
釣りと両親のおはなし
海なし県の埼玉に住んでいる僕は海釣りが好きで、月一回茨城の実家に行きがてら、釣りを楽しんでいます。昔、父親と一緒に出かけた釣り場で午前は釣りを楽しみ、午後は母親とのんびり過ごす、なんでもない土曜日のできごとです。
目次
他界した父親から教わった釣り
僕がN-VANを買った理由のひとつに、釣りに行くためという目的があります。(N-VANを買った経緯は、前の記事「納車の日は、ふたりでラーメンを食べに」をご覧ください。)
それも海なし県民憧れの海釣り。
社会人になってから茨城県 水戸市に住んでいる実家の両親の所へ遊びに行ったときに、父親と一緒に釣りをしたのがきっかけです。もうはっきりとは覚えてませんが、クルマで30~40分くらいで行ける大洗の海へ行って、初めて行ったときは釣れて楽しかったんでしょうね。それ以来、実家に帰るたびに父親に誘われて、天気や潮の具合がいい日には、釣りに出かけていました。
そんな海釣りですが、父親が他界した今でも魅力に取り憑かれたかのように(?)続けています。ときどきですが、釣具店に行って、商品の売り文句にそそのかされ、新しい道具を買ってはその性能を試すために海へ向かいます。その仕掛けが本当なのか? と答え合わせをして帰ってくる。
その繰り返しだけど、何だか楽しくてやめられません。
親孝行と趣味の一石二鳥
でも、頻繁に海に行き来するのは経済的にも厳しいし、僕一人だけで趣味に出かけるのも家庭的にどうなのかな? という思いもありましたので、こんな大義名分を立てています。
現在、母親は水戸で一人暮らしをしています。だいたい月一回くらいのペースで、様子を見に行きがてら一緒に食事をしたり、買物に行ったり、家の掃除を手伝ったり、はたまた晩酌に付き合ったりすることもあります。
そのため、母親に会いに行きがてら釣りをするという親孝行も兼ねて出かけるようになりました。そうすると、天気が良ければ月に1回のペースで釣りに行けるタイミングをつくることができます。
実家 + 釣りに行くときのルーティーン
いつも実家へ行くときは、土曜日の午前3~4時ぐらいに起きて、埼玉の家を出発。大洗の海へは6時前後に着くように、高速道路代を節約してひたすら一般道を走ります。途中で休憩に立ち寄ったコンビニで、コーヒーや朝ごはんのパンなどを買いN-VAN の中で食べるのも楽しみのひとつ。
母親は、土曜日の午前中はそれなりに用事があるようなので、実家に行くのはお昼ごろ。僕は、それまでの6時前後から11時くらいまで海にいて釣りをするパターン。
しかし、ワクワクしながら海に着いても、天気が良くなかったり、風が強かったり、メチャクチャ寒かったりなど、外に出られないときもあります。どんなに楽しみにしていても、そういう条件が悪いときは、潔く釣りを諦めないといけない場合もあります。
そんなときに1番頼りになる相棒が、このN-VANです。室内のシートを収納すると、広いごろ寝スペースが登場。
朝が早かったので、ここで波の音を聴きながらもうひと眠りできちゃいます。

寝袋がすっぽり収まる広さで、寒さをしのぎつつ、のんびりごろ寝
天気が良くて釣りができる日は、いつものポイントである大洗のフェリー乗り場に面する場所で竿を垂らします。

海の向こうに大洗~苫小牧を行き来するフェリー「さんふらわあ」
小さい魚が多く、条件が揃えば簡単に釣ることができます。
奥さんや子どもたちと来たときは、それでも喜んでもらえて楽しい釣りですが、一人の場合はどうせならいつもと違う魚、その小魚をエサとしている魚を狙いたいもの。でも大物はそう簡単には釣らせてもらえません。
そのせめぎ合いが釣りの魅力でもあります。まあ、釣れても釣れなくてもここでボーッとしている時間がいいんですがね(当然、釣れればもっと良いんだけど……)。
そしてお昼ごろに実家に到着。
普段は母親が用意してくれたお昼ご飯をいただきますが、何かと用事が立て込んでいるときは、母親一人ではなかなか行けないラーメン屋さんや牛丼チェーン店のリクエストを受けて一緒に行ったりもします。ついこの前も、ラーメンが食べたいと言ったので、水戸では有名なラーメン屋さんに食べに行きました。

ここのお店の麺は、普通のラーメンの麺とちょっと違う感じがしたのであとで調べたところ、イタリアンの経験のある店主らしく、パスタの麺と同じ小麦を使っているらしい。なるほど
こんな感じで土曜日を過ごしているのですが、最後に僕の釣り自慢をひとつ。
いつも釣れていないように思われがちですが、去年の5月には大物が釣れて大満足! なんと、43センチのアイナメ。思わぬ大物でびっくりでした。

その日一番の釣果として、釣り新聞にも載りました!
こんな大物がたまに釣れると、釣りをやめられなくなるんですね。父親も同じような気持ちで釣りを楽しんでいたのかも知れません。
僕は一年に一度でいいので、またこんな大物が釣りたいです。今年も、これからシーズンになるので、すごく楽しみにしています。
文・記事内写真/小林 裕幸
