もうすぐ産休に入るというタイミングで、出産の準備にドタバタしていると、「出産祝いは何が良い？」とお義兄さんから連絡をもらいました。少し悩んでいると、お義兄さんの方から「チャイルドシートはどう？」と提案がありました。すると夫は

「姪っ子（義兄の娘さん）が生まれたとき、僕がチャイルドシートをプレゼントしたから、多分お返しで同じようにチャイルドシートをプレゼントしたいんじゃないのかなぁ」

と説明してくれました。

初めての出産ということもあり、他に良いものが特に思い浮かばないので、過去に夫から同じものをプレゼントしているならちょうどいいか、とチャイルドシートをプレゼントしてもらうことになりました。

姪っ子は現在11歳。つまり、夫がチャイルドシートをプレゼントしたのは11年前。

11年も経てば、チャイルドシートの安全基準やトレンドはがらりと変わっています。お義兄さんは早速チャイルドシートのリサーチを始めましたが、どうやら11年前のときと同じ、シートベルト取付タイプのチャイルドシートを見つけようとしている様子。

でも、実は今のクルマには（2012年以降発売のクルマには）ISOFIXという、シートベルトを使わず、固定金具を連結するだけで簡単にチャイルドシートを固定できるしくみが付いています。

ISOFIXの普及は2012年以降に進んでおり、姪っ子が生まれた2009年ごろのチャイルドシートは、ほとんどがシートベルト取付タイプだったようです。

もちろん私のクルマにもISOFIXの取付金具が付いているため、ISOFIX対応のチャイルドシートが欲しいのが本音。

シートベルト取付タイプと比べても、ISOFIX取付タイプの方が取付が格段に簡単で、間違いにくく、より安全に赤ちゃんを乗せることができます。

実際、現在各メーカーのラインアップを見るとISOFIX対応のものがほとんどです。ISOFIX対応でないクルマに乗っていない限り、シートベルト取付タイプを選ぶ理由がありません。

プレゼントされる側からワガママを言うのは少しはばかられましたが、

「ISOFIX対応のクルマなので、できればISOFIX取付タイプのチャイルドシートがいいです」

とお義兄さんに伝え、ついでに、いくつかリクエストを提示させてもらうことにしました。

夫もお義兄さんもどちらもクルマ好き。若いころはクルマをいじったり、サーキットで走ったりしていたようです。

でも、今回の件で「走り」とか「見た目」、「メンテナンス」以外のクルマ知識は、あまりあてにならないことが発覚し、なんだかとても残念な気持ちに……。

チャイルドシートは、子どもの命を預けるものですし、クルマ関連のことだからと敬遠せずに、夫婦で一緒に最新情報を調べながら検討した方がいいですね。

今のチャイルドシートは、取付方法のほかにも、シートが回転するものやサンシェード、冷却ファンを後付けできるものなど、さまざまなモデルが各メーカーから発売されています。色も、自分のクルマの内装に合ったものを選べるくらい、シンプル系からかわいい系まで出ています。

いろいろと夫と話し合って考えたのは、

✓ クルマのサイズ的に乗せたり降ろしたりの動作が楽そうなシートが回転するタイプ

✓ 色はこだわらない

✓ なるべくシンプルなデザインのもの　をお願いしました。

後日、「これはどう？」とお義兄さん送られてきたWEBのショッピングページを見ると、こちらが出した条件にぴったりのチャイルドシートが載っていました。ちゃんとISOFIX対応モデルです！

クルマに取り付けたチャイルドシートの写真をお義兄さんに送り、

「取り付けも簡単でした。ありがとうございます！」と感謝を述べると、

「今のチャイルドシートのことなんて分からなかったから、”ISOFIX”なんて聞くと難しそうに聞こえたけど、簡単なら良かった。たくさんおでかけして使ってね！」

と返事をもらいました。

夫もお義兄さんも、最後にチャイルドシートに触れたのは11年前。

チャイルドシートの進化に驚いたり戸惑ったりしていたものの、11年越しの兄弟でのプレゼント交換に、なんとなくほっこりしたのでした。