急な降雪への備えには、布チェーン「AutoSock(オートソック)」がおすすめ
みなさんは雪が降ったときに使うタイヤチェーンに、布製のものがあるのをご存じでしょうか? この布チェーンは取り付けしやすいことから、近年、タイヤチェーンの中でも注目を集めています。布チェーンの「AutoSock(オートソック)」について、装着方法や注意事項などをお伝えします。急な降雪対策として、クルマにひとつ布チェーンを備えておくと安心ですよ。
目次
突然の雪! どうしても運転しなくてはいけないとき
ふだん雪が降らない地域でも、思いがけず雪が降るときがあります。
特に用事がなければ、雪がとけるまでお家にこもってクルマを運転しないほうが安全。でも、重要な用事や仕事で、どうしても外出しなければならないときもありますよね。特に、冬は受検や試験などが多いため「送迎にクルマが使えたらよかったのに」と感じる瞬間もあるかもしれません。
雪道の運転は、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンを装着していれば安心ですが、そうでなければ、非常に危険で運転することはできません。
そこで、急な降雪対策に「布チェーン」を緊急用として準備しておくのがおすすめです。布チェーンは、取り付けしやすく、コンパクトな収納サイズなのが魅力のタイヤチェーンです。
タイヤチェーンの種類は、金属/樹脂(ゴム)/布の3つ
タイヤにつけるチェーンには、大きく分けて、金属タイプと樹脂(ゴム)タイプ、布タイプの3種類があります。
タイヤチェーンは種類によってそれぞれ特徴があるので、ご自身の利用シーンに合わせたタイプを選びたいですね。また、必ずクルマのタイヤサイズに合ったものを選びましょう。
近年では、急な降雪のときの緊急用として布チェーンの人気が高まりつつあります。
布チェーンは取り付けやすさとコンパクトな収納サイズが魅力!
布チェーンは、ほかのタイヤチェーンと比較して軽量で、取り付けがしやすく、収納サイズはコンパクトで保管場所を取りません。
価格はメーカーやサイズごとに異なりますが1万円強のものが多く、緊急用としてクルマに備えたいという方におすすめです。
一方で、長距離の走行はできないため、積雪量の多い地域やウィンタースポーツに行くときにクルマを使用したい方には向いていません。
「AutoSock(オートソック)」の装着方法
布チェーン「AutoSock(オートソック)」の装着方法は3ステップです。金属チェーンや樹脂チェーンの取り付けをしたことがある方なら、簡単に感じるかもしれません。特別な道具は必要なく、片輪4~5分ほどで装着できるので、寒い外での作業時間が短いのはうれしいですね。
タイヤの上半分に「AutoSock(オートソック)」をかぶせて、できるだけ引き下げます。
タイヤが半回転するぐらい、車両を少しだけ進めます。
タイヤの残りの部分に「AutoSock(オートソック)」をかぶせます。
きちんと全体にかぶせることができていれば、走行しはじめることで自然にタイヤ中央にフィットしていきます。
また、布チェーンに限らずタイヤチェーンは本番で使用する前に必ず試着をして、取り付ける練習をしてください。装着方法の動画もあるので、確認しながら取り付けてみてもいいでしょう。
タイヤチェーンとしての性能も十分
取り付けが簡単でもタイヤチェーンは「きちんと雪の上でも止まれるのか」が一番大切です。
「AutoSock(オートソック)」は、オリエステルという特殊合成繊維の素材でできており、EU規格の氷上テストをクリアしているので、安心してご使用いただけます。金属チェーンと同等の条件で比較しても、雪上の制動距離はほぼ変わらないとの実験結果が出ています。
速度や走行距離などの注意点を守って安全に
「AutoSock(オートソック)」の正しい性能を得るためには、注意点を守って正しく使いましょう。
「AutoSock(オートソック)」を装着しているときの最高速度は50km/hまでです。また、走行できる距離は80kmまでと、ほかのタイヤチェーンと比べて耐久性はやや劣ります。
さらに、布製なので積雪のない砂利道などを走行すると破けてしまうことがあります。破けてしまった場合は、タイヤチェーンの機能が発揮されませんので、すぐに使用を中止してください。
突然の雪でもクルマに積んでおけば安心
布チェーンを正しく装着して安全運転を心がければ、雪の日の運転も安心です。予期しない降雪に備えて、お守り代わりにクルマの中にひとつ積んでおくのはいかがでしょうか。