそ2,400万台分が発生し、前年と比較して重量で2,000トン減少しています。

 

また、リサイクル利用量は合計99万7千トンと、リサイクル率は約97%ということらしいです。結構高い数字! 思っていたよりリサイクルされていますね。

画像素材:PIXTA

どのようにリサイクルして活用されているのか?

廃タイヤは、その約4割が主成分が石油などの炭化水素であることを活かして工場の代替燃料として利用され、他に、再生ゴムやゴム粉として再度ゴム製品として生まれ変わったり、中古タイヤや燃料用のカットタイヤとして海外輸出されるなど、活発にリサイクルが行われています。

それなら、十分再利用されているしアップサイクルはいらない? という声も聞こえてきそうですが、そうではないんです!

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廃タイヤのリサイクル工場

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廃タイヤが破砕されている様子

リサイクルされながらも、代替燃料としての価値は下落気味

代替燃料として使われる廃タイヤの需要は高いですが、他の廃棄物由来燃料 との競合により、ここ数年間で価格は大幅に下落してきており、このまま下落が続くと廃タイヤのリサイクル事業の継続が厳しくなる一方だそうです。

本来リサイクルできるはずの廃タイヤが各地に廃タイヤがリサイクルされずに大量に積まれたまま…なんてことにならないように、今までのやり方だけでなく、他の方法での再利用を模索していかなければいけないですよね。

身の回りの選択ひとつで、新しい価値が生まれる

タイヤは一度買うと長年付き合うもの。ずっと私たちの安全を守ってくれたタイヤが、新しい商品として生まれ変わって、また日々の生活にファッションとして楽しみを与えてくれるのって素敵ですよね。

クルマに関わるものでは、タイヤ以外にも、シートベルト素材の蝶ネクタイや、エアバッグを使った鞄など、クルマ素材のアップサイクル商品が、いろいろな国でつくられています。

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表参道にあるSEALのお店には廃タイヤから生まれ変わった商品がたくさんあります

「おしゃれだから買って、使って古くなったら終わり」ではなく、そのモノがつくられた背景と社会とのつながりを感じられる商品を積極的に選ぶことで、循環型社会が広がっていくと良いですね。

サステナブルな新しい価値を生む商品は、話題性があってプレゼントにもぴったり。私もまずはクルマ好きの友達に、廃タイヤ素材のプレゼントを贈ってみることにします。

廃タイヤのアップサイクル商品を取扱っているSEALの公式HP

https://www.seal-brand.com/

A PIT AUTOBACS SHINONOMEにも売っています

https://www.apit-autobacs.com/

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