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公開:2020.10.28
更新:2020.12.16

危険が増える薄暮どきの運転。ヘッドライトの活用法と注意点をまとめました

薄暮(日没の前後1時間)は、お買い物、お子さまや家族の送り迎えなどで、クルマを走らせる方も多いのでは。この時間帯は、交通量も多くなり、暗くなるにしたがって徐々に視界も悪くなっていくので、危険がたくさん。そんな時間に、特に注意したい運転の心構えやヘッドライトの活用法、そして自分が歩行者として注意できる点などをまとめてみました。

目次

秋から冬にかけての薄暮どきは“自動車”対“歩行者”の交通事故が増加!

徐々に視界が悪くなっているのに気が付かず、そのままライトも点灯せず走っていつの間にか辺りは真っ暗……なんてこともある薄暮どきの運転。

 

これは大変危険なこと。事故は日没時間と重なる17~19時台の間に多く発生しています。特に10~12月にかけては、その件数も増加。夜間もあわせると自動車と歩行者が衝突する事故が多発するんです。

 

自分が考えているよりずっと、夕方から夜にかけての明るさの変化にドライバーや歩行者の目は対応できていないのです。

秋の薄暮は、あっという間に真っ暗に!

Highway traffic jam at sunset

古くからのことわざに「秋の日はつるべ落とし」というものがあります。秋は井戸の釣瓶のように急な勢いで日が落ちるという意味。そういえば、秋ごろから忙しくしているうちに気が付けば外は真っ暗! という体験はありませんか?

 

気象学的には、上空の大気が太陽光を散乱して光り、日の入後もしばらくは暗くならない時間を薄明(はくめい)と呼びます。また、夏に比べ12月の冬至まで日中時間も減り続けるので、あっという間に日が暮れてしまうと感じてしまうのです。これを心に留めて、先回りの対応をするとよいですね。

オートライトに頼りきりにならず、ともかく早めのヘッドライト点灯を!

では、そんな薄暮どき、ヘッドライトはいつ点灯させるのがよいのか? それは、ずばり“できる限り早く”です。日が暮れてきたなと感じたら、すぐに点灯させてください。また、「秋は16時になったらライト点灯」を呼びかける自治体もあり、みなさんもお住いの地域で暗くなる前の時間にライト点灯を習慣化するのもいいですね。

 

オートライトは、トンネル内や夜間に自動的に点灯するので大変便利ですが、薄暮どきに関しては、その機能(センサー)よって点灯するタイミングが異なります。どれくらいの暗さで点灯するか、ご自身のマイカーの設定を把握したうえで視界をチェックしてください。場合によっては、手動で点灯する必要があるかもしれません。

遠くまで見渡せるハイビームを効果的に活用!

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夕暮れから夜間、街灯が少ない暗い道を走行する際は、ヘッドライトのハイビームをうまく使って前方の確認をしましょう。その効果は、ロービームのときよりも2倍以上遠くから歩行者を発見でき、一定の事故防止が認められると警察庁の調査でも発表されています。

ただハイビームは、対向車や前方車、歩行者から見ると眩しくて運転や歩行を妨げる可能性もあります。その際は、すかさずローにするなど、こまめに切り替えながら運転をしてください。そもそも自動車の交通量や歩行者の多い道路はロービームにして、スピードを抑えた運転を心がけましょうね。

 

ちなみに、道路運送車両の保安基準において、ヘッドライトは「走行用前照灯(ハイビーム)」、「すれ違い用前照灯(ロービーム)」と定められています。平成29年3月12日から、交通の方法に関する教則では「交通量の多い市街地などを通行しているときを除き、上向き」、つまりハイビームにするよう記載されています。これ以前に運転免許証を取得した方は認識が薄いかもしれません。一度確認をしてみてくださいね。

ライトの操作に不安のある方はこちら⇒これで安心!ライトの種類と操作方法

歩行者の多い時間帯。ドライバーはスピードと横断歩道での確認も忘れずに!

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ほかにも、この時間の運転で気を付けたいのが、視界が悪くなることで、実際に出ているスピードよりも遅く感じ、速度超過になりがちになること。また、帰宅時とも重なり歩行者も増えているので、確認を怠らないことが大切です。

 

特に雨天は、ヘッドライトや街頭の光が反射して道路標示なども見えにくくなります。昼間の運転よりさらに気持ちを引き締めましょう。

ドライバーと歩行者、どちらの立場でも事故を減らす安全確認を!

運転のことばかり書きましたが、クルマを降りたら誰もが歩行者になります。運転していたとき歩行者に対して気になったことは、自ら気を付けていきたいものです。

 

薄暮の自動車対歩行者の死亡事故は、約9割が道路の横断中に発生しており、しかもそのうち横断歩道で以外の場所が約8割を占めています。

 

歩行者の立場になったとき、例えば、自動車とかなり距離があるからと横断歩道を使わないで、道路を横断したり、距離を取らずに自動車の前後左右を横断したり……。

自分が運転しているときは、ちゃんと注意しているから自動車が避けてくれる! などと思っても、そんな過信は非常に怖いこと。

 

もしそのドライバーが、たまたま、よそ見をしていたら?

 

うっかりや見落としは、どれだけ注意しても発生する可能性がありますよね。

Black backpack with pedestrain safety reflectors

夜間の歩行が多い方は、、明るい色の服を着たり、持ち物に反射材を付けて、ドライバーに早期に見つけてもらうための工夫も大事。特に、お子さまや自転車で走行する方は、ぜひおすすめします。事故は双方の注意によって減らすことができるのです。

関連記事:夕方や夜間は反射板が効果的! 歩行者・自転車は、想像以上に見えていません!

どれだけ注意して運転していても、薄暮どきには視界が悪くなり見えていない……という事態が起こります。ドライバーなら早めにヘッドライドを点灯したり、歩行者のときは自動車に発見してもらいやすくするために、反射材をつけたりすることで、安全性は高まるんです。ドライバー・歩行者双方が「見えてないかもしれない」と考えておく。これも安全運転には大切なことですね。

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