
クルマの燃費を知ってる? 燃費のいい走り方を覚えてお得な「エコドライブ」を
自分のクルマの燃費をご存知でしょうか? クルマの燃費を把握して、燃費がいいと経済的にお得なことがあります。また、燃費を良くすることは環境にやさしく、燃費のいい走り方=エコドライブになるんです。今回は、人にもクルマにも地球にもうれしい、環境省が推奨するエコドライブ10のポイントを紹介いたします。
目次
エコドライブを心がけると、こんないいことがあるかも?
燃費の向上でガソリン代が節約
エコドライブで約10%燃費が向上すると、ガソリン代も10%節約になる可能性が! エコドライブでガソリン使用量が減れば、自然とガソリン代を節約することができます。
CO2排出量の削減
もしも、日本中のドライバー全員がエコドライブをしたら、約1,000万トンのCO2排出量の削減が見込まれます。これは、日本国内での自家用車によるCO2の排出量の10%近い値です。(国土交通省(2014年度)年間1億303万トン)
交通事故の発生件数を大幅ダウン
急発進・急ブレーキをせず、ゆとりのある車間距離を保つことで、安全運転にもつながります。その効果は、日本中のドライバーが取り組めば、交通事故の発生件数は約半分まで減らすことができるといわれています。
マナーを守り信頼度アップ
周囲への気遣いができるマナーを守った運転は、同乗者の方はもちろん、周りのドライバーに伝わるものです。逆にマナーの悪い運転だと、周囲に不快な思いをさせることも。丁寧な運転をすることで、人としての信頼につながることがあります。

まずは燃費を把握して、エコドライブへの第一歩を
【Point1】 燃費のチェック
最近は、燃費計が搭載されたクルマがほとんどなので、簡単に自分のクルマの燃費を確認することができます。まずは、自分のクルマの燃費チェックを習慣化することが、エコドライバーとしての第一歩。
車種ごとに燃費は異なるので、平均的な燃費を知りたいときは、カタログやインターネットで調べてみましょう。一般的には計測環境の違いもあり、メーカーが表示している燃費(カタログ燃費)よりも、実際の燃費(実走行燃費)は低くなる傾向があるようです。
運転前のセルフチェックでできること
【Point2】 タイヤの空気圧チェック
タイヤの空気圧が適正値より50kPa不足していると、市街地で2%程度、郊外で4%程度の燃費が悪化するといわれています。また、空気圧が適正でないと、パンクなど、タイヤのトラブルにもつながりかねません。
タイヤの空気圧は自然に低下するので、月1回、運転前のタイヤの空気圧チェックをすることを習慣化しましょう。

【Point3】 いらない荷物をおろして燃費をアップ
100kgの荷物を載せて走行した場合、3%程度の燃費が悪化する可能性も。ゴルフバックやキャンプ用品などクルマに積みっぱなしになりがちな荷物をおろすことが、燃費の向上につながります。ルーフボックスやスキーキャリアなどの外装品は、空気抵抗を大きくし燃費に影響するので、必要なとき以外は外すことも一つの燃費向上策です。
【Point4】 エアコンの使用は適切に
エアコンの「A/Cスイッチ」をONにすると、冷房として車内を冷却・除湿することができます。冷房の場合は、エンジンでコンプレッサーを動かして空気を冷やしているので、そのぶん燃料を使い、燃費は悪くなります。暖房の場合は、エンジンの熱を利用して温風にしているので、燃費への影響は少ないです。
これからますます暑くなり、エアコンを使用する機会が増えますが、車内の温度設定を適切にして、冷やしすぎにはご注意を。また、駐車中に車内温度が高くなりすぎないよう、サンシェードを使うといった工夫をしてもいいですね。
燃費をよくするための安全運転
【Point5】 ふんわりアクセル「eスタート」で発進
急発進・急加速をするとエンジンに高い負荷が掛かって、余計な燃料を消費します。ふんわりアクセルを踏む穏やかな発進(目安は、最初の5秒で時速20km程度)をすると、10%程度の燃費が改善され、安全運転にもつながります。余裕をもった運転を心掛けましょう。
【Point6】 ゆとりのある車間距離を保ち、安定した速度での運転を
車間距離が短いと無駄な加速・減速が増え、市街地では2%程度、郊外では6%程度の燃費が悪化するといわれています。無駄な加速・減速を減らすには、前のクルマとの車間距離を十分に保ち、速度の変化が少ない安定した運転をすることが大切です。
【Point7】 減速時は早めにアクセルを離し、エンジンブレーキを活用
信号の赤(黄)や横断歩道前などで停止することがわかったら、早めにアクセルから足を離し、エンジンブレーキで減速しましょう。早めにアクセルから足を離すことで、2%程度の燃費が改善されます。
【Point8】 エンジンを止めて、アイドリングを控える
10分間のアイドリング(エアコンOFFの場合)で、130cc程度のガソリンをを消費するといわれています。待ち合わせや荷物の積み下ろしなどのときはエンジンを止めて、アイドリングは控えましょう。

マナーを守ったゆとりある運転がエコドライブに
【Point9】 渋滞を避け、時間と気持ちに余裕をもった運転を
渋滞を避けることは余計なガソリンの消費を防ぐだけではなく、時間と気持ちの余裕につながります。出発前に、道路交通情報の確認や地図・カーナビゲーションなどでルートの確認を済ませましょう。
【Point10】 走行の邪魔になる迷惑駐車はしない
交差点付近などの交通の妨げになる場所での駐車は、渋滞を生み、他のクルマの燃費を悪化させます。それだけではなく交通事故の原因になる可能性があります。自分のクルマだけではなく、他のクルマへの配慮も大切なことです。
エコドライブでみんなが笑顔に!
エコドライブは、クールビズやウォームビズのように、温室効果ガスの排出量を少なくする環境省の脱炭素アクションの取り組みのひとつです。人とクルマだけではなく、地球にもやさしいことなんです。
一つひとつの働きかけは小さなことのように感じるかもしれませんが、世界中のドライバーがエコドライブを心がければ、きっと大きな力になります。
まずは簡単なことからでも大丈夫です。自分にできるエコドライブをはじめてみませんか?

参考:COOL CHOICE
