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公開:2021.2.25
更新:2023.5.9

車検ってどんなことをするの? 知って納得の内容・費用で車検に臨みましょう

「車検=自動車継続検査」は、クルマが安全に走行できるように、国が定める基準に適合しているかを検査することで、人間でいうと健康診断のようなものです。そして、車検によりクルマが安全に運行できるということが証明されれば、「自動車検査証(車検証)」という公文書が発行されます。この証明書には有効期間があり、自家用乗用車の場合は2~3年に一度は更新のために車検を受けないといけません。クルマを所有している方にとっては、その内容や費用などが分かりにくく手間と感じている方も多いのではないでしょうか。車検の内容や費用などについて紹介します。

目次

車検って、何のこと?

そもそも車検にかかる費用はひとまとめで考えてしまいがちですが、その中身は、点検・整備の費用や検査に関わる費用、税金の納付など、関連するさまざまな費用が含まれています。

 

法律上の義務となっているのは、自動車の点検・整備として義務付けられている定期点検の「法定24ヶ月点検(2年点検)」と、その「検査(自動車継続検査)」。多くの場合、これらは同時に行うことが多いので、混同している方も多いかと思いますが、それぞれ別のものです。

 

「法定24ヶ月点検」は、自分で行うこともできますが、点検・整備を自分でするのですから、よほどの知識と技術がないと難しいです。点検箇所は56項目あり、大きく5つの区分に分けられます。

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画像素材:PIXTA

法定24ヶ月点検の点検項目区分

✓ エンジンルームの点検
✓ 外回り点検
✓ 室内点検
✓ 足廻り点検
✓ 下廻り点検

 

この5か所をさらに細かい部品ごとに、目視したり、計測機を使用したりして、その機能について点検していきます。

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画像素材:PIXTA

点検が自分でできたとしても、最終的な「検査」は“自動車検査員”という国家資格を持った人しかできません。

そのため、ほとんどの人は、自動車検査員がいる車検整備工場やオートバックスといったカー用品店、ディーラーなどに、法定24ヶ月点検と検査を同時に”車検”として依頼しています。

車検にかかる費用の内訳

一言で“車検”といっても、その費用にはさまざまなものがあります。詳しくその内訳をみてみますね。例えばオートバックスに依頼する場合の「オートバックス車検」にかかる費用の分類は、3つあります。

 

1.どこに依頼してもかかる“法定費用3種”

これは、どこに頼んだ場合でも、必ず車検時に支払わなければならない費用です。その金額は、車種などによって異なるものもあります。

 

【自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)料】

原動機付自転車を含むすべての自動車が加入する義務があります。交通事故による被害者の救済を目的にしており、加入していない状況で公道を走行した場合は罰則を受けます。自家用乗用車(普通車)では24ヶ月で21,550円(2021年3月現在)です。
※沖縄や離島など一部地域では異なる場合があります。

 

【重量税

自動車の重量によって定められた税金です。車検の有効期間に応じた年数ごとの金額が設定されています。軽自動車は6,600円、1t以下は16,400円、1t超~1.5t以は24,600円、1.5t超~2.0t以下は32,800円です。

 

【印紙・証紙代

国や軽自動車検査協会に対して支払う登録・検査手数料など。自動車の種別によって金額が決まっています。

法定費用3種

車検を受ける際、多くのユーザーはオートバックス車検やディーラー、そのほか車検業者などに点検・整備・検査、一連の手続きについて代行を依頼しています。そして、検査を受けるために必要な書類を作成したり検査を代行したりする手数料が、車検基本料金です。

この費用は依頼先によって異なります。オートバックス車検だと、早期予約割引といった特典が適用される場合もあるので、事前にWEBサイトや電話で問い合わせをして、見積もりを依頼するといいですね。

 

3.その他、整備または修理にかかる料金

「法定24ヶ月点検」を行ったときに必要と判断された整備の費用です。自動車検査員が点検項目において、整備または修理をしないと車検に合格しないと判断した場合は、その部品代や交換費用がかかります。

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また、オートバックス車検では、自動車のコンディションを保つために、消耗部品の定期交換も提案しています。

 

これらの整備費用は、作業を行う前に見積もりを提示されるので、自身で車検を通すための最低限の整備にするか、この機会にしっかり整備するかを判断しましょう。この金額はクルマの走行距離や使用年数によって大きく変わってきます。

身体と同じようにクルマを大切にするなら、+αのメンテナンスも

自家用乗用車の場合、車検は2年に1度ほどですが、検査以外の項目でもメンテナンスが必要な箇所が見つかれば費用が膨らむこともあります。

 

車検は、あくまでも自動車の安全と環境保全(公害防止)のために、国が定めている自動車の検査制度です。言いかえると、”そのクルマが、現時点で安全に走行できるかを判断する検査”にすぎません。なので、車検を受けたからといって、そのクルマを整備しなくても乗り続けることができるかというと、それは別問題。

 

より快適に安全に乗るために、整備士のアドバイスを参考にして+αの定期的なメンテナンスも心がけましょう。私たちの身体と同じで、クルマも日々のお手入れが大切です。日々のお手入れが健康と若さを保つのですから。

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画像素材:PIXTA

人間はエステやスポーツジムに通ったりしますが、クルマにももちろんメンテナンスが必要です。そんなクルマの定期的なメンテナンスをお願いできる「メンテナンスパック」といったサービスを利用してみてはいかがでしょうか。

 

また、オートバックスで車検を受けた場合は、バンクや窓の修理などを1年間受けられる「安心3つ星補償」が無料でついてくるほか、さまざまな特典がありますよ。

車検を受ける場所は検査だけでなく、その後のメンテナンス有無やさまざまな補償などを加味して選ぶとよいですね。

クルマに対しての考え方や時間のかけ方はひとそれぞれ。

車検を機に、自分の状況に合わせたメンテナンス方法を選んでみてはいかがでしょうか? クルマと楽に長く付き合える方法を選ぶことで、車検時の迷いやメンテナンス時間、故障などといったトラブルが少なくなるかもしれません。

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