クルマの浅い引っかきキズに! コンパウンドで簡単スリキズ隠し
クルマのドアノブ付近に、いつの間にかたくさんできてしまうスリキズ。 気になるけれど、わざわざそこだけ塗装するのも大変だし、お手入れを先延ばししてしまいがち……。 浅いキズならばコンパウンドで簡単に目立たなくできるので、気付いたときにサっとケアしましょう。
目次
クルマのドアノブ付近にスリキズがいっぱい!
気付いたときにはかなりの数になっている、クルマのドアノブ付近にできるスリキズ。
例え、自分では気を付けたとしても、子どもたちや他の人はドアを開け閉めするときに細かく注意しないので、運転席だけでなくすべてのドアノブ付近がスリキズだらけ…なんてことはありませんか。
こういったスリキズは、洗車中に水で濡れているときは目立たなくても、乾くとスリキズがそのまま残っていて、がっかりしてしまいますよね…洗車でも、手でこすっても落ちないこのスリキズ、ずっと残っているのは嫌だなぁと思いつつ、そのままになっている方も多いのではないでしょうか。
ツメで塗装が傷つく?
このスリキズは、主にドアを開けるときにツメで引っかいてできてしまったものです。
クルマ=硬いものというイメージがあると思いますが、そのボディの断面は何層にもなっていて、内側から、鉄板や樹脂の「ボディ層」、さび止めなど塗装がされている「下地層」、クルマの色を決める「カラー層」、保護やつや出しの「クリア層」などに分かれています。
「下地層」~「クリア層」の塗装面は、髪の毛くらいの厚さに収まっており、とても柔らかく、ちょっとしたことでもスリキズが付きやすいんです。ツメで引っかいたときにできるスリキズは、この一番表面にある「クリア層」をキズつけてしまっていることがほとんど。これより深いスリキズになると再塗装などが必要になりますが、「クリア層」だけにできた浅いスリキズならセルフケアが可能です。
そこで、クルマの「クリア層」にできた浅いスリキズを目立たなくする、コンパウンドを使ったお手入れ方法を紹介します。カー用品店に行けば、いくつもコンパウンドと書かれている商品がありますので、クルマの状態に合わせたものを選びましょう。
今回は、スリキズを目立たなくするだけではなく、コーティングでつやも出せる『スクラッチゼロ MH681』を使いました。一カ所5分もかからないので、気になったときにお手軽にポイントケアしましょう。
コンパウンドを使ったスリキズ隠しの方法
① 作業箇所をキレイにする
はじめに、スリキズのある箇所のホコリや汚れを落として、キレイな状態にします。水で洗った場合は、水分も拭き取っておきます。
ここで汚れが残っていると、汚れそのものがスリキズの原因になりますので注意してください。
② スポンジにミガキシートを巻き付け、コンパウンドを適量つける
スポンジにミガキシートを巻きつけ、コンパウンドを小豆1~2粒程度の大きさに取ります。今回はドアノブの下にある狭い場所を磨きたかったので、スポンジを小さく切って、作業しやすいようにしました。
③ スリキズに対して直線的に磨く
やや力を入れながら、縦・横と直線的に磨きます。
④ コンパウンドが乾く前に付属のクロスで拭き取る
磨くうちに、だんだんとコンパウンドが乾いてくるので、乾ききる前にマイクロファイバークロスで拭き取ります。
もし、拭きとった跡の仕上がりが不十分だった場合は、もう一度②~④の作業を繰り返します。
今回は、一回で写真のようになりました! スリキズ跡は、かなり目立たなくなっています!
作業するときに気を付けたいポイント2つ
ここで使うコンパウンドは、非常に粒子の細かい研磨剤でスリキズを目立ちにくくするもので、スリキズそのものが埋まるわけではありません。極端な言い方をすると、塗装を削るということになりますので、作業回数や頻度など、やりすぎには注意しましょう。
あくまでもスリキズの凹凸をなだらかにして目立ちにくくするものです。今回はコーティング効果のあるものを使用しましたが、必要に応じて別途しっかりケアすることをお忘れなく。
また、この方法は塗装の「クリア層」よりも深いところのスリキズには効果がありません。作業をしても消えない場合は、深いスリキズである可能性が高いです。
効果がみられるスリキズの深さは、手で触ってほとんど引っかからないもの、水をかけるとキ消えて見えるものが一つの目安になります。作業前に確認してみましょう。
注意点はいくつかあるものの、普段、目にするところ、触るところがきれいだと気持ちいいものです。
気になるときにサッとできるので、洗車や点検、お出かけ後の片付けついでに、ドアノブ周りのスリキズをチェックしてみませんか?