タイヤ交換時期はいつ? 交換タイミングの見極めとタイヤサイズの見方
タイヤはクルマの「消耗品」であることを知っていましたか? タイヤ交換は適切な時期にしないと、クルマの安全性が損なわれ、ドライブの最中に突然パンクしてしまったり、思いがけないトラブルを招いてしまったりする可能性があります。今回は、タイヤ交換の時期を見極めるポイントとタイヤ購入時に知っておきたいタイヤサイズの見方についてご紹介します。
目次
タイヤ交換は適切なタイミングで定期的に
消耗品であるタイヤを交換するタイミングは、走行距離と時間がある程度の目安になります。走行距離に関しては約3万km、時間に関しては4~5年を目安にタイヤ交換を検討しましょう。
交換時期を過ぎたタイヤを使い続けると、タイヤの溝がすり減ったりゴムが経年劣化したりして、スリップやバースト、パンクなどのトラブルを起こす危険性が高まります。
また、走行距離と時間だけでなく日ごろからタイヤの状態をチェックしておき、もし異常があればすぐに交換することも大切です。
タイヤのセルフチェック4つのポイント
タイヤの交換時期を見極めるためには、日ごろからタイヤの状態を把握しておきましょう。タイヤ点検の4つのポイントをご紹介します。
① 空気圧のチェック
タイヤの適正空気圧は、多くのクルマでは運転席のドアの内側や開口部周辺に書いてあります。
空気圧が低いと、燃費の悪化や早期劣化などを起こしやすくなります。反対に空気圧が高いと、接地面の中央部分の接地圧が高くなり中央部分だけすり減ってしまう原因となります。
空気圧が適正でないと、タイヤの消耗が早くなったり、トラブルの原因になったりします。月1回は点検するようにしましょう。
②残り溝のチェック
タイヤには表面に独特の形状の溝があり、タイヤの残り溝が2mm以下になったら交換時のサインです。タイヤの残り溝の深さは車検時にもチェックする項目のひとつで、タイヤの性能を正しく発揮するために一定の溝の深さが必要になります。
タイヤの残り溝が1.6mm未満になると、タイヤにスリップサインという表示が露出され、これが1か所でもあると整備不良とみなされます。タイヤの溝がすり減ると、排水性が悪くなり雨の日のグリップ性能が低下して、スリップが起こりやすくなります。
また、タイヤの外側と内側のすり減り具合が違うこともあるので、タイヤの接地面全体のスリップサインを確認しましょう。
③キズ・膨らみのチェック
目視で、タイヤのひび割れ・キズ・膨らみがないかをチェックします。
もし、ひび割れ・キズ・膨らみがあったらタイヤの性能が正しく発揮できませんので、こちらも交換するタイミングです。
④偏摩耗(へんまもう)のチェック
偏摩耗とは、タイヤと路面との接地面が道路条件や使用条件等により、部分的に異常に摩耗することをいいます。空気圧の設定や運転の仕方、車種特有の現象として、タイヤの摩耗具合が偏ることがあります。
偏摩耗が進行すると、コーナリングのときや雨の日にスリップしやすくなったり、ブレーキが効きにくくなったりします。5,000km走行ごとを目安にタイヤローテーションをするとタイヤの摩耗の偏りをおさえることができ、タイヤをより長持ちさせることができます。
【タイヤローテーションの例】
タイヤを買いに行くときに必要な情報は?
そろそろタイヤ交換のタイミングとなったときに、オートバックスやカー用品店へタイヤを買いに行くことになると思います。そのときにクルマの「メーカー」や「車種」だけではなく、「タイヤサイズ」を把握しておくと便利です。
タイヤサイズはどこに書いてある?
タイヤサイズはタイヤ本体の側面に記載されています。タイヤ側面にはメーカー名や商品名などさまざまな表記があり、タイヤサイズは「〇〇〇/〇〇R〇〇」の〇部分に数字が入り、「175/65R14」といった表記になっています。
タイヤサイズに書かれている英数字の意味は?
これらのタイヤサイズの英数字には「/」や「R」の区切りごとにそれぞれ意味があります。
(1)タイヤ幅
タイヤの断面幅を表しています。単位はmm(ミリメートル)です。
(2)偏平率(へんぺいりつ、断面の高さ)
幅に対する割合で断面の高さを表しています。単位は%(パーセント)です。
※断面の高さの求め方:タイヤの高さ÷タイヤ幅×100
(3)タイヤの構造
タイヤの構造について表しています。「R」はラジアル構造の意味で、現在の乗用車はほぼラジアル構造を採用しています。
(4)タイヤの内径
ホイールのリム径を表しています。リム径とはタイヤが組み合わされている部分で、タイヤの内径ともいえます。単位はインチです。
そろそろタイヤ交換の時期かな? と感じたら、専門店にご相談を
タイヤは安全運転に必須の重要なパーツです。タイヤサイズの正しい見方を理解して、適切な交換時期を守れば、トラブルを未然に防ぐことができます。
もしタイヤ交換の時期に迷ったら、オートバックスではタイヤの無料点検をしています。気軽にプロのアドバイスを受けて、安全で快適なドライブを楽しみましょう。