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公開:2020.12.18
更新:2023.2.9

いざというときのために。意外と知らない? 発炎筒の有効期限と使い方

普段あまり気に留めない発炎筒。故障や事故で自動車が路上で停止しているとき、後続車にその存在を知らせるためのものです。発炎筒は、車内に備えることが義務づけされているのですが、有効期限があることを知らない方も多いのではないでしょうか? 普段は使わないものだからこそ、いざというときに困らないように、発炎筒の使い方や保管・購入方法など知っておきましょう。

目次

発炎筒は、自動車に備えてないと車検が通りません

国産車でも輸入車でも、日本国内を走行する自動車に搭載されている発炎筒。多くは助手席の足元に設置されていますが、車種によっては場所が違うことも。まずはマイカーのどこに設置されているのか確認しておきましょう。

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この発炎筒は、道路運送車両の保安基準において、「告示で定める基準に適合する非常信号用具を備えなければならない」と定められています。つまり、備えていないとダメなんです。もちろんないと車検も通りません。

有効期限は4年! 濡れても湿気ていてもNG

発炎筒には日本工業規格(JIS)で定められた4年の有効期限があります。マイカーに設置されている発炎筒の有効期限を把握しておき、正しい時期に買い換えてください。

 

また有効期限内でも「損傷、または湿気を吸収したため、性能の著しく低下した発炎筒」は、道路運送車両の保安基準において適合しない発炎筒と判断されます。台風や災害級の大雨などで濡れてしまったり、何かの原因で湿気てしまっていたりするかもしれません。注意しておきましょう。

前もって使い方を確認して、いざというときに焦らないように!

使い方は、マッチの点け方と同じです。とはいえ最近はマッチで火を灯す機会も減っているので、ピンとこない方も多いかと思います。

発炎筒中身

具体的には、まず発炎筒をケースから中身を取り出し、内ブタのようになっているキャップを外します。キャップの上部がざらざらの擦り板状になっているので、そこに発炎筒本体の上部をある程度勢いよく擦り合わせてください。炎がでるので発炎筒をするときには、身体や風向きにご注意を。

 

本体にも、使い方が書かれているので、あらかじめ読んでおくといいですね。

発炎筒の代わりに非常信号灯、LEDライトの非常信号灯もあり

最近は、発炎筒の代用品としてLEDライトの非常信号灯も発売されています。購入の際は、必ず「国土交通省 保安基準認定品」と書かれたものを選んでください。基準を満たしたものでないと、発炎筒の代わりとは認められません。

LEDライトは発炎筒と違い炎を出さず、点火するのもスイッチ式。また電池で点灯させるため何度でも使用でき、使用期限もありません。ただし、電化製品なので電池切れや故障などが発生します。定期的な点検が必要です。

 

amon 非常信号灯 6904」は、赤いLED の灯りが点滅する電池で稼働するライトです。夜間ならば200m先から確認が可能。また本体にマグネットが付いているので、実際に使用する際は、車体にくっつけて灯せるのも便利です。

交換・購入は、カー用品店でOK!

この機会に、これまで発炎筒をチェックした覚えのない方は、ぜひマイカーに設置されている発炎筒の有効期限を確認してみてください。もし期限が切れていたら今すぐ買い替えを! オートバックスといったカー用品店で購入が可能です。多くの場合は保安用品(三角表示板)などの近くや同じコーナーに陳列されています。

未使用の発炎筒の廃棄はリサイクルに

発炎筒は、火薬類取締法上のがん具煙火に分類されていますので、捨てるときは決まりがあります。

有効限切れで交換した未使用の発炎筒は、日本保安炎筒工業会がリサイクルをすすめていますので、家庭ゴミに出さずにカー用品店や車検依頼先に処分をお願いしてください。また、使用済みのものは、お住まいの自治体の規則に沿って処分してください。くれぐれも未使用ものは、発火の危険があることをお忘れなく。

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普段は使用する機会もなく、見逃しがちな発炎筒ですが、だからこそ万が一のとき使えないと困ってしまいます。ぜひ一度、有効期限と使い方をチェックしてみてくださいね。

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