雨の日の運転のコツ

公開:2020.6.16
更新:2023.6.1

雨の日の運転が苦手な方に! 運転のコツ5選

“雨の日の運転”と聞くと、ちょっと苦手だなと思う方は多いのではないでしょうか。 視界が悪く、雨音で気が散るだけでなく、雨でタイヤが滑ったり……運転するときにはいつも以上に気をつかいますよね。今回は、雨の日に運転するときに気をつけたいポイントをお伝えします。きちんと備えて、雨の日に運転するとき、少しでも気持ちが楽になりますように。

目次

雨の日の運転が不安に感じる方に知っておいてほしいポイント

雨の日の送り迎えやお買い物の荷物持ちは、濡れずに移動できるクルマが便利ですよね。

でも、自分が運転するとなると、ちょっとユウウツだったり、苦手に思う方も少なくないはず。視界が悪くて歩行者が見えにくかったり、濡れた路面で自分が考えている以上にタイヤが滑って、ヒヤリとしたり、いつも以上に神経を使うので、不安を感じやすいのではないかと思います。

 

雨の日でも、安全に、便利にクルマに乗るために、知っておいて欲しい運転のポイントをお伝えします。それは大きく2つ「十分な視界の確保」と「スリップの予防」です。

【視界の確保】こまめにワイパーをかける

雨の日はフロントガラスに付いた雨粒が視界を悪くします。霧雨や雨の降り始めだからといって油断せずに、早めにワイパーをかけて、常に良好な視界を確保しましょう。

さらに夜間は、雨粒に外の光が反射してさらに見えにくくなるので注意が必要です。

 

また、ワイパーが効きにくいと感じたら、ゴムなどが劣化しているかも知れません。ワイパーゴムを交換したら拭き取りがよくなることもありので、気になったら確認をしましょう。

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Inside a car driven by a woman under the rain by night.

画像素材:PIXTA

【視界の確保】 道路の見通しが悪いときにはライトをつける

雨の日は、霧がかって先の見通しが悪かったり、昼間でも厚い雲によって薄暗いことがあります。視界が悪いときは、時間に関係なくライトをつけましょう。

 

また、見通しが悪いのは、ほかのクルマも歩行者も同じです。ライトをつけることは、周囲に自車の存在を伝える意味でも効果的です。相手が自車に気づいていない可能性も考えながら“かもしれない運転”をしましょう。

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Cars in the fog. Bad winter weather and dangerous automobile traffic on the road. Light vehicles in foggy day.

画像素材:PIXTA

【視界の確保】フロントガラスをくもらせない

視界を確保するときに、前もって対応できるのがフロントガラスのくもり。

雨で湿度が高く、窓を閉め切っているとガラスがくもりやすくなります。あらかじめフロントガラスをきれいにしておくことも、くもり予防になるのでおすすめです。

 

また、くもり始めたときは、デフロスターやエアコンなどを活用して、すぐに対処しましょう。

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画像素材:PIXTA

【スリップの予防】いつもよりスピード抑えめ、車間距離を長めに

雨の日は路面が滑るので、急発進、急ブレーキ、急ハンドルなどの「急」がつく運転は厳禁です。

濡れた路面は、ブレーキが効き始めてから止まるまでの距離が延びるので、いつもの道だからといって同じようなブレーキのかけ方だと思った以上に進んでしまいます。

また、スピードを出しすぎると、路面とタイヤの間に水分が入り込むハイドロプレーニング現象によってハンドルやブレーキが効かなくなることもあります。

 

雨の日は、いつもよりスピードを落として、車間距離を長めに取りながら、ゆっくり、ていねいな運転を心がけましょう。

【スリップの予防】タイヤ溝が十分残っているか確認する

ゆっくりていねいに運転していても、タイヤの溝が少なくなっていると、タイヤ本来の性能が発揮されませんので注意が必要です。運転前にはきちんとタイヤの残り溝をチェックすることも忘れずに。

路面が濡れて、タイヤがすり減っているときの停止距離は、乾燥路面での状態のよいタイヤと比べ、約2倍のびると言われています。

 

スリップサイン

タイヤの横にある△マークから見て近くにあるスリップサイン(写真〇内)より溝が少なくなったら交換時期画像素材:PIXTA

大雨のときは運転しないこともひとつの安全運転

雨といっても、ゲリラ豪雨や猛烈な雨にさらされているときに、クルマを運転するのは危険です。ワイパーを最大にしても視界が確保できないほどの雨や、冠水した場所にクルマが侵入してしまうと、予期せぬ事態を招いてしまうかもしれません。

 

運転中に雨がひどくなった場合は、安全に停車できる場所にクルマを移動させて、雨が収まるのを待ちましょう。冠水している場所に入ってしまうと、(30cmの深さでも)エンジンが故障してしまうこともあります。雨の多い時期には天気予報などで確認し、警報レベルの大雨の予報が出ているときは、不要不急の外出を控えたほうがいいでしょう。

雨の日の運転のポイントを知って、安全運転を

安全運転の第一歩は、あらゆる状態に備えておくこと。

あらかじめ、「十分な視界の確保」をして、「スリップの予防」をすることを知っておくことが大切です。

 

ご紹介した中には、ワイパーやフロントガラスのお手入れ、タイヤ溝のチェックなど、雨が降る前にできることもあります。事前の備えを十分にしておけば、余裕が生まれて、雨の日に運転するとき、少しだけ気持ちが楽になるかもしれませんね。

雨の日

画像素材:PIXTA

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