ジムニーカスタム女子がDIYした「シエラ姫」の魅力!フォトコンテスト大賞受賞者のクルマライフ
今回お話を伺ったのは、『暮らしとくるまフォトコンテスト2023』で大賞を受賞されたjimny.1970さん。愛車のジムニー シエラを「シエラ姫」と呼んで、まるで自分の分身のようにかわいがり、日々、素敵なカスタムをしながらクルマライフを楽しんでいます。自らを「ジムニーカスタム大人女子」と名乗るにふさわしいプロ並みのDIYのセンスと腕前! そんなjimny.1970さんに「シエラ姫」との出会いから伺いましょう。
目次
スズキ ジムニーシエラは発売前から一目惚れ! 車体のカラーだけが悩みのタネ!?
ージムニーシエラを選んだきっかけについて教えてください。
以前からクルマには乗っていて、ちょうど買い換えようと思ったときに、当時発売予定だった新型ジムニーの記事を見たんです。それを見た瞬間に一目惚れをしてしまって、まだ発売もされていないのにすぐに買うことを決めました(笑)
それからは頭の中がジムニー一色になってしまい、なんとか生産中のジムニーを間近で見られないかと思って、ジムニーを生産している静岡県の湖西工場まで行ってしまうこともありました。
ー購入後に、クルマのオールペイント(全塗装)をされたのは、どのような経緯だったのでしょうか。
ジムニーを買うことにためらいはなかったのですが、車体のカラーだけはさんざん悩んで……結局、ベージュ系のシフォンアイボリーメタリックを選びました。その色もよかったのですが、どうも私にピッタリには思えなくて。そんなある日、とあるイベントへ行ったときにお世話になっているジムニー専門店の社長さんとオールペンとの話で盛り上がり、本気で塗り替えるなら連絡くださいと名刺を渡されました。そこまでおっしゃっていただくなんて大変ありがたいなと思い、それに背中を押されてオールペイントをする決意をしました。
「シエラ姫」と名付けてしまうほど愛おしいクルマ!
ージムニーシエラのことを「シエラ姫」と呼んでいるのは、どのような想いからでしょうか。
最初にオールペイントをしたときは、つや消しのマロンベージュぽいカラーだったのですが、クリア塗装をしていなかったこともあって経年変化でピンクベージュへと変化してきました。そのころにアイボリーのルーフキャリアを付けたら、その正面から見た姿がお姫様の冠(かんむり)のように思えてきて。
そのあと、1回目の車検で工場へ預けることになったとき、たった一晩お別れするだけなのにとても名残惜しい気持ちになって「あれ? 私ってこんなにクルマのことを好きになっちゃったんだ!」と自分でもちょっとビックリしました(笑)その気持ちをInstagramのストーリーズで「ああ、シエラ姫……しばしの別れ」と書いて投稿したのが、このクルマを「シエラ姫」と呼びはじめたきっかけでした。
ー愛車を「シエラ姫」と呼んで溺愛しているのがよく伝わってきます。もはや子どものような存在なのでしょうか?
実は「シエラ姫」のことは、子どもではなくて自分自身だと思っているんです(笑)以前は、Instagramのアカウント名は「ジムニーキャンパー」だったのですが、フォロワーさんからそう呼ばれることにちょっと違和感があったりしました。「シエラ姫」がフォロワーさんに浸透していくと、私自身も「シエラ姫」と呼ばれることが増えてきて。“姫”と言われるのは気恥ずかしかったですが、私も「シエラ姫」のことが好きで一体化したほうがしっくりきたので、途中からアカウント名も「シエラ姫」に変えてしまいました(笑)
すべてを自分好みのセンスでこだわった内装は、ほかに類を見ないほど素晴らしい仕上がり!
ー「シエラ姫」は外装だけでなく、内装にもオリジナリティ満載の素晴らしいカスタムが施されていますね。どのようなことがきっかけでカスタムを始めたのですか。
ある日ジムニーのイベントでYouTubeの取材を受けたらその反響が想像以上だったので、ならば自分で発信しようと思って、まずはInstagramを始めました。Instagramでジムニーオーナーさんの投稿を見てみると、たくさんのかたが自分好みのカスタムをしていたので、ある程度のことなら自分でもできそうだし、楽しそうだなと思って内装のカスタムを始めることにしました。
ー車内を見渡すと、ほとんどのものをDIYで製作されているようですが、以前からDIYはお好きだったのですか。
はい。以前から自宅のウォークインクローゼットの中の棚や生け垣、薪小屋などをDIYでつくって楽しんでいました。ですから、工具やミシンなどのDIY用品もそろっていて、ホームセンターへ行くのももともと好きでした。Instagramの正式ハンドルネームを「シエラ姫♡ジムニーカスタム大人女子」としたのも、そういうバックグラウンドがあるからなんです(笑)
DIYにこだわるのは、自分にピッタリのものに囲まれていたいという想いから……
ージムニーは、内装用カスタムパーツはたくさん市販されている車種ですが、あえてDIYにこだわる理由を教えていただけますか。
DIYにこだわるのは、自分の感覚にぴったり合うものにしたいとか、囲まれていたという想いが強いからなんだと思います。
また、シエラ姫は自立した女性のイメージがあったので、カスタムもできる限り自分でやるのが自然に感じています。
ー「シエラ姫」の車内には数多くのカスタムが施されていますが、かわいらしさと同時に使い勝手もとてもよさそうですね。そのアイデアの源泉はどこにあるのでしょうか。
私はクルマに乗り込んだときに、必要なものが手の届く範囲に全部あればいいなと思っているんです。例えば、ジムニー純正のドアパネルはポケットが少なくて使いづらいのですが、自分でつくってしまえば好きなところに好きなだけポケットを取りつけられるので、そういう考え方がアイデアの源泉になっているのかもしれません。ちなみに、ドアポケットにはよく使うティッシュやウエスを入れています。
ー淡い感じの車体のカラーとアイボリー基調の室内空間が、とてもよくマッチしていますね。カラーセレクトでこだわっている点はありますか。
当初はブラウン系のレザークラフトなどでデコレーションしていたのですが、シートカバーをオーダーするときに落ち着いた雰囲気のブラウン系か、ちょっとお姫様チックなアイボリー系かずいぶん悩みました。ただ、私は普段から悩んだときは気分が上がるほうを選ぶようにしているのと、以前から柔らかい色調のアンティークグッズが好きだったので、思い切ってアイボリー系にしました。それ以来、車内は白っぽいグッズで統一しています。
今回は、誰もが驚くほど徹底的にカスタムされた「シエラ姫」についてお話を伺いましたが。「シエラ姫」を愛して止まないjimny.1970さんは、この先エンジンが壊れても、塗装が傷んでも、ていねいに修理しながら一生乗り続けて行くと決めているそうです。
そんな幸せな「シエラ姫」は、すでに完成されているのかと思いきや、室内後方のカスタムをしたり、災害時にも役立つように防災グッズを積み込めるようにしたり、まだまだ手を加えたいところはたくさんあると語るjimny.1970さん。きっと、これからも“大好き過ぎる「シエラ姫」”とともに楽しいクルマライフを末永く送っていくことでしょう。
取材協力・写真提供いただいたフォロワーさん:jimny.1970さん
https://www.instagram.com/jimny.1970/