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公開:2023.3.15

タイヤ空気圧が適正ではないときに起こる悪影響とは? 月1回はタイヤの空気圧点検を!

普段クルマを運転していても、ついついタイヤの空気圧点検がさぼりがちになってしまうことはありませんか? タイヤの空気は走っていなくても自然と抜けていき、タイヤの空気圧は低下します。タイヤの空気圧が適正でないと、どんな困ったことが起きるのでしょうか。今回は、安全なクルマ生活の第一歩として、タイヤの空気圧を適正に保つことの大切さについて確認していきましょう。

目次

タイヤの空気圧は、1か月に1回は点検しましょう

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1か月で失われるタイヤの空気圧は、全体の5%ほどと言われています。タイヤの空気圧が適正でないとさまざまな悪影響が生じるので、月1回以上の点検をおすすめします。

タイヤの空気圧は、車種によって適正な値が異なりますので、運転席のドアの内側などにあるシールや取扱説明書で確認してみましょう。

空気圧の適正値の調べかたはこちら⇒タイヤパンクのその前に! トラブルを予防する「タイヤ空気圧」チェック法

タイヤの空気圧が低すぎるときの悪影響

自然と減っていくタイヤの空気を放置しつづけて、空気圧が低くなりすぎたら、どんなことが起こるのでしょうか。

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燃費が悪くなる

クルマの燃費は、使用する燃料1ℓあたりの走行距離を表したもので、タイヤの摩擦抵抗が大きくなることで悪化すると言われています。

タイヤの空気圧が低いと、タイヤが路面に接する面積(接地面積)が必要以上に広くなり、摩擦抵抗が大きくなります。その結果、タイヤの空気圧が適正なときと比べて、同じ距離を走るのにエンジンのパワーをより多く必要とします。

 

走行安定性が低下する

空気圧が低いタイヤはたわみが大きくなり、タイヤの本来の性能を十分に発揮できなくなります。結果、「ハンドルが切りにくい」、「スリップしやすい」、「異常音や振動が発生する」などさまざまな形で運転に悪影響をもたらします。

タイヤの空気圧が高すぎるときの悪影響

タイヤの空気圧が低いとトラブルが起きるなら、あらかじめ空気をたくさん入れて空気圧を高くしておけばいいと思う方もいるでしょう。でも、タイヤの空気圧は高すぎても悪い影響がでてしまいます。

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乗り心地が悪くなる

タイヤは、ゴムのクッション性により衝撃を吸収することで、快適な乗り心地を実現しています。

タイヤの空気圧が高すぎると、タイヤがパンパンに張り、本来持っているクッション性が損なわれ、路面からの衝撃をダイレクトに振動として感じてしまいます。

 

制動距離が伸びる

制動距離とは、ブレーキが利き始めてからクルマが停まるまでに走行する距離のことです。

タイヤの空気圧が高すぎると、路面との接地面積が狭くなり、制動時に必要な摩擦抵抗を受けられず制動距離が伸びると言われています。

高すぎても低すぎてもダメ! タイヤの空気圧が適正でないときに起きる悪影響

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バーストやパンクが起こりやすくなる

タイヤの空気圧低下によって起こるタイヤのたわみは、タイヤに穴が空いて空気が徐々に抜けていく「パンク」や、タイヤが破裂する「バースト」の原因になります。

特に、タイヤの空気圧が低いままで高速走行すると、クルマのタイヤ表面が波状に変形する“スタンディングウェーブ現象”が起き、その状態で走行し続けるとバーストが起きることも。

 

反対に、タイヤの空気圧が高すぎる場合は、路上の小石などの異物によってキズがつきやすくなったり、地面との摩擦による熱がタイヤ内部に伝わりやすくなったりすることが原因で、パンクやバーストが起こりやすくなります。

 

バーストは、車体を制御しにくくなるため、まわりの自動車を巻き込んだ大きな事故につながりかねない大変危険なトラブルです。日々の定期的な点検をする心がけが、事故を未然に防ぐことにつながります。

 

偏摩耗によってタイヤの寿命が短くなる

タイヤの空気圧が適正でないということは、走行時に路面に接触しているべき部分が接触していなかったり、逆に路面に接触しないほうがいい部位が接触していたりする状態になります。

タイヤの一部分にだけ無理をさせ続ければ、その部分がすり減り、タイヤの寿命が短くなります。つまり、買い替えまでの期間が短くなってしまい、経済的にもよくありません。タイヤは気軽に買うには少し高い買い物だからこそ、定期的な点検でいい状態を保ち、長く大切に使い続けたいですよね。

毎月タイヤの空気圧点検をするのは大変……点検の負担を軽くする裏ワザ

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タイヤの空気圧点検は、給油・給電のついでにするのがおすすめです。ただ、月1回でも定期的に点検するのは何かと大変ですよね。そんなときは、オイル交換などでカー用品店に行ったときに、タイヤの点検を依頼すると負担が軽くなりますよ。

 

全国のオートバックス店舗では、無料でタイヤ安全点検を実施しており、タイヤの摩耗・ヒビ割れ・キズも一緒に点検することができます。そのほか、エンジンオイル量、バッテリーの電圧、ワイパー、ライト類(ヘッド・スモール・ウィンカー・ブレーキなど)の4つも無料で点検できます(所要時間10分〜)。

せっかくプロに見てもらえる機会があるのなら、ぜひ「無料安全点検」をお願いしてみてはいかがでしょうか。

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クルマの点検は、ご自身やご家族、まわりのドライバーの安全を守ることにつながります。また、ほんの少し手をかけてクルマの調子を整えれば、クルマは長く快適に走ってくれます。安全で楽しいドライブを続けるために、定期的な点検をしましょう。

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