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公開:2020.10.27
更新:2020.12.25

お家で楽しく! はじめての手洗い洗車 【3 仕上げ編:ガラス撥水】

雨の日の運転って、ゆううつですよね。水滴が視界に入って前方が見えにくくなるばかりか、ガラス面がギラギラしていたり、ワイパーの水切れが悪くなったりしがちです。良好な視界を確保することは、安心・安全に運転するためには不可欠のうえ、運転中のストレスも軽減できます。今回は、フロントガラスの油膜落としと撥水(はっすい)加工を実際にやってみました。

目次

フロントガラスの撥水加工はだんだん弱くなる

まずは、現状のフロントガラスを見てみましょう。見た目は、特にこれといって汚いわけではありませんが、雨の日になると視界がちょっと気になりました。これは油膜による汚れが原因と思われます。

☆①洗車前(ズーム)

このフロントガラスは、ぱっと見たところ目に見えては汚くはないものの……

油膜とは、雨などで車体についたワックス成分が流れ落ちたものや、大気中の排気ガスに含まれた油分により、ガラス面に付着したもの。ひどくなるとガラス面がギラギラ・もやもやと見え、雨の日の視界が悪くなってしまいます。

ガラス面は、水をはじき丸くなった水滴が流れ落ちるようになると気持ちいいですよね。

 

このクルマはしばらく洗車もしていない(3か月ぐらい放置……)ので、しっかりと油膜を落として撥水加工をしたらどのように変化するかお見せしたいと思います。キレイを保つためには、撥水加工の前に行う、油膜落としがポイントです。

フロントガラスの油膜落とし・撥水加工に必要なもの

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✓ 電動携帯シャワー(2L)

我が家(アパート住まい)には洗車をするための水場がないため、こちらの携帯シャワーで作業をします。クルマ全体を洗うのには不向きですが、フロントガラスだけの作業なので、慣れていればこのサイズでも十分です。

初めて撥水加工をする方は、ガラス以外にも溶剤が飛び散ることもあるので、できればたくさん水が使える場所でやる方がいいですね。

✓ コンパウンド(研磨剤)を含んだ油膜落とし剤、スポンジ

現在フロントガラスについている古いコーティングや油膜を落としていきます。薬剤をスポンジに塗布して作業をするものや、ケースに持ち手が付いているものもあります。

今回は、カー用品のロングセラー商品でもある「キイロビン」を使います。

✓ ガラス撥水コーティング剤

油膜を落とした後に使用するのが、ガラス撥水コーティング剤です。今回はクリンビューの「ガラスコート ハイブリッドストロング」を使って撥水加工をします。

 

✓ マイクロファイバークロス、布など

1.大まかな汚れを洗い流す

洗車中に車体が乾いてしまわないように、クルマを日陰に移動させて作業をしましょう。

まずはフロントガラスに付着している大きな汚れを落としてしまいましょう。汚れたまま研磨剤を使ってしまうとガラス面に大きな傷をつけてしまいます。洗車といっしょに作業するのがおすすめです。

2.余分な水分を拭きとる

フロントガラスを洗い終えたら、水分を拭き取ってください。キイロビンはスポンジを軽く濡らした状態で作業しますが、ガラス面に必要以上の水分が残っていると、十分な効果が得られない(古いコーティングや油膜が取りきれない)ことがあるようです。

油膜取り剤の説明書にしたがってくださいね。また輸入車などではコンパウンドを使えないものもあるので、自動車の説明書も確認ください。

3.油膜落としの作業を行う

いよいよ古いコーティングや油膜を取る作業を行います。作業のコツは30cm四方ずつ進めていくことと、力を抜いて縦・横の直線的な動きで磨いていくことです。はじめは溶剤をはじいているのですが、油膜が剥がれてくると溶剤をはじかなくなります。

☆②キイロビン施工シーン

きれいに磨くポイント☝

磨くときは、円を描いてはいけません。円形の傷になりやすいのもそうですが、例えば、ガムテープやシールをはがしたときのことをイメージしてください。きれいにはがれずに糊の部分が残ることがありますよね。この部分をはがすときって、円を描かずに残った部分のはがれている方向へこすったりしてはがしませんか?

その動きと同様で、ガラスも油膜落としの作業で1か所油膜や古いコーティングの層がきれいになったら、その箇所をきっかけに、周囲の油膜をやさしくはがしていくイメージをして作業を進めてください。

4.油膜落とし剤を洗い流す

ひと通り作業が終わったら、水で十分に洗い流します。油膜落とし剤を洗い流したときにまだ水をはじいているようであれば、再度その部分だけ作業をして、ガラスに油膜が残っていないようにします。

☆②キイロビン施工後

油膜が落ちているのは、水はじきがなくなっているかで確認します

5.撥水コーティングの作業を行う

油膜落とし剤を完全に洗い流したら、フロントガラスの水分をきれいに拭きあげましょう。フロントガラスはしっかりと乾いた状態にしてください。水分が残っている状態で撥水加工をしても効果はありません。

 

撥水コーティング剤の使い方は、カバーキャップを外して、フェルト面をフロントガラスに密着させ……と、説明書に書いてある通りに作業をするだけですが、

✓ 液剤は少なめにして薄く塗り伸ばすこと

✓ 塗り残しがないようにすること

この2つが重要です。

 

コーティング剤は5~10分で白く乾いてくるので、水で濡らして固く絞ったクロスやタオルできれいに拭き取りましょう。

 

塗り残しや塗りムラをなくすために、2度塗りするのもおすすめです。最初に縦方向で全体を塗ったら、拭き取った後に横方向で塗るようにすると、より強固な撥水被膜ができあがります。これで作業は完了です。

☆③ハイブリッドストロング施工(縦塗り)

コーティング剤を縦に塗ったところ。乾燥したら、固く絞ったクロスできれいに拭き取ります

きれいな撥水被膜ができると、視界が良好に保たれます。雨の高速道路での運転時に水滴が流れていく様子は爽快ですよ。これで、雨の日の運転がちょっと楽しみになりました。

☆④作業終了

水をかけると、きれいな水玉になってはじいていきます

お家で楽しく! はじめての手洗い洗車【4 仕上げ編:コーティング】

https://www.kurashi-kuruma.com/article/202004145682

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