506027618_18511134499003950_762849812966505360_n

公開:2025.7.30

“まだ見ぬ何処かへ”――相棒ロードスターとつむぐ27年の旅路

今回『暮らしとくるま』Instagramフォロワーインタビューでご紹介するのは、歴代のMAZDA ロードスターを乗り継ぎ、国内外を旅してきたgrantouristさん。「ロードスターのない状態がイメージできないほど、暮らしの一部になっている」と語るgrantouristさんにとって、ロードスターは単なる移動手段ではなく、旅の記憶をともに刻み、心を刺激する「相棒」のような存在です。今回は、Instagramでロードスターと旅の風景を発信するgrantouristさんに、ロードスターとの出会いから、日々の暮らしにもたらした影響を伺いました。

目次

455904992_475085795489554_2466785419492921267_n

人生の半分をともにするロードスターとの出会い

 ―ロードスターに乗り始めたきっかけを教えてください。

ロードスターに乗りはじめたのは27年前の1998年。もともとオープンカーに乗ってみたいと思っていたんです。実際に乗ってみるとロードスターでは、オープンカーならではの風を感じる心地よさや、運転の楽しさを存分に味わえました。そして自然と、ロードスターで走ることの心地よさと楽しさを表したいと思うようになり、出かけた先の風景とロードスターの写真を撮影するようになりました。コンパクトなので狭い道にもスッと入っていけて撮影がしやすく、旅先で出会う風景に、ロードスターがいるだけで絵になるんです。気づけば、4世代のロードスターを乗り継ぎ、人生の半分近くをともに過ごしています。

NAロードスター2

ロードスターと歩む旅、写真がつむぐ世界

長距離ドライブもよくされていると伺いました。印象に残っているできごとはありますか?

もともと旅行や運転が好きなんです。現在は広島に住んでいるのですが、ロードスターに乗る前にも、北海道の最北端、宗谷岬から最南端の鹿児島県佐多岬まで、3週間かけて走ったこともあります。

ロードスターに乗りはじめてからは、“もっとまだ行ったことのないどこかへ行って写真を撮ってみたい” という気持ちがより強くなりました。

北海道_様似町

旅先での撮影も、楽しみのひとつなんですね。

はい。クルマ旅の一番の魅力って、目的地だけじゃなくて道中にも感動があることだと思います。例えば、ふと立ち寄った場所で夕陽に照らされた海がきれいだったり、偶然通りかかった田園風景が心に残ったりするんです。

飛行機や新幹線の旅だと、移動は“ただの手段”になってしまいがちですが、クルマなら、道中に寄り道したり、そこで出会った風景を味わえたりと、旅をより豊かなものにしてくれます。

 

364963175_1059575915024730_7215386577177349693_n

以前、ご紹介した「いつまでも心に残したい夕日とクルマのある風景」

アメリカの大地で見つけた絶景

―Instagramの投稿写真には、とても壮大な風景もありますね。どこで撮影されたんですか?

この写真は、アメリカに住んでいたころにアンテロープキャニオンへ向かう道中で撮りました。

この風景だけでも十分美しいのですが、ロードスターを構図に加えることで、写真に奥行きやスケール感が生まれると思いました。アメリカらしい広さや空気感も伝えられる気がしています。ロードスターを崖近くに停めて、私も少し高いところまで登って撮影しました。登って構図を確認して、“う〜んロードスターの位置がイメージとちょっと違う” と思って戻って少し動かして、また登って構図を見て動かして……と何回か登り下りを繰り返して、息が上がりながらようやく撮った1枚です(笑)

 

 

500615235_18506882668003950_1950800866332580953_n

アンテロープキャニオンの道中

―アメリカでもロードスターと旅をされていたんですね。印象に残っているエピソードはありますか?

 

ロッキーマウンテン国立公園の旅

アメリカの秋景色。金色の木々がまばゆい

アメリカで初めての本格的な長距離旅行となった、ロッキーマウンテン国立公園への旅も印象に残っています。目的地にたどり着くまでの間も美しい風景が点在して、撮影に夢中になってしまい、なかなか前へ進むことができませんでした(笑)気がつけば、8日間で4,000Kmも走っていました。

ロッキーマウンテン国立公園の旅2

ロッキーマウンテン国立公園の夜明け。朝日に染まる山々とロードスター

何気ない日常の中にある“心が動かされる瞬間”

―今まで行った中で思い出の地や、お気に入りの場所はありますか?

実はこれって難しい質問ですね。遠くに行かなくても、身近な場所に感動するすてきな瞬間があるから、どれも思い出深いんです。撮影場所は、季節を頼りに決めることが多いでしょうか。夏なら海沿い、山なら深緑と田んぼが広がる風景など。道中で「ここだ」と感じた場所で、ロードスターを停めてシャッターを切っています。

「遠くの有名な観光地に行かなくても、日常の中に心が動かされる風景はたくさんある。」
それに気づかせてくれたのが、ロードスターでした。

身近な桜の景色

“撮ること”の喜びを分かち合いたい

―2024年には、なんと写真展も開催されたそうですね。

はい、今住んでいる広島の風景を中心に、ロードスターが写っている写真を展示しました。リアルでの知人だけではなくSNSを通じて知ったという方々もたくさん足を運んでくれて、とてもありがたかったです。次に開催するときは、アメリカや日本各地で撮った風景も組み合わせて、展示のレイアウトも工夫していきたいですね。

470659516_593513283046172_7290690548073015433_n

 ―写真展のほかに、今後、挑戦してみたいことはありますか?

これまでは自分のクルマを撮ることが中心でしたが、今後は“誰かの大切な一台”を写真に残すことにも取り組みたいと思っています。ツーリングをご一緒した方の愛車を撮らせてもらう機会があって、とても喜んでいただけたのが印象的でした。見て喜んでいただくだけでなく、撮影しても喜んでいただけるようにもなりたいと思っています。

500284250_18506896171003950_5594800826069770079_n

人生に寄り添ってくれる“相棒”

―改めて、grantouristさんにとってロードスターはどんな存在ですか?

もうロードスターがない人生って想像できないんです。普段の暮らしの一部になっています。日常の風景やいつもの行動範囲の中にも、「来てよかった」と思える場所があることを気づかせてくれたのが、ロードスターでした。

きっと、免許を返納するその日まで乗り続けていると思います。

375036553_318851774009160_2956016897419373498_n

まだ見ぬ何処かへ――これからも、自分らしく走っていく

風を感じながら走るロードスター。写真に収めた心が動かされる風景。旅の途中で出会った人々。それら全てが、grantouristさんの人生を豊かに彩っています。「いつもの道」が、ロードスターとなら特別になる、そんな想いを感じました。

これからも、grantouristさんは“まだ見ぬ何処かへ”向かって、自分らしく走り続けていくのでしょう。

PICT0556-強化-NR _暮らしとくるま差替

この記事をシェア