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公開:2020.3.18
更新:2020.9.9

いざというときに役立つ標準装備品+頼りになるエマージェンシーグッズあれこれ

クルマを運転するときは運転免許証、車検証、自賠責保険証の3点は必ず携帯していなければなりません。また、故障や事故など、万が一の際に必要になるのが、クルマに最初から積まれている発煙筒などの標準装備品。今回は標準装備品の内容や保管場所を確認するとともに、あれば頼りになるエマージェンシーグッズも紹介します。

目次

クルマの標準装備品とは、どんなもの?

冒頭でクルマを運転する時は運転免許証、車検証、自賠責保険証の携帯は必須と書きましたが、これはあくまで法令上の話。万が一クルマが故障したり、事故を起こしたときは、まずは自分で対応する必要があります。

 

そんなときのためにクルマに常備されているのが、ここでいう標準装備品。

 

ひと昔前まではスペアタイヤ、ジャッキ、工具、発煙筒などは、どのクルマにも装備されていましたが、最近ではジャッキや工具を装備していないクルマも増えてきました。

また、スペアタイヤは、実際に装着されているタイヤとまったく同じタイプだったり、実際のタイヤより小型・軽量のスペースセーバータイヤだったり、最近ではスペアタイヤの代わりにパンク修理セットが積まれているケースもあります。これは近年、任意保険のロードサービスが普及して、自分でタイヤ交換をしない人が増えたことに加え、燃費向上のために軽量化を進める必要があることが主な要因です。

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フォルクスワーゲン新型POLOに搭載されているパンク修理セット。従来のスペアタイヤスペースに設置されている

自分のクルマの標準装備品や保管場所を知っておこう

最近はスペアタイヤもジャッキも工具も装備されていないクルマが増えていますが、前述のようにクルマによって標準装備品はまちまちなので、もしものときのために、自分のクルマにどんな装備品が載っていて、どこに保管されているのかを知っておくことは、とても大切です。

 

それを把握する近道は取扱説明書を見ること。仮に自分では何もできなくても、助けに来てくれた人に標準装備品の内容と保管場所を伝えることができれば、素早く対処してもらうことができます。

まず、どんなクルマにも必ず装備されている発煙筒は、故障や事故を他車に知らせる大変重要なアイテムです。

通常は運転席や助手席の足元、あるいはシートの横などに設置されていることが多いので、必ずどこにあるかを確認しておきましょう。また、発煙筒には使用期限があるので、交換時期もあわせて確認しておくとよいでしょう。

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次はスペアタイヤジャッキ

もし、取扱説明書で装備されていることがわかったら、どこに保管されているのか、実際に確認してみましょう。

 

筆者のクルマは、ジープ・ラングラーという4WD車なので、スペアタイヤは実際に装着されているタイプと同じものがリアゲートに取り付けてあり、ジャッキはラゲッジスペース下部のトレイを取り外さないと見えない部分に格納されていました。このようにジャッキは、トランクやラゲッジスペース下部のデッドスペースに格納されていることが多いので、まずは色んなところを開けて確認するようにしましょう。

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ジープ・ラングラーのジャッキは、フロアマットと床材を引き上げてサブトレイを取り外すと、ようやく姿を現す※写真右の赤枠部分

筆者のクルマは、ちょっと特殊なタイプなので、スペアタイヤもジャッキも装備されていましたが、今時の乗用車は前述の通り、スペアタイヤやジャッキは装備されておらず、パンク修理セットが装備されていることが多くなっています。使用期限があるタイプもありますので、確認しましょう。

 

大切なのは、そのことを把握しているか否かです。万一タイヤがパンクした場合は、焦って無理にパンク修理セットを使おうとせず、JAFや任意保険に付属しているロードサービスを呼ぶことも視野に入れておいた方が良いでしょう。なぜならば、タイヤがバーストしているような状況では、パンク修理剤は役に立たないからです。

※バースト:タイヤが破裂すること

エマージェンシー時に頼りになるグッズも積んでおくと安心

そんなわけで、あまりクルマに詳しくない方とって標準装備品は縁遠い存在ですが、差し当たって内容や保管場所くらいは把握しておくのがおすすめ。

 

さらに故障や事故のときは、次に紹介するエマージェンシーグッズが役立つので、こちらは可能な限り車載しておくようにしましょう。

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