夏場はクルマにとっても過酷な季節! 予防したいトラブルとは?
暑い夏がやってきましたが、日本の夏は高温多湿な日が多く、クルマにとってトラブルが起きやすい過酷な季節。とりわけ夏休みで長距離ドライブに行く方も増えるので、その前に安全点検をして、トラブルを予防したいですよね。ここでは夏場に起こりやすいトラブルを紹介します。
目次
夏場にクルマが立ち往生すると、熱中症になる可能性もあって危険!
クルマは、いつでも快適に走行できるようにさまざま工夫がなされているので、こまめに点検をして、正しく使っていれば滅多に故障しません。それでも、猛暑日が続く夏場や氷点下の寒さが続く冬場は、クルマにとって大きな負担がかかり、トラブルが起きやすくなります。また、もし夏のドライブ中にトラブルで立ち往生してしまったら、お出かけの予定が狂うだけではなく、過酷な暑さで乗車している人が熱中症になってしまう可能性もあり、とても危険です。
夏場に起きやすいクルマのトラブルとは?
JAF(日本自動車連盟)によると、2022年のお盆時期におけるロードサービスの出動理由でもっとも多いのは、一般道ではバッテリーのトラブル、高速道路ではタイヤパンクやバーストなどのタイヤのトラブルとなっています。
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では、そのほかにはどのようなトラブルが起こるのでしょうか?
カーエアコンのトラブル
夏場に起こって困るのは「エアコンの効きが悪い、または効かない」というトラブル。
エアコンが不調になる原因はたくさんありますが、その中でも多いのがエアコンガスの不足。このほか、コンプレッサーの故障、エアコンベルトの断裂、エアコンフィルターの詰まり・汚れなども原因になることがあります。いずれも専門知識がないと対処できないので、定期的に点検することが大切ですが、もし不調が起きたらカー用品店や整備工場などで修理をしてもらいましょう。
エンジンの冷却水のトラブル(オーバーヒート)
続いてオーバーヒートも、夏場に起きやすいトラブルのひとつです。オーバーヒートとは、エンジンの冷却がうまくできず、異常過熱した状態を指します。これは、エンジンを冷やすラジエターの冷却水不足や漏れ、ウォーターポンプや冷却ファンの動作不良、各種センサーやサーモスタットの不良などが主な原因です。
このトラブルを放置すると、最悪の場合、エンジンのオーバーホールや乗せ換えなどが必要になって、多額の修理費用と時間がかかることがあります。そのようなことにならないためにも、水温計の警告灯(水温警告灯)が点灯したり、水温計の針が「H(High)」の方へ近づいてきたら、すぐに安全な場所へ停止してエンジンを切り、JAFや保険会社のロードサービスに救援を要請しましょう。
夏場のクルマのトラブル予防には
夏場はクルマにとって過酷な季節なうえに、夏休みやお盆休みには長距離走行をする機会が増えるので、普段よりも注意深く安全点検を行う必要があります。
カーエアコンであれば、エアコンフィルターの交換やエアコンガスの充てんをしたり、エンジンであれば冷却水の残量を確認したり、点検によってトラブルを予防することができます。とはいえ、自分で点検しても本当に正しくできているのか不安に思う方もいるでしょう。その場合は、プロに見てもらうのが安心ですよね。
おすすめの点検タイミングは、エンジンオイルの交換のとき。エンジンオイルは6か月または走行距離5,000kmごとの交換目安があるので、夏休みやお盆休みで長距離走行する予定があるならば、オイル交換とともに、気になる箇所を伝えて点検してもらえば安心です。また、オートバックスでは、バッテリーやタイヤなどの5項目をチェックする「無料安全点検」を実施しています。オイル交換やタイヤ交換のついでに見てもらえるのはうれしいですね。
クルマだけでなく、人のケアも。暑さで熱中症にならないように
事前にクルマを点検していても、不調が起きることもあります。その場合は、安全な場所にクルマを停車させ、JAFや保険会社のロードサービスへ連絡して指示を仰ぎましょう。
また、夏のドライブでは、クルマだけではなく人へのケアも大切。出かける際は、冷感グッズ、日傘、帽子、多めの飲み物、ハンディファンなどを用意して、熱中症や脱水症状を防ぐことができます。こういった備えに加え、クルマのトラブルで停車を余儀なくされたときには、同乗者を安全で日陰のある涼しい場所などに避難させるなど、安全確保と体調変化にも気を付けましょう。
ロングドライブ前の点検を忘れずに
今回は、夏場のロングドライブのときに起きやすいトラブルについて紹介しました。
クルマが夏場特有の不調に陥らないよう安全点検を実施しておくことが大切。夏休み中のレジャーや帰省を楽しく安全に過ごすためにも、本格的な夏を迎えた今、ぜひクルマの安全点検をしてみてください。