春の訪れを感じる“つるし雛(びな)”を100均でつくって楽しむ
春らしい季節になると桃の節句、ひな祭りがやってきます。ひな人形は、子どもたちの身代わりに病気や事故から守ってくれるという意味があり、子どもが元気で幸せになるように願いを込めて飾ります。今回は、100均の材料でつるし雛をつくりました。ゆらゆらと動くかわいいつるし雛を手軽に楽しみましょう。
目次
材料と道具
・ フェルト(お好きな色、20cm×20cmサイズなら4~5枚)
・ 手芸わた
・ 鈴(小さいもの4つ)
・ つっぱり棒
・ つるし糸
はさみ/手芸用ボンド/針・糸/目打ち
【あると便利な道具】
・クリップ(フェルトを貼り合わせるときに固定するため)
・ヘップ(花のおしべを模した飾り)
・マスキングテープ(つるす棒に巻きつける)
・ちりめん布や発泡スチロール球(球のつるし飾り用、あると華やかになります)
つくり方
以下の型紙にそって、フェルトを切り取りましょう。
1.お雛様(おひなさま)をつくりましょう
【お雛様のつくり方】
(1) 人のパーツ【A】を使って、お雛様をつくります。
①のからだのパーツを重ね合わせ、針に糸を通し周りをまつり縫いをします。縫い終わる前に、わたを中に詰めてから閉じます。
(2) ②の着物のパーツを半分に折り、(1)でできたからだにボンドで貼りつけます。背面側にはみ出たフェルトはカットしましょう。
(3) ③の袖のパーツのうち3枚を少しずつずらして貼り合わせます。③袖パーツの一番外側が、着物と同じ色になるように重ねて2セットつくります。完成した袖をからだに斜めに貼りつけます。
(4) ④の冠のパーツは、長辺の片側に切り込みを入れ、丸めてボンドで固定します。
(5) ⑤の髪のパーツ、 (4)でつくった冠の順に、からだに貼りつけます。⑥の扇のパーツを袖口に貼りつけます。
お雛様ができました。
2.お内裏様(おだいりさま)をつくりましょう
【お内裏様のつくり方】
つづいて、人のパーツ【B】を使って、お内裏様をつくります。
お雛様のつくり方(1)~(3)までは同様につくっていきます。
(4) ⑤の髪パーツ、⑥のひしゃくを貼りつけ、④の烏帽子は半分に折り曲げて髪の後ろ側に貼りつけます。
お内裏様ができました。
3.つるし飾りをつくります
【C】飾りのパーツを使って、いろいろなつるし飾りをつくります。
【桃のつくり方】
①の桃のパーツ1枚の上に②の桃の葉パーツを貼りつけ、さらにその上に①の桃のパーツをもう一枚を上から貼り付けます。
【扇のつくり方】
③扇パーツに④扇の骨を貼りつけ、2セットつくり、扇パーツ同士を貼り合わせます。
【菱餅のつくり方】
⑤菱餅のパーツの3枚を、少しずつずらして貼り合わせます。
【桃の花のつくり方】
⑥桃の花のうち、1枚の中心に穴をあけてヘップを通し、もう1枚と貼り合わせます。ヘップがないときは刺しゅうして、めしべをつくってもいいですね。
桃の花ができました。
【三角の飾りのつくり方】
⑦三角の飾りを二つ折りにして、輪の両端に同じく二つ折りにした⑧を左右に貼りつけます。次に三角の両端に、鈴を糸で縫いつけます。
【さらに飾りをつくるなら: ちりめん球のつくり方】
9cm四方のちりめん布の全体に薄くボンドを塗り、発泡スチロールを包むように貼りつけます。なるべくしわにならないように貼りつけていき、余った布は下地が見えないようにきれいに切り取りましょう。
球にカラフルな刺しゅうを巻きつけると、鞠(まり)のようにかわいくなります。
4.できあがったパーツをひもに取りつけましょう
それぞれの飾りを、つるしたい位置に並べてバランスを整えましょう。
位置が決まったら、針を使って飾りにつるし用のひもを通していきます。針は太めの糸が通るものを使いましょう。球の飾りには、上下にひもをつけてもOKです。
取りつけが終わったら、飾りの位置を微調整して等間隔にし、ポンドで飾りとひもを固定します。
全てのパーツをひもに取りつけたら、最後につるしひもをつっぱり棒にくくりつけます。つるし雛は少し重さがあるのでしっかりくくりましょう。ひもを隠すため、つっぱり棒にマスキングテープをまきつけてもいいですね。
完成しました!
ゆらゆらと揺れるたび、春の訪れを感じるつるし雛
パーツの配置や、フェルトの色・布でつるし雛の雰囲気ががらりと変わるので、お好みの柄でつくってみても楽しそうですね。
つるし雛は、江戸末期が起源といわれ山形県では「傘福」、静岡県では「雛のつるし飾り」、福岡県では「さげもん」と呼ばれていて、それぞれの地で親しまれています。
できあがったつるし雛を車内に飾って、ゆかりの地を訪れることができたらとても素敵ですね。ゆらゆらと揺れるたびに春の訪れを感じるつるし雛をぜひつくってみてはいかがでしょうか。