目次
【ワイパーゴムの交換方法】
続いてはトーナメントワイパーのゴム交換です。ゴム交換はブレード交換よりも取り付け方にコツがいります。
※最近の車両はワイパーゴムだけの交換ができないクルマも増えてきています。購入時に取り付けができるかどうかしっかり確認しておきましょう。
1.ワイパーブレードをアームから外し、古いワイパーゴムを取り外します
ゴム交換だけのときでも、ブレードを外して作業します。ブレードの外し方とポイントは前述の通りです。ブレードを外したら、ガラスに傷がつかないように、ブレード交換のときと同様、作業中のアームの保護を忘れずに……
ブレードをよく見て、先端側と後端側を確認し、ストッパーのくぼみがある後端側から古いゴムを抜き取ります。

後端側のストッパーがある方のゴムには小さな返しが付いています

このストッパーのくぼみのあるほうからだけ、ゴムが抜けるようになっています。
このゴムを抜き取る作業は、長い間ゴムを交換していない場合は、固くて抜きづらいことがあるので、少し力がいります。

2.新しいワイパーゴムを用意し、ストッパーのくぼみの向きを確認
古いゴムと同じ向きに取り付けるために、新しいゴムのストッパーのくぼみの向きを確認します。くぼみがある方が後端側になるので、念入りに確認しましょう。
ブレードの場合は、取り付けできる向きが決まっていて間違えにくいのですが、ゴムの場合は先端側と後端側の向きに関係なく、間違えたままでも取り付けできてしまいます。つまり、ストッパーのくぼみの位置が先端側にくるように取り付けてしまう場合もありうるということです。
3.ワイパーブレードに、ワイパーゴムを装着
ブレードの後端側から新しいゴムの先端側を差し込み、ワイパーのツメに順番に通していきます。

またツメにゴムが正しく通っているか確認しましょう。

最後のツメを確実にストッパーのくぼみに差し込みます。

【ポイント】 ゴムのストッパーのくぼみにしっかりとワイパーのツメをはめ込む
ストッパーのくぼみにしっかりはまってないと、運転中にゴムが抜けてしまったり、ワイパーでうまく水分を拭き取れない可能性があります。
4.ワイパーブレードを取り付けたら、取り付け完了!
あとは、ブレードの取り付けと同様、アームに取り付けます。
取り付け終わったら最後に、もう一度ゴムのストッパーのくぼみが後端側にきているかを確認してください。

もしストッパーのくぼみの位置を間違えて先端側にしたまま作業を完了させてしまったら、ワイパーを作動させたときに、遠心力でゴムが抜けてしまうかもしれません。
先にお伝えしたとおり、ゴムはストッパーのくぼみによって抜けないようになっているので、必ずストッパーのくぼみが後端側にくるように取り付けましょう。
自分でワイパーの取り付けにチャレンジ
今回はA PIT AUTOBACS SHINONOMEのスタッフに取り付け方法や注意点をレクチャーしてもらって、自分でワイパーの取り付けをしてみました。
ワイパーは間違って取り付けてしまうとガラスが傷ついてしまう(最悪、ガラス交換となる)こともあるので、十分に注意が必要です。でも、ポイントさえおさえておけば、初心者でも取り付ける流れがわかるかと思います。
ただ、「やってみたけれど、うまくいかなかった」とか、「ちゃんとつけられているか不安」と思った方はやはりプロにお任せしたほうがいいでしょう。店舗で1本数百円程度で作業してもらえます。
ワイパー交換をして、雨の日も視界スッキリ、快適な運転をしましょう。
撮影 / Yuichiro Ohara
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