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公開:2020.1.24
更新:2021.5.25

運転上手だねって言われたい! 初心者が知りたい車体感覚の掴み方と加減速のコツ

運転が慣れていない人にとって、難しいことの1つであるアクセルとブレーキの踏み方。心地いい運転ができなくて、同乗者からちょっとでも口を挟まれたりすると「私は運転苦手だから...」と運転自体を敬遠してしまうこともありますよね。

スムーズで快適な運転は、周りを走っているクルマにも安心感を与えます。不要な事故を防ぐためにも、初心者のうちから意識をしておくことが大事。なによりも、スムーズに運転ができたら自信もついて、ドライブがもっと楽しくなるはず!

目次

ということで、前回の「バック駐車のコツ 」に引き続き、稲毛自動車教習所の菅原教官に、初心者でもできる簡単な加減速のコツやポイントを教えてもらいました。

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まずはクルマの大きさを理解しよう!

運転初心者だからこそ知っていてほしいのは、車体感覚について。

運転席から見た景色と、実際のクルマの大きさ/距離の感覚を掴んでおいてください。道路の真ん中を走っているつもりでも右や左に寄ってしまうことがよくあると思いますが、運転席からの景色で車体感覚を理解すれば、スムーズな走行をしやすくなるんですよ!

   

文字通り「感覚」なので慣れが必要ですが、そのヒントになるような車体感覚を掴むコツをお伝えします。

                    

まず、運転席に座っているとイメージしてください。

運転席に座るとフロントガラスに見えるのは、写真のような風景。クルマには死角があるので車体全体は見えません。見えない部分があると、どこまでクルマを寄せていいのかわかりません。かといって、外に出て確認するのは、煩わしかったり無理だったりしますよね。

 

例えばこの写真で、左右のタイヤはどのあたりに位置していると思いますか?

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このフロントガラスを通してみている景色に、左右のタイヤの位置を描き加えてみます。

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左側のタイヤがあるのは、なんとフロントガラスの中心から少し内側の延長線上!

写真では左側の白線の上。そして、右側のタイヤがあるのはアクセルペダルの延長線です。

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写真から見える2本の白線上に、左右のタイヤがそれぞれ乗っています

この運転席の景色と実際のクルマの大きさを把握すれば、狭い道で対向車とすれ違うときや左側の壁やガードレールにクルマを寄せるときの目安になるので、自信を持ってスムーズな運転ができそうですね!

 

車体感覚がわかることは、運転する際にとても大切なこと。

いつもと違うクルマに乗るときにも、シートやミラーの位置調整とともに、この方法でタイヤの位置を把握しておけば車体感覚を掴みやすそうですよね。

アクセルとブレーキ、正しい姿勢で踏めている?

さて次に教えてもらったのは、アクセルとブレーキの踏み方。

 

特に一人で運転することが多い人は、自分のタイミングでアクセル、ブレーキを踏むことが多く、運転が我流になってしまうことが多いのだそう。

 

他の人が運転するクルマに同乗した際、クルマが止まったタイミングで身体が前に「カックン!」と押し出されたり、発進するときにはシートの方へ体が押さえつけられるような感覚を感じたことはありませんか?

 

これはブレーキやアクセルの踏み方が問題なのです。

 

隣に座っている人は、自分が思う以上に加減速の勢いを感じるもの。

キホンの踏み方である、アクセルもブレーキもゆっくり踏み出し、必要なスピードになったら踏み込みを戻す、ということを意識しながら、運転上手を目指しましょう。    

アクセル、ブレーキを正しく踏むために、正しい運転姿勢をチェック

シートに深く座り、アクセル・ブレーキをしっかり踏み込むことができる位置にシートを動かしたら、手を伸ばしてハンドルの上を握り背もたれの位置を調整します。

運転するうちに乱れてしまいがちなので、初心に帰ってしっかり姿勢を正しましょう!

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1.アクセルの踏み方

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アクセスを踏むときは、かかとをつけてじわっと踏み出します。

足の指の付け根を、アクセルペダルの中心に置くようにすると、力の入れ加減やスピードをコントロールしやすいのでおすすめです。

2.ブレーキの踏み方

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ブレーキは、アクセルペダルから足を離したら、ひと呼吸おいて、かかとをつけずに足の指の付け根あたりでじわっと踏み出します。          

停車する直前に、少し足を戻し(ブレーキを一度緩めて)減速し、ほぼ停車したらブレーキを踏みこむのがコツ。

 

また、アクセルからブレーキをいきなり踏むのではなく、ひと呼吸おくのがポイント。

ひと呼吸おくことでクルマが「カックン!」と止まることがなくなり、スムーズに停車できます。ということは、周りのクルマの動きを見ながら、いつブレーキを踏み始めたらいいか、あらかじめ考えながら運転することが必要なんです。

いかがでしたか?

クルマの車体感覚のことや、基本のアクセル・ブレーキの踏み方をマスターすれば、理想の運転にも近づけそうですね。

 

ぜひ今回教わったコツを参考に、明日からの運転に生かしてみてください。

【初心者さんでも大丈夫! スピードの加減速のコツ☝】

✓ クルマの運転席からの景色を把握して、車体感覚を掴む

✓ アクセルは、足の指の付け根でじわっと踏み出す

✓ ブレーキは、停車する直前に少し足を戻し、ゆるめてから完全に踏む

文・写真/森野 日菜子

【協力】稲毛自動車教習所

https://ids-go.co.jp/

「運転初心者でも大丈夫! 明日から実践できる、基本のバック駐車のコツ」

https://www.kurashi-kuruma.com/article/202001222856

「注意すべきポイントが多い右左折。基本の目視ポイントを覚えて、もっとドライブを楽しくしよう!」

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