「クルマのエアコンが冷えない!」 その原因と対処法は?
そろそろ夏に向けてドライブやレジャーに出かける計画や準備に取りかかる方もいる時期ですね。日ごとに日差しが強くなり、クルマのエアコンが活躍する機会も増えてきています。でも暑くてたまらないときに、なぜかカーエアコンから冷風が出なくて困った経験はありませんか。そんな夏の必需品、カーエアコンが「冷えない」ときの原因と対処法について解説します。
目次
クルマのエアコンが冷えない主な原因4つ
クルマのエアコンが冷えない主な原因として、カーエアコンのA/CボタンがONになっていない、エアコンフィルターが汚れている、エアコンガスの不足や湿気・汚れを含んでしまっている、カーエアコンが故障していることなどがあげられます。
それぞれの原因と対処法を見ていきましょう。
【原因1】カーエアコンのA/CボタンがONになっていない
カーエアコンは、「A/C」と書かれたエアコンのボタンがONになっていないと冷たい風が出てきません。「A/C」はAir Conditioning(エアコンディショニング)の略で、主に冷房時に使います。
涼しい風が出てこないと思ったら、まずはこのA/Cボタンが押されているか確認しましょう。
多くの車種ではA/CボタンをONにすると、作動中を示すランプが点灯します。カーエアコンが作動し始めると、エンジン音が少し変わって、エアコン吹き出し口から冷たい風が出てきます。また、ほとんどのクルマのアイドリングストップ中はエアコン機能がOFFになり送風しかできませんので、冷房を優先したいときはアイドリングストップ機能を停止しましょう。
もし、A/CボタンをONにしてもなかなか冷たい風が出ない場合は、他の原因が考えられます。
【原因2】エアコンフィルターの汚れ・詰まり
カーエアコンが効きにくいときの原因の一つとして、エアコンフィルターの汚れや詰まりが考えられます。
カーエアコンは、エアコンフィルターを通して取り込んだ空気を、エアコンで冷却して車内に送り出します。これは家庭用のエアコンと同じ仕組みです。このフィルターがホコリや汚れで詰まってしまうと、エアコンからの風量が減少し、結果として車内が冷えにくくなります。
エアコンフィルターは最近のクルマにはほとんど装備されており、原則として使い捨てです。交換は一年ごと、または10,000㎞~20,000㎞ごとが目安で、使用環境により早めの交換が必要になるときもあります。
また、エアコンフィルターは汚れていないように見えても目詰まりしていることも珍しくありません。エアコンフィルターには、花粉やPM2.5などの除去に加えて、除菌・消臭などの高機能タイプのエアコンフィルターもあります。車種によってサイズや形状が異なるため、クルマに合うフィルターを選びましょう。
【原因3】エアコンガスの不足や湿気・汚れを含んでしまっている
エアコン本体に充填されているエアコンガスは冷媒ガスとも言われ、気化熱を利用して冷気をつくり出すカーエアコンに不可欠なものです。
このエアコンガスが湿気や汚れを含んでしまったり、減ってしまったりすると、エアコンの冷却効果が落ちてしまいます。
エアコンガスは、1~2年に一度カー用品店でエアコンガス点検をして、減っていればエアコンガスクリーニングを施工するのがおすすめです。
エアコンガスは、フロン類のため地球温暖化への影響もあり、取り扱いや廃棄には一定の基準が設けられています。エアコンガスクリーニングは専門知識と専用機材が必要ですので、必ずカー用品店やディーラーなどの専門店に作業を依頼しましょう。
【原因4】エアコンの故障
A/CボタンがONになっていて、エアコンフィルターやエアコンガスクリーニングを施工しても、まだエアコンが冷えないときは、エアコンのコンプレッサーやその他部品の不具合によってエアコンが故障していることがあります。
エアコンのコンプレッサーやその他の部品が故障してしまった場合、不具合のある箇所を特定して、部品を取り寄せることがほとんどです。原因がわからない場合は、まずはカー用品店やディーラーに相談してみましょう。
【まとめ】カーエアコンのA/CボタンをONにしても、冷たい風が出てこない場合はカー用品店で点検を
今回は、夏場のドライブを快適に過ごすために大切なエアコンが冷えないときの原因と対処法について紹介しました。
「クルマのエアコンが冷えない」と感じたら、まずはカーエアコンのA/CボタンがONになっていることを確認しましょう。それでも冷えない場合は早めにカー用品店に相談して必要なメンテナンスをするといいですね。夏のお出かけを楽しむために、カーエアコンの点検をお忘れなく。