クルマに飾って楽しめる小さな景色。小さな牛が住む苔テラリウム
ガラス容器の中に、森や動物など小さな景色が広がるテラリウム。限られた空間の中にぎゅっと詰まった緑のミニチュアの世界は、見ているだけで癒やされますよね。今回ご紹介するのは、プラスチック製のクリアボールとフェイクモスシート(苔シート)でつくる苔テラリウムのつくり方です。クルマの中に小さな癒やしの世界を取り入れませんか?
目次
材料と道具
・プラスチック製のクリアボール開穴タイプ 8cm×8.8cm×7.3cm
・砂(粒が細かめのもの) 約40g
・フェイクモスシート(以下、苔シート)
・牛のミニチュアフィギュア
・麻ひも
・ボンド/ハサミ/マスキングテープ/筆/紙コップ/使い捨てスプーンと箸
紙コップと使い捨てスプーンと箸は、砂とボンドを混ぜるために使用します。
使用するのは100均の材料が中心です。苔シートを使うことで、生きた苔を植えて育てる通常の苔テラリウムとは違ってお手入れの手間がなく、いつまでもきれいな状態で飾れます。材料集めもつくり方も手軽なので、これからテラリウムをはじめたい方におすすめです。
【下準備】
クリアボールに入れる砂の乾燥に2〜3日ほどかかるので、作業前に下準備をしておくと作業がよりスムーズに進みます。
クリアボールを接着する
組み立て式のクリアボールを使う場合は、作業中や飾る際にふたつに分かれないように、あらかじめ接合部をボンドで接着しておきましょう。
つくり方
紙コップに砂40gとボンド約25gを入れて、割り箸を使ってよく混ぜます。
※砂:ボンドは3:2の割合を目安として砂全体にボンドがなじむようにしましょう。混ぜにくいときはボンドを少しずつ足して調整します。
ボンドが砂全体によくなじむまで混ぜたら、次はクリアボールの底にボンドを入れて筆で塗り伸ばしましょう。砂を敷く箇所にボンドを塗ることで、砂をクリアボールの中にしっかりと固定できます。
紙コップから割り箸で砂を少しずつすくって、クリアボールの底に入れます。
砂をすべて入れ終わったら、スプーンの裏を使って砂の表面を整えます。
開口部分に砂がついてしまったときは、ボンドが乾く前に濡らしたキッチンペーパーや布でキレイに拭き取りましょう。
すべての砂をクリアボールに入れ終えたら、2〜3日ほどかけて完全乾燥させます。
乾燥前にクリアボールを傾けてしまうと砂の位置がずれたり、割れたりするので、転がらないように安定した場所で乾燥させましょう。
砂を乾燥させている間に、ミニチュアの牛を苔の上にセットしておきます。苔シートを直径4.5cmほどの円形にカットします。
牛の足裏にボンドを多めに塗って、苔シートの上に固定します。
牛の足裏の接着面は小さいのでズレたり倒れたりしないように、乾くまでマスキングテープで固定します。
2〜3日経ったら、クリアボールが固まったか確認します。
指で砂の表面を触って乾燥したか確認しましょう。砂の表面がカチカチに固まって、クリアボールを揺らしても砂が動く様子がなければ問題ありません。
同様に苔シートに接着した牛も乾燥したことを確認したら、組み合わせましょう。牛をのせた苔シートの裏面にボンドを塗って、クリアボールの中に接着します。
苔シートと砂がぴったりくっつくように、苔シートの上から指でまんべんなく押さえましょう。苔シートが砂から浮いていないことを確認したら、また1日おいて完全乾燥するのを待ちます。
しっかりと乾燥させたら、オーナメント用のひもをお好みのひもに付けて完成です。
牛がたたずむ、クリアボールの苔テラリウムができました。
容器のかたちや砂の色や粒の大きさ、他の動物のミニチュアフィギュア、植物や貝殻など中に入れるものを少し変えるだけで、オリジナリティあふれる風景のテラリウムをつくることができますよ。
車内に小さな癒やしの世界を
助手席のヘッドレストに手づくりのテラリウムをぶら下げて、後部座席から小さな景色を眺められるようにしました。
手のひらサイズの小さなテラリウムですが、透明な容器に入ったナチュラルな苔と砂は、黒の多いクルマの中では存在感があって目を引きます。
クリアボールの中をのぞくと、苔の上を歩く姿が愛らしいミニチュアの牛。砂と苔があることでより自然らしい景色を演出できていますね。
クリアボールのテラリウムがひとつあるだけで、黒色の多い車内をナチュラルでやさしい雰囲気に変えることができました。クルマという限られた空間を彩るのにぴったりのアイテムですね。
お好みの材料でテラリウムをつくって、クルマの中に小さな癒やしのアイテムを取り入れてくださいね。