暑い車内でもひんやりを持続! 「マルチ保冷シート」のつくり方
夏の暑い日、冷房の効いたクルマでのお買い物やお出かけは、運転中は快適に過ごせるものの、駐車中は十数分でも一気に車内温度が上昇してしまいます。せっかく買った冷たい飲み物や新鮮な食材が、高温になった車内でダメになってしまわないか夏場は心配です。今回は、エコバッグと一緒に持ち歩きたい、便利な「マルチ保冷シート」のつくり方を紹介します。
目次
マルチ保冷シートの材料
材料:
・アルミシート(縦横 約50cm)1枚
・お好みの布(縦横 約50cm)1枚
・ボタン 2コ
・ヒモ(長さ 約100cm)
・縁取り用のテープ(幅 2.5cm/長さ 約200cm)
※縁取り用のテープは、バイアステープやコットンリボンなどでもOK。
道具:ミシン・定規・まち針・裁ちばさみ・手縫い用の針と糸・アイロン・アイロン台
アルミシートでつくるときの注意点
✓ 縁取り用のテープは厚みのないものを選ぶ
アルミシートそのものは普通のミシンでは縫うことができません。今回紹介する縫い方は、普通のミシンでも縫えるように、アルミシートと布を重ねた状態で仮縫いをして、テープで縁取りをして縫う方法です。
今回使用したものはコットンテープですが、厚みのあるコットンテープだと普通のミシンで縫うことができなくなるので、なるべく厚みのないテープを選ぶようにしましょう。バイアステープやコットンリボンなどでもOKです。
✓ 事前にアルミシートの試し縫いをする
アルミシートは破れやすい素材なので、ミシンの縫い目が細かすぎると破れてしまうことがあります。
本番に入る前に、小さくカットした布とアルミシートを重ねた状態で試し縫いをして、ミシンの縫い目の幅をチェックしましょう
つくり方
1.アルミシートと布を縦横50cmにカットします。
2.アルミシートと布を中表になるように重ねて、まち針でとめます。布がズレないようにしっかり手で押さえながら、端から約1cmのところをミシンで縫います。
このあと布を表に返すため、15〜20cmほど返し口として縫わずに残すようにしましょう。
3.返し口から布を表に返します。まだ仮縫いの状態なので、縫い目がほつれないようにゆっくりと丁寧に表に返しましょう。
4.返し口を縫い終えたら、布端を落ち着かせるためアイロンをかけます。
アルミシートに直接アイロンをあててしまうと、熱でアルミシートが変形する場合があるので注意してください。心配な場合は、あて布をしてアイロンがけをしましょう。
アイロンで布端をおさえたら、次はコットンテープを縦半分に折り、アイロンで折り山をつくります。
5.コットンテープの折り山ができたら、アルミシートと布をはさむようにまち針でとめます。シワができないように意識しながら、ぐるりと一周させましょう。
角の部分は余らせたコットンテープのたるみをつまみ、角に対して45度の角度になるように整え、いずれかの辺の方向に折りこむようにします。
縫い終わりの部分(B)は端をカットして1cmほど内側に折り込み、縫いはじめ(A)に重ねてまち針でとめます。
すべてまち針でとめたら、ミシンでコットンテープを縫いましょう。
6.コットンテープをミシンで縫い終えたら、布の端っこにボタンを手縫いで縫いつけます。
ボタンの根元にヒモを巻き付けるので、布とボタンが密着しすぎないように縫うことがポイントです。
裏側も同じようにボタンを縫い付けたら、ヒモをボタンの根元に結びます。ボタンと反対側のヒモの先端を玉結びしたら、マルチ保冷シートの完成です。
アルミシートは破れやすいので、洗濯機で洗わないように。お手入れするときは、布巾や除菌シートでサッと拭き取る程度にしましょう。
マルチ保冷シートがあると、夏のお買い物にとっても便利!
夏場の買い物では、アイスクリームやチョコレートなど暑さで溶けやすい食べ物は途中でドロドロに溶けてしまいそうですよね。また、お肉やお魚などの生鮮食品や冷凍食品は、暑さで傷まないかも心配です。
そんなときでも、マルチ保冷シートがあれば、冷たい飲み物やアイスクリームをより長く保冷することができます。
また、お買い物だけでなく、キャンプやピクニックなどのレジャーでも活躍すること間違いなし。保冷剤や氷を入れれば、さらに長く冷たい温度をキープできるので、お弁当やサラダなど幅広いものに使用できて、とっても便利ですよ。
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