サムネイル011

公開:2024.4.9

四季折々の美を求めて各地へドライブ! 風景の中に愛車を溶け込ませるのが至高の喜び

今回お話を伺ったorionnd7さんは、ご夫妻と愛犬のくうちゃん(ヨークシャー・テリアの男の子・15歳)とともに大阪府にお住まいです。忙しい仕事の合間をぬって、愛車マツダ ロードスター(ND型)とともに、四季折々の美しい景色を求めて遠方までクルマ旅をされています。『暮らしとくるま』にも「#旅の思い出とクルマ」のハッシュタグを付けて、素敵な旅の写真を多数ご投稿いただいています。そんなorionnd7さんに、オープンカーの魅力やクルマ旅と写真撮影の楽しさを伺いました。

目次

屋根を開けた瞬間に、世界がガラッと変わるところがオープンカーの魅力!

写真1

「#旅の思い出とクルマ」に投稿いただいた志賀草津高原ルートでのひとコマ。運転が楽しめそうなワインディングロードの情景と高原の爽快感が伝わってくる素敵な写真です

ー現在は2人乗りのオープンスポーツカーのマツダ ロードスター(ND型)に乗っているのですね。このクルマと出会ったときのエピソードを教えていただけますか。

以前は、ジェットスキーが趣味だったのでパジェロなど大きめのクルマに乗っていたのですが、腰痛を機に趣味を引退し、小さいクルマに乗り換えようと思って中古車販売店へ行ってみました。すると、たまたま状態のよい2代目のロードスター(NB型)が置いてあって……(笑)

 

実は、“いつかはオープンカーに乗りたい”と考えていたのですが、まだちょっと早いかな? とは思いつつも、カッコよさに惹かれて購入することに決めました。

結局、そのロードスターには6年ほど乗り、現行型のロードスター(ND型)が発売されたと同時に乗り換えました。ですので、ロードスターには、かれこれ15年ほど乗っています。

写真2

こちらは現在orionnd7さんが乗っている現行型の4代目ロードスター(ND型)。グラマラスな曲線で構成されたフォルムは見とれてしまうほど美しいです

ーオープンカーには、どんな魅力があるとお考えですか。

屋根をぱっと開けた瞬間に世界が変わる気がするので、それがオープンカーの一番の魅力かもしれません。屋根をオープンにすると、聞こえてくる音や肌に感じる風が変わりますし、日差しを直接感じることもできます。屋根の有無で、まったく違うクルマに乗っているような感覚になるんです。

しかも、現行型のロードスターは、これまで以上に運転するのが楽しいクルマで、何よりデザインがカッコいい! どこまでも走って行きたくなる最高の相棒です。

写真3

屋根をオープンにしたロードスターは本当にカッコいい! カスタムオーダーした赤黒のシートも、とってもオシャレです

旅先の美しい風景の中に、愛車を溶け込ませるのが何よりも楽しい

写真4

「ミニチュアのような美しい世界にうっとり。風景に溶けこむ小さなクルマ」の記事で紹介した写真。まるでミニチュアジオラマのような独特の世界観があります

ーorionnd7さんのお写真は、旅先の風景の中にクルマが小さめに写っていることが多いように感じますが、これはどのような想いで撮られているのでしょうか。

ドライブの途中や目的地で風景を眺めていると、この眺めに自分のクルマを入れて撮りたいという欲望が自然に沸いてくるんです(笑)それは自宅で旅の計画を立てているときも同じで、ここにクルマを入れて撮れそうだなとか、いろんな想像を巡らせながら楽しんでいます。

 

多くの方が旅先の美しい風景を写真に残したいと思うのでしょうが、私の場合は、その風景に大好きな自分のクルマも入れて撮りたいという想いを重ねているのだと思います。

写真5

美しい彼岸花と表情豊かな雲をモチーフにした田舎の風景に、愛車を控えめに置いたorionnd7さんの写真。愛車が周囲と調和して自然な一体感を持ち、雰囲気のある素晴らしい写真です

ー構図を決めるときに気をつけていることはありますか。

構図は、事前にInstagramやブログ、観光ガイドのようなサイトで目的地付近の写真をチェックしています。それで「ここならクルマを置いて、いい絵が撮れそうだな」と、ある程度、撮影場所の目星をつけて行きます。

加えて、できるだけ見たことのない構図になるよう心がけていますが、現地で実際の風景を見てインスピレーションで決めることもあります。そうやって、ベストな撮影場所を探しながら旅をするのも楽しみのひとつです。

