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公開:2020.8.5
更新:2022.5.30

夏のクルマの暑さ対策! 車内にこもった熱気に要注意

日差しが強くなる夏は、駐車していたクルマの中に熱気がこもり、サウナのような状態になることがあります。エアコンで車内を冷やそうとしても時間がかかってしまい、暑い車内で大量の汗をかきながら、涼しくなるのを待つのはなかなかつらいですよね。 夏の駐車時に車内温度が高くなりすぎないように、便利なアイテムやちょっとした工夫でできる暑さ対策を紹介します。

目次

夏の暑さにより、クルマの中はかなりの高温に!

直射日光の当たる場所での駐車は、車内を高温にします。温度を上げないように、涼しい日陰に駐車しても、時間が経ち太陽が傾けば日光が当たり、戻ってきたころにはクルマの中が驚くほど高温になることも……。

 

夏の暑さは、油断大敵です。JAFのユーザーテストによると、気温35度の青空の下でクルマを駐車させたところ、暑さ対策をしていないクルマの車内は57度にまで温度が上昇しています。さらにダッシュボードはクルマの中で最も高温になり、79度まで上昇するという結果に。

 

車内があまりにも暑すぎると、座って運転するのがつらいばかりか、体調不良を起こしかねません。

そこで、夏のクルマの暑さ対策に、2つのポイントを押さえた対策を覚えておきましょう。

 

【暑さ対策その1】 クルマの中に日差し(太陽による日射熱・赤外線)を入れない方法

【暑さ対策その2】 クルマの中にこもった空気(熱気)をすばやく外に出す方法

【暑さ対策その1】 クルマの中に「日差し」を入れない方法

車内の温度は、窓ガラスから夏の日差しが入ることで急激に上がります。クルマの中に直射日光が入らないようにできる便利アイテムを紹介します。

 

フロントガラス用サンシェード

フロントガラスから入る日差しを防ぎ、車内に日陰をつくることができるサンシェードは、暑さ対策の定番アイテムです。

 

ダッシュボードやハンドルは、熱を吸収しやすい黒い色をしているため、クルマの中で最も高温になりやすい場所。サンシェードがあれば、ダッシュボードなどへの直射日光を防ぐこともでき、車内の温度上昇を抑えることできます。

 

車内の温度は短時間で急激に上昇することがあるので、ちょっとした駐車のときもサンシェードを使うのがオススメです。

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出典:Room Clip (heroken_1さん)

■ 遮熱・断熱ウインドウフィルム(カーフィルム)

 クルマの中の暑さの原因の一つ、日差しに含まれる赤外線が上げられます。外からの日差しを遮光・断熱してくれる「カーフィルム」を後部座席側のサイドガラスやリアガラスに貼ることで、車内の温度上昇を緩和することができます。また、夏の熱気だけではなく、冬の冷気もカットすることができるタイプもあり、とても便利なアイテムです。

 

フロントガラスと運転席・助手席側のガラスは、可視光線が70%以上(ガラスの透過率+フィルムの透過率の合算透過率)透過することが必要です。カーフィルムには、どの部分に取り付けられるものか記載があるので、きちんと確認しましょう。

カーフィルムには、透明・ミラー・色付きなど幅広い種類があります。色付きで濃い色を選択すると、夜間の走行時に見えづらく感じることもあるので、昼夜さまざまなシーンで使いやすいものを選ぶといいですね。

Male specialist with car tinting film in hands

出典:PIXTA

■ リア・サイド用のサンシェードやカーテン

強い日差しは、フロントガラスだけではなくサイドガラスやリアガラスからも入ります。

 

後部座席のサイドガラスにつけるカーテンは、車窓の上部にある金属フレームにつけるだけの簡単なマグネットタイプが多く、日除け防止だけでなく、プライバシーの保護にも役立ちます。サンシェードはフロントガラス、運転席・助手席側のガラスには走行中は取り付けられないのでご注意ください。

 

自分に合った使いやすさと、デザインのもの探してみてはいかがでしょうか。

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出典:Room Clip (miche_1さん)

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チャイルドシートがある場合、日差しを和らげる薄手のカーテンを取り付けるのもオススメ 出典:Room Clip (color_1さん)

【暑さ対策その2】 クルマの中にこもった空気をすばやく外に出す方法

クルマの中の熱気を外に逃すことが、暑さを緩和する重要なポイントです。ドライブ前とドライブ中にできる2つの方法を紹介します。

 

■ ドライブ前に、ドアを全開にして熱気を外へ逃す

 
① 助手席後方の窓のみを全開にして、運転席側のドアを少し早めに5〜6回ほど開閉する。

運転席側のドアの開け閉めをすることで、外とクルマの中の温度が同じくらいになり、もわっとした不快な熱気が軽減。ドアの開け閉めを5〜6回することで、うちわでパタパタと煽ぐように、窓から熱気を外へ逃すことができます。

 

ただし、ドアの開閉が強すぎると騒音や故障、狭い駐車場や周囲に人がいる場合は、怪我や事故につながる可能性もあるので、周囲に注意しながら行ってください。

 

■ ドライブしながら熱気を外に出し冷却する

ドライブ中の暑さ対策としては、クルマの窓を全開にして、「走行+エアコン」でクルマの中の空気を入れ替える方法があります。

 

窓を全開にしてエアコンを外気導入にして走行し、車内の熱気が外へ出たら窓を閉め、エアコンを内循環に切り替える

 

窓を全開にして車内を換気できるエアコンの外気導入モードで走行して熱気を外へ出してから、外気を遮断して内気循環モードに切り替えることで、車内温度をすばやく快適な温度まで下げることができるのです。

 

窓を閉め切り、ただエアコンを使用するだけでは、高温になった車内の熱気を冷却するのに時間がかかります。車内温度よりも比較的低い温度の外気と入れ替えてから冷却することがポイントです。短時間で温度を下げることができ、エアコンの稼働時間を短くなることで、結果として燃料の消費も抑えることもできます。

【その他の暑さ対策】 クルマの中をさらに涼しくする+1アイテム

【暑さ対策その1】と【暑さ対策その2】を試して、クルマの中がある程度涼しくなってから、もう1アイテム取り入れて、さらに快適なドライブにしませんか?

ちょっとした夏に使いたいアイテムを紹介します。

 

■ ハンディファンや内扇風機(カーファン)

クルマに中で扇風機を使うと、冷たい空気を車内全体に巡らせることができ、すばやく温度を下げることができます。扇風機を使うことで、エアコンの冷風が届きにくいリアシートも涼しく快適になります。

クルマの中でハンディ扇風機
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車中泊などでは電池式扇風機があると重宝するかも (※安全のため走行中は取り外して使用しましょう) 出典:Room Clip (miche_2さん)

■ 冷感ジェルのクッション(クールクッション)

冷感ジェルのクッションをクルマのシートに取り付けることで、シートと密着してムレやすい背中・お尻・太もものムレを防止。暑い夏の日も涼しい車内でひんやり気持ちよく過ごすことができますよ。

ギラギラとした日差しが強くまぶしい夏ですが、この季節だからこその美しい景色や楽しみがたくさんあります。夏のドライブを思いきり楽しめるように、暑さ対策をぜひ試してみてください。

強烈な夏の日差しにご用心! クルマの中でできるオススメのUV対策

https://www.kurashi-kuruma.com/article/202008118137

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