
「ブレーキ警告灯」がついた! 点灯する意味と対処法は?
運転席の正面にあるメーターパネルには、速度メーターやガソリンといった燃料の残量など、クルマのさまざまな情報が表示されています。万が一、走行中に「丸の中に赤いビックリマーク(!)」が点灯していたら、それは緊急事態。ブレーキに異常が起きているかもしれません。
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丸の中に赤いビックリマークは「ブレーキ警告灯」。深刻なトラブルの可能性も。

丸の中に赤いビックリマークのアイコンは「ブレーキ警告灯」です。パーキングブレーキがかかっている状態を示します。
パーキングブレーキは、運転席横にあるサイドブレーキと言うこともあります。車種によっては、足踏み式のフットパーキングブレーキ、電動パーキングブレーキなど運転席横の場所以外にも設置されているタイプがあります。
ブレーキ警告灯は、パーキングブレーキがかかっていると点灯しますが、解除しても点灯している場合は、ブレーキに何らかの異常がある可能性が。ブレーキは、クルマが安全に走るために非常に重要なもの。走行中にブレーキ警告灯がついたときには、何らかのブレーキのトラブルや故障によって重大な事故につながってしまうことがあり、非常に危険です。
走行しはじめに赤いブレーキ警告灯が点灯したままなら、まずパーキングブレーキが解除されているか確認

クルマを動かし始めたときに、赤色のブレーキ警告灯が点灯したままであれば、まずはパーキングブレーキが完全に解除されているかをチェックしましょう。パーキングブレーキをしっかり解除して警告灯が消えたら、原因は「パーキングブレーキの解除忘れ」だったということです。走行前には、必ず、ブレーキ警告灯が消灯しているのを確認するクセをつけましょう。
ブレーキ警告灯は、エンジンをかけた状態でパーキングブレーキがかかっている状態で点灯します。そのため、エンジンを始動したとき(キーをイグニッションオンへ回したとき)に赤色に点灯しているのは異常ではありません。

電動パーキングブレーキとは、足踏みのパーキングブレーキなどの代わりに、指の操作でパーキングブレーキの作動と解除ができる装備のことです
注意して欲しいのは、パーキングブレーキを解除しても消えないときや運転中に点灯したとき(ついたり消えたりしている状態も同様)です。
パーキングブレーキを解除しても消えなければ、すぐに運転を中止して
パーキングブレーキを解除しても赤色のブレーキ警告灯が消えないときは、ブレーキを動かす役割の「ブレーキフルード(ブレーキオイル)」が漏れているといった、ブレーキ系統に深刻なトラブルが起きていることがあります。
ブレーキ警告灯が消えないときに、そのまま使用し続けるのは大変危険です運転中にブレーキ警告灯が点灯した場合は、すぐに安全な場所へクルマを停車させ整備工場やディーラーに連絡しましょう。
黄色のブレーキ警告灯が点灯しているときも、早めに点検を

ブレーキ警告灯は色によって意味が異なり、赤なら「危険」、黄色なら「注意」、緑なら「正常」です。この警告灯の色や記号は、国際規格によって定められているので、輸入車でも同様です。
同じ「丸の中にビックリマーク」でも、黄色に点灯する際は、ブレーキシステムの異常が考えられます。赤色点灯のように緊急を要する状態ではありませんが、点灯させたまま走行し続けるとトラブルや故障につながる可能性があるため、こちらも早急に整備工場やディーラーなどでの点検を受けましょう。
【まとめ】 走行中に赤いブレーキ警告灯が点灯したら、すぐに整備工場へ連絡しよう

ブレーキは、クルマにとって一番重要なパーツといっても過言ではありません。クルマの発進前にパーキングブレーキを解除してブレーキ警告灯の消灯を確認する習慣をつけましょう。もし走行中に赤色のブレーキ警告灯が点灯したら重大な危険を知らせるサインです。すぐに整備工場やディーラーに連絡して、ブレーキシステムを点検してもらいましょう。警告灯の意味を知って、何かあったときはすぐに対応できるようにしましょう。