写真6

ここは長崎県諫早市にある有名な撮影スポット。メロンのバス停、対岸の普賢岳、海、そしてロードスターなどが絶妙なバランスで配置されています

季節、テーマ、天気などを考慮して時期と撮影場所を決定

写真9

美しいグラデーションの夕焼けをモチーフにした写真。この風景を見たときは、美しさのあまり心が震えたそうです

ー季節を通して旅と撮影を楽しんでいらっしゃいますよね。時期や目的地は、どのように決めているのでしょうか。

時期や目的地については、私と同じようにクルマ旅をしながら写真を撮っている方のブログやInstagramを参考にしています。例えば、早春ならば河津桜を撮るために南伊豆へ出かけるとか、せっかく南伊豆まで行くなら、芦ノ湖スカイラインまで足を延ばして富士山をバックに写真を撮ろうかとか……基本的には季節、テーマ、天気、時間帯などを考慮しながら時期や目的地、それにコースを決めています。

写真7-2

芦ノ湖スカイラインで富士山をバックに撮影した写真。富士山とロードスターの構図は見事です

ー早朝から夜までさまざまな時間帯で撮影されていますよね。これはあらかじめ計画しているのですか。

撮影を長くやっていると、ベストな場所や時間帯などは自然とイメージできるようになるので、それに沿ってコース設定をしています。例えば、観光地では人がいない早朝に撮影したり、夜明けの清々しい情景、昼の明るい日差し、夕方の美しい夕焼け空、夜のキラキラした夜景など、それぞれの場所に応じて美しさが引き立つように撮影の時間帯を決めています。

写真8

この岡山県倉敷美観地区は、夜明けに撮影された1枚です。ここは撮影可能時間が限られた場所のため、あらかじめ時間帯、構図などを想像し準備しないと撮れない素晴らしい写真です

写真10

ホイールメーカーのフォトコンテストでグランプリを受賞した作品。早朝の京都でしか撮れない貴重なショットです

春の信州が一番お気に入りの場所! いずれは北海道にも行ってみたい

ーこれまでさまざまな場所へ旅をしてこられたと思いますが、印象に残っている場所を教えていただけますか。

やはり春の信州は最高ですね! 大阪では見られない雪山の風景が見られますし、春のビーナスラインや志賀草津道路では高確率で美しい雲海が見られるので、とても気に入っています。あとは熊本の阿蘇や鹿児島の桜島の景色も壮大で、とても印象深かったです。

写真11

雪が残る中央アルプスを背景に桜とロードスターをプラスした写真。信州の春を感じさせる写真です

写真12

orionnd7さんが大好きな春の信州でよく見られる壮大な景色。雲海と桜を一緒に撮れるとは、とても贅沢なロケーションです

ー撮影場所はかなり広域に渡っていますが、その行動力の源泉はどこから湧いてくるのでしょうか。

普段は、仕事が休みの日に1泊2日で片道5時間くらいまでの場所へ撮影に行っています。クルマ旅や写真を撮るのが好きなので、自分にとっては、ごく自然なことで、とりわけ特別なことだとは思っていません(笑)
単純に「いい写真を撮りたい」という想いが、行動力の源泉になっているのだと思います。

写真13

奥の阿蘇山と手前の草花の間にロードスターを溶け込ませた写真。阿蘇の雄大さと草花の柔らかさが融合した素敵な1枚です

ー長い間、クルマ旅や撮影を続けるモチベーションを維持するコツはあるのでしょうか。

季節をモチーフにした写真を撮っていると、年間のルーティンのようなものができてきて、休みの関係で行ける範囲も限られてしまうとマンネリ化してしまうと思います。そんなときは、妻が乗っているマツダ フレアで出かけたりするとロードスターとは違った写真が撮れて楽しいので、できるだけ変化をつけるようにしています。

写真14

今年の河津桜をフレアと一緒に見に行ったそうです。精悍(せいかん)なロードスターとは違うかわいらしい雰囲気のクルマで、新鮮な感じがします

 

今回は、愛車のロードスターで各地へクルマ旅に出かけ、素敵な写真を数多く撮られているorionnd7さんにお話を伺いました。旅先では、クルマ旅と写真を楽しむ仲間たちとばったり会ったり、Instagramに載せた写真についてコメントし合うこともあるとか。このような活動をしていると、ドライブを楽しんだり、美しい景色を堪能したり、気に入った写真が撮れるだけではなく、SNSでのコミュニケーションや友達の輪が広がるなど想像以上に楽しそうだなと感じました。

 

そんなorionnd7さんは、長い休みが取れるなら北海道へ行って、思う存分、クルマ旅と写真撮影を楽しみたいそうです。いつの日か、Instagramでorionnd7さんの北海道の美しい写真を見る日が楽しみですね。

取材協力・写真提供いただいたフォロワーさん:orionnd7さん

https://www.instagram.com/orionnd7

この記事をシェア