クルマの空きスペースを上手に活用! 収納力抜群なシートポケット
クルマの中は、いつでもスッキリ整理整頓しておきたいものですよね。お子さまのおもちゃや、こまごまとしたアイテムを省スペースに収納するには「シートポケット」がおすすめ。座席の背面に取りつけるシートポケットは、ティッシュケースやボトルホルダー付きで、クルマの中がより機能的で快適に過ごせる空間へと変身します。今回は、ハンドメイドマーケット『minne』の作家otom canvasさんに帆布を使った、丈夫な「シートポケット」のつくり方を教えていただきました。
目次
収納豊富で便利なシートポケット
今回つくるシートポケットは、取り外し可能なティッシュケースやボトルホルダーに加え、6つのポケット付き。ロングドライブ中に必要なものがひと通り収納でき、後部座席で快適に過ごせます。
材料と道具
・8号帆布(幅90cm以上) ……100cm
・アクリルテープ(幅2cm) ……101cm
(6cm × 2本、9cm × 1本、19cm × 2本、21cm × 2本に切っておく)
・綿ロープ ……70cm
・面ファスナー粘着タイプ ……1枚(10cm×10cm)
・Dカン ……2つ
・ジャンパーホック ……1セット
・バネホック ……4セット(ジャンパーホックと合わせて5セットでも可)定規/チャコペン/裁ちばさみ/ミシン/ミシン糸(家庭用ミシンの場合#30)/糸切りばさみ/クリップ/目打ち/ホック打ち具/穴あけポンチ/ハンマー/ライター
【材料選びのポイントと前処理】
・今回、布は8号帆布を使用しています。厚みがあるので家庭用ミシンを使う場合、11号帆布もおすすめです。手芸店では、家庭用ミシンでも縫える8号帆布も売っているので、強度が欲しい方はぜひ探してみてください。
・ホックの代わりにマジックテープで代用してもOKです。
・アクリルテープの切り口は、ほつれないようにライターであぶっておくと扱いやすくなります。
・ホック打ち具や穴あけポンチは、手芸店でホックとセットで販売しています。
手順1.生地を細断し、布パーツをつくる
・布① 本体 ……タテ42cm×ヨコ75cm
・布② 上段ポケット ……タテ42cm×ヨコ15cm
・布③ 本体端処理・バイアステープ用 ……タテ58cm×ヨコ5cm ×2枚
・布④ ティッシュケース本体 ……タテ32㎝×ヨコ40cm
・布⑤ ティッシュケース端処理 ……タテ19cm×ヨコ5cm ×2枚(画像には含まれておりません)
・布⑥ ドリンクホルダー本体 ……タテ15cm×ヨコ21cm
・布⑦ ドリンクホルダー下部 ……タテ6cm×ヨコ21cm
手順2.布パーツの端を三つ折りにして縫う
裁断した布パーツの端(矢印の箇所)を、端から1cm幅に三つ折りにして縫います。基本的には布の「表面」に向けて折り込んで縫いますが、一か所、※印だけは「裏面」へ折り込んで縫います。
手順3.ティッシュケースをつくる
【使用するもの:布④、布⑤】
まずは、ティッシュケースからつくります。布④を、内側に裏がくるように置いて、縫った端が、それぞれ中央で重なるように折ります。
次に、ティッシュケースの両端を始末します。布⑤の両端を、タテ方向に1cmずつ折り込み、さらにそれを半分に折ります。
布④の両端を布⑤で包み、クリップで固定します。布⑤のはみ出た部分は、裁ちばさみで切りましょう。
布④と布⑤を重ねて縫ったら、ティッシュケースの完成です。
手順4.シートポケット本体をつくる
【使用するもの:布①、布②】
布①を表側にして、下辺から16cmの位置で折り返します。
折り返した部分の中央だけをタテに縫います。後でズレないように、両端は軽く仮縫いをしておきましょう。
次に、布②を、布①の上から16cmの位置にあてます。このとき、布②を裏返して、縫った部分が下向きになるように置きます。縫いしろ1cmを残して、下の画像の白い矢印部分を縫いましょう。
布②の下辺を縫いつけたら、表面に折り返します。画像のようにお好みの幅でタテに縫い、ポケットをつくっていきます。最後に、両端を仮縫いしましょう。
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