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2020.1.10

縁の下の力持ち?! バッテリーの基本

クルマには、ガソリンや軽油といった燃料の他に、もうひとつなければ動かない「力」があります。それは「電力」。クルマは電気の力がなければ動くことはできません。その電力を蓄えているのがバッテリーと呼ばれる蓄電池です。

クルマはバッテリーがないと動きません

クルマに搭載されているエンジンは「動かすきっかけ」となる外部の力が必要です。エンジンをかけようとすると、キュルキュルという音がしますが、聞いたことはありませんか?

それはエンジンを動かすきっかけをつくるモーターの作動音。このモーターを回すための電力をバッテリーが供給します。

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画像素材:PIXTA

エンジンを始動した後も、動かし続けるのに電気の力が使われています。さらに、エアコンやカーナビを動かしたり、ブレーキランプやヘッドライトを点灯させるのにも電気を必要とします。

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クルマのバッテリーを取り付けている様子

それらの電気は、オルタネーターという発電機によって生み出されています。エンジンの力で発電機を動かして電気をつくり、その電気でライトなどを点灯しています。発電した電気だけで足りなくなるとバッテリーに蓄えている電気で補填し、逆に電気が余るとバッテリーに蓄電するというしくみです。

バッテリーは2~3年ごとに交換しましょう

長期間同じスマートフォンを使っていると、買ったときと比べて電池の減りが速くなったと感じられることがあると思います。これと同じように、クルマのバッテリーも長年使用していくと劣化していきます。バッテリーが劣化すると、クルマに電気を送ることができなくなり、エンジンそのものを動かすことができません。

 

これがバッテリー上がり(バッテリー不良)です。

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画像素材:PIXTA

高速道路で、故障車が路肩に停車しているのを見たことがありませんか?

実はその原因の第2位がバッテリー不良。平成25年の統計によると、実に16,700件、総故障車数の16%がバッテリー不良によるものなのだとか。さらにJAFの出動統計によると、一般道でのクルマトラブルの1位はバッテリー不良とのことです。

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バッテリー上がりになると、エンジンはかかりません

一般的には3~4年でバッテリーは寿命を迎えるので、目安として2年ごとに行われる車検を目安に交換した方が望ましいでしょう。

 

特に、最近は停車中にアイドリングストップを行うクルマが増えています。この機能は、渋滞や信号の多い都心部では頻繁にエンジンを停止・始動することにつながるため、環境や燃費の面ではいいことなのですが、バッテリー側からするとたくさんの電力を必要とする過酷な状況となり、負担が大きくなります。

 

またバッテリーは、寒い場所では充電・放電の能力が低下します。スマートフォンをスキー場などの寒い場所で使用していると、普段より電池の持ちが悪くなるのと同じです。

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画像素材:Adobe Stock

もしクルマで雪山を走行しているときにエンジンがかからなくなったりしたら、暖房を使うことができませんから命にかかわることも。本格的な雪のシーズンを迎える前に、劣化しているバッテリーは必ず交換しましょう。

バッテリーの種類は多種多様。交換は専門店にお願いしましょう

一口にバッテリーと言っても、クルマの多様化により種類は豊富。車種ごとに使っているバッテリーは異なります。アイドリングストップ機能の搭載車やハイブリッド車には、特性に合わせたバッテリーを選ぶ必要があります。

②バッテリー交換

バッテリーの状態をチェックしたり、クルマに合うバッテリー選びや電気を扱う交換作業は、慣れていないと不安を感じるのも事実。交換したバッテリーをそのままゴミ箱へ捨てることもできず、購入店などに引き取ってもらう必要も。

 

少しでも不安を感じたら、カー用品店やディーラーにお願いした方が安心・確実でしょう。

バッテリーを交換しても体感できない、が正しい交換時期です

新品のバッテリーに交換しても、多くの方は「何も変わらない」「まだ交換しなくてもよかったのでは?」と感じることでしょう。ですが、外出先でエンジンがかからなくなったり、高速道路で止まってしまってはバッテリー代だけでは済みません。

Battery car on isolated white background

画像素材:PIXTA

たとえばJAF非会員が一般道でバッテリー不良で出動を要請した場合、昼間だと1万3,130円(税込)の負担が発生します。これは一般道で昼間の場合であり、高速道路だと約4,000円、夜間だとさらに2,000円以上の上乗せが発生します。ここまでかかりますと、普通にバッテリーを交換した料金とあまり変わらない金額になります。

さらにバッテリー代も別途かかりますので、楽しいお出かけが台無しになるばかりか、余計な出費がかさむということも。

 

転ばぬ先の杖ではありませんが、バッテリーは「ダメになる前」の交換を心掛けましょう。

文/栗原 祥光

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