大人から子どもまで! マジック染めでつくる裂き布カーテン風インテリアを後部座席に
ハンドメイド初心者でも、簡単にできる染め物があるのをご存知でしょうか。染め物の中でも気軽にチャレンジできるのがマジック染め。紅茶染めや草木染めなどのように鍋で煮出して布を染める手間がないので、子どもから大人まで気軽に楽しめる染色のひとつです。今回は、マジック染めをしたガーゼを裂き布カーテン風にして、クルマの後部座席の窓に飾りました。涼やかに彩るマジック染めカーテンは、つくるときも、飾るときも楽しめますよ。
目次
材料と道具
・ダブルガーゼや薄手の生地 (白色と水色の2色)
・油性ペン
・無水エタノール
・スポイト
・ひも
・クルマ用吸盤クリップ※
ボンド/エタノールとボンドを入れる容器/ハサミ/刷毛(ハケ)や筆/ビニール手袋/定規/ 新聞紙など(油性ペンやボンドの下敷き)
※透明の吸盤クリップは窓ガラスに付けると収れん火災の恐れがあるので、必ず車専用の黒色のものを使用してください。
マジック染めの裂き布カーテン風インテリアとは?
白色の布にマジック染めをして、水色の布と交互にひもに結び、裂き布カーテン風にします。後部座席の窓ガラスにカーテンを付けている方もいるかと思いますが、裂き布カーテン風だと、結んだ布のすき間からほどよく光が透けて、柔らかい雰囲気がなんとも魅力的。
ただし、このカーテンはスライドドアタイプのクルマには取り付けできません。また、カーテンをフロントガラス、運転席や助手席側のサイドガラスにつけると運転中の視界の妨げになるとして、保安基準(道路運送車両の保安基準)で認められていませんので、取り付けの際は注意してください。
マジック染めカーテンのつくり方
【下準備】
マジック染めの前に布は、それぞれ縦約55cm×横約22cm(白色 4枚/水色 3枚)にカットしておきましょう。布のサイズはクルマの窓サイズに合わせて調整しても問題ありません。エタノールを扱いますので、火気の近くを避け、換気のいい空間でつくりましょう。
ガーゼにマジック染めをする
白色の布に油性ペンで好きな模様を描きます。あとでにじませるため、模様は点や丸などのシンプルな形で、余白が多めのほうがマジック染めにはオススメです。
容器に入れたエタノールを、スポイトで吸い上げます。描いた模様の真ん中にエタノールを少しずつ垂らしましょう。
エタノールの量が多いほど、インクが広がり、色が薄くなります。模様を残したいところは、エタノールを少なめに、グラデーションにしたいところはエタノールを多めに垂らしながら、お好みの模様や色の薄さになるように調整しましょう。
全ての白色の布にマジック染めをしたら、そのまま自然乾燥させます。
布のほつれ止めをする
布のほつれが気になる場合は、ほつれ止めを行いましょう。
布が完全に乾いたら、ボンド:水を1:3の分量で薄めます。薄めたボンドを刷毛で布の端から1〜2cmほどのところに塗り、ほつれ止めを施しました。
ボンドを塗り終えたら、自然乾燥させます。
布が乾いたら布の端のほつれている部分をハサミで整えて完了です。
ひもに通して裂き布カーテン風に
60cmほどの長さにカットしたひもを用意し、マジック染めをした布を通します。
ひもの長さは後部座席の窓ガラスの幅によって異なるので、完成後も調整できるように長めにカットしましょう。
布を半分に折ってひもをのせたら、布の輪ができたほうに反対側の布の端を輪の中にくぐらせてひもをひっぱります。
布をひとつ結び終えたら、次は水色の布を同じ要領でひもに結びます。マジック染めした布と水色の布を交互に、ひもに布を結んでいきましょう。
すべての布を結び終えたら、結び目の間がひらきすぎないように調整します。
最後に、クリップを外れにくくするために、ひもの両端に2つ玉結びをつくってから吸盤クリップではさみ、完成です。
クルマの中を鮮やかで涼やかな色のくつろぎ空間に
後部座席の窓ガラスにマジック染めをしたカーテンをつけます。ひもがたるみすぎないように、ひもの長さを調整して窓に取り付けましょう。
マジック染めをした部分が涼やかで美しい色合いになりました。ガーゼでつくったカーテンなので、自然光をほんのり通して、やわらかな透け感を楽しめます。
油性ペンの鮮やかな色とガーゼのやわらかい透け感を楽しめるマジック染めのカーテン。
鍋で煮出す必要のない簡単な染め方なので、お子さまと一緒に好きな色や模様のカーテンをつくるのも楽しそうですね。
後部座席の簡易的な日よけや目隠しとしてだけではなく、場所を変えてガーランドとして飾ってもかわいいです。
お家の中はもちろん、クルマでのお出かけ先でちょっと息抜きしたいとき、キャンプやピクニックのときに、オリジナルの小物でクルマの中を飾り付けたら、自分らしい特別な空間ができあがります。
青を主役とした鮮やかな模様の布と、無地の水色の布の組み合わせた手づくりカーテンは、クルマの中を、華やかでありながらやさしい雰囲気の空間に彩ります。クルマの揺れに合わせて、たゆたうカーテンの様子はとてもかわいらしく、いつまでも眺めていられそう。
涼やかに彩るカーテンで、自分好みの空間づくりを楽しんでみてはいかがでしょうか?