クルマの運転は少なからず技術が必要となるため、技術の有無が運転の上手さと考えがちです。しかし、一般道路においては、技術よりも気持ちの余裕を感じる行動やふるまいができるドライバーに対して「この人は運転が上手だな」と感じることが多いです。

もし、あなたが運転を苦手に思っていたり、下手だと感じていたりするなら、まずは運転上手な人のマネしてみてはいかがでしょうか。意識してマネするうちに、だんだんとコツがつかめるようになるかもしれません。

そこで、運転が上手な人の特徴を3つピックアップしました。みなさんのよりよい運転の参考になれば幸いです。

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運転中は、注意を払ったり操作をすることがたくさんありますし、さまざまなことが起きます。そして、予想外なことが続くと少しずつイライラやストレスにつながっていきますよね。

上手な運転をするためには、常に冷静で落ち着いていられるかがカギになります。落ち着くというのは感覚・感情的なものなので、上手な運転を目指すには「ていねいな操作」を意識するといいでしょう。

運転が上手い人は、運転に関する一つひとつの操作が非常にていねいです。急ブレーキや急発進、急ハンドルなどのいわゆる「急」のつくような動作はしません。停車も発進も滑らかで、走行中も安定した速度を保っており、まさに「冷静で落ち着いた」と表現できるような運転をしています。

運転上手への第一歩として、まずは気持ちにゆとりと余裕を持ち、運転操作をていねいに行うように心がけてみましょう。

運転中は、状況が常に変わるため、思わずヒヤリとすることは少なくありません。運転が上手な人は、危険な状況下での対応が適切という点も挙げられますが、それよりも「先読みして危険な状況をつくらない」ように運転することがうまいと感じます。

スムーズな運転動作のなかで、よく見るとさまざまな場所に注意を払い、起こりうる危険を察知して回避し、何事も起きないように運転しているのがわかります。私自身も運転中に、他のクルマが危険な状況を未然に防いだ場面をみかけたことが何度かあります。そのたびに「よく気がついて危険を回避したな」と感心します。

運転における危険予知・事故回避については、JAFの「危険予知の重要性（危険予知・事故回避トレーニング）」で、運転中にどのような危険が潜んでいるか予測することができます。

また、運転中のさまざまな場面に潜む危険な状況を知り、なるべく危険な状況をつくらないように運転するためには、日ごろから「かもしれない運転」をすることが大切です。

そして3つめの特徴は、周囲のクルマのことも考えて、思いやりや配慮のある運転ができる人です。

道路にはいろんなクルマが走っており、自分のクルマだけしかいないというケースはほとんどありません。さらに、車内は閉じられた空間のため、視界や音などの周囲の情報が入りづらく、自分本位な運転になりやすい環境でもあります。そういった環境においても、周囲のクルマとの間隔や走行スピードを見て、他のクルマも気持ちよく走れるように考えることができる人は、運転上手だと感じます。

運転に慣れていないときは、つい自分自身のことで頭がいっぱいになりがちですが、視野を広く持ち、周りの状況をよく見るようにしましょう。周囲の状況に合わせた運転やゆずり合いができるようになると、自分も相手も気持ちよく運転ができますね。

私が運転が上手いと思う人たちをまとめると、この3つになります。

運転が上手い人は、技術の高い運転をしているというよりも、周囲へ配慮しながら、みんなが快適になるような運転をしています。その結果、安全運転につながり、無事故・無違反にもつながります。つまり運転が上手い人は、運転マナーがいいドライバーともいえると考えます。

みなさんも運転が上手い人のふるまいをマネしながら、セルフチェックを繰り返し、運転が上手な人を目指していきませんか。

文：のっぴー