お家で楽しく! はじめての手洗い洗車【2 洗車編】
日中の日差しも暖かくなり、お家での洗車には絶好の季節になりました。また、春は花粉や黄砂の季節でもあるため、ひと雨ごとにあたたかくなると同時に、クルマにもさまざまな汚れがつきやすい時期でもあります。クルマに汚れがたっぷり付いているときこそ手洗い洗車で、クルマの汚れを落としましょう。汚れが目に見えてきれいになると、気持ちまでスッキリしますよ。
はじめての手洗い洗車、今回はカーシャンプーを使っての洗車と拭き取りまでの【洗車編】です。
目次
洗車道具のおさらい
前回の「お家で楽しく! はじめての手洗い洗車【1 準備編】」では、必要な道具を揃えておくことで、効率的にきれいにできることをお伝えしました。一度、用意した洗車道具をおさらいしましょう。
【洗車のキホン5点セット】
✓ バケツ
✓ スポンジやブラシ (タイヤ用、ボディ用の2種類あると◎)
✓ ホース (ノズルがシャワー/ジェット切り替えタイプだと◎)
✓ クルマ用シャンプー
✓ やわらかい布
それでは、この5つを使って洗車をしていきましょう。それぞれのステップで、ポイントもお伝えしていきます。
1.たっぷりのシャワーで大きな汚れを落としましょう
まずはじめに、大量の水でクルマに付いている汚れを洗い流します。
目に見えるボディの汚れは、砂やほこりなどがほとんど。これが残ったままスポンジやブラシでこすってしまうと、かえってボディに傷がつく原因になってしまいます。
ここでの重要なポイントは、ホースの散水ノズルを“シャワー”にして、水を惜しまずに、しっかりと洗い流しましょう。
意外と忘れがちなのが、水をかける前に、窓がしっかり閉まっているか確認すること。空気の入れ替えでちょっとだけ開けていることが多い方は、気をつけてください。窓が開いていると、車内がびしょ濡れになってショックですよ(笑)。
シャンプーの泡立てにひと工夫
ひと通りボディに水をかけたら、クルマ用のシャンプーで泡をつくります。
まず、バケツにシャンプーを適量入れます(シャンプーボトルに分量が書いてあります)。次に、ホースの散水ノズルを“ジェット”に切り替え、勢いよくバケツに水を注ぎます。すると、シャンプーがモコモコの泡に早変わり。この泡が非常に重要となるので、しっかりと泡立てましょう。
2.いよいよ洗車! 普通は上から……だけど、クルマは足元から
いよいよ、ここからクルマを洗っていきます。
洗車は上から順番に……と、その前に、まずはタイヤとホイールから洗いましょう。
なぜ足元から? と思われるかもしれませんが、これが2つ目の重要なポイント。クルマで唯一地面と接しているのがタイヤで、ホイールとともにかなり汚れています。
ボディを洗った後にタイヤとホイールを洗うと、その跳ね返った汚れがまたボディに付いてしまいます。ですので、一番初めに汚れの多い足元から洗ってあげましょう。タイヤをシャンプーで洗うのは側面のみ。地面に接している面は、溝に挟まった大きな石やゴミを取り除くだけで十分です。
【ホイール洗いの便利グッズをご紹介☝】
ホイールには、さまざまなデザインがあります。特にメッシュタイプは細かな隙間が多くてスポンジでは汚れが取りづらい……なんてことも。
そこでオススメなのはホイール専用ブラシ。隙間を洗うのに便利で、ボディ用スポンジと分けることができてGOOD。プラス1アイテムをしてみてはいかがでしょうか。
3.ボディの汚れはこすらないで! 泡で包んで洗い流そう
足元もきれいになったら、いよいよボディを洗いましょう。
クルマの屋根から順番に、上から下へ洗っていきます。汚れているからゴシゴシこすって……と考えてしまいがちですが、これは大きな間違い。最初に水でしっかり流したとしても、汚れの粒子が残っています。ゴシゴシ洗いはこの粒子と一緒にこすっているのと一緒。ということは、ゴシゴシするほどボディに傷をつけていることになりますね。
この洗い方が3つ目の重要なポイント。先ほど大量にシャンプーを泡立てましたが、この泡を使って、やさしくなでるように洗うのです。
そう、洗顔と同じですね。泡で余分な汚れを包み込みながら落としていく。これがクルマをきれいにする洗車の秘訣です。
さらに、きれいに洗車をする重要なポイント。それは、一気に洗ってから水で流すのではなく、クルマの屋根、助手席側、リア……と、クルマのパネル(パーツ)ごとを目安にして洗って水で流すを繰り返すことです。
日差しなどをカットする屋根があれば違いますが、それでも気温などでシャンプーの泡があっという間に乾き、筋状の跡ができてしまいます。
すると、また洗い直しになり2度手間、3度手間になります。ここは横着せずに、屋根が終わったら泡を水で洗い流して、クロスで水をふき取ってから次のパネルへ……と順番に洗っていきましょう。
拭き取りには、大きめサイズのマイクロファイバークロスやセームが便利!
洗い流した後の水の拭き取りも、力を入れてこすってしまっては、なかなか水分がなくなりません。
誰でも簡単に拭き取るコツは、大きめのマイクロファイバークロスやセームなどを使って、拭きたい場所に大きく広げて拭くのではなく、両端を持って引いてみてください。
すると……! 拭き筋も少なく、あっという間に水分がなくなります。これは、水を拭き取るクロスとクルマのボディの接地する面積を増やすことで、生地の吸水力が最大まで発揮されるからです。
洗車で押さえておきたいポイントをおさらい
ここでおさらい。洗車の基本4原則。これを忘れなければ大丈夫!
【洗車のキホンの洗い方☝おさらい】
✓ 水を惜しまず、たっぷりかける
✓ 順番は、足元(タイヤとホイール)から洗う
✓ 洗うときは、こすらず、泡で優しくなで洗い
✓ 一気に洗うのではなく、パネルごとに洗っていく
これで洗うのはおしまい。
ですが、ここで終わりにするのはもったいないです。この後のちょっとしたケアで、汚れが付きにくくなったり、輝きが増したりすることができ、何もしない状態とは、大きな違いが出るんです。
次回は、そんな洗車後のクルマをよりきれいに魅せるコツをお伝えします。
お家で楽しく! はじめての手洗い洗車 【3 仕上げ編:ガラス撥水】
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