面倒なクルマのお手入れは、「ついでメンテナンス」で
クルマには日常点検や洗車、オイル交換など、一定期間で行うお手入れや点検がいくつもあります。しっかり意識していないと、半年間も洗車していないとか、オイル交換を最後にしたのはいつ? なんてことも……適切にお手入れすることは、クルマの異常や不具合に気づく大事なきっかけ。ひとつの参考として、わたしがしている「ついでメンテナンス」を紹介します。
目次
タイヤ点検、洗車、オイル交換……最後にやったのはいつ?
クルマの点検やお手入れは、やらなきゃいけないのはわかっていても、つい後回しにしてしまいがち。クルマのお手入れができていないと、クルマが汚くなってしまうばかりか、異常に気付かずトラブルの元になることもあります。
さまざまなお手入れを忘れずに、かつ、できる限りラクに済ませたい! と考え、わたしがしているのは、何かの「ついで」にメンテナンスをすること。
うっかり忘れを防げるうえ、こまめにお手入れするので1回あたりの負担が軽く、気負わずに続けられるのがポイントです。
クルマに乗る「ついで」にできる日常点検
私はいつも、クルマに乗る「ついで」にタイヤをチェックしています。やり方は、クルマのまわりを一周してタイヤを見てから、クルマに乗るだけ。見るべきポイントは、この2つです。
✓ タイヤの亀裂、損傷および異状な摩耗
✓ タイヤの溝の深さ
クルマ全体を回りながらの点検は、お出かけ前の身だしなみチェックに近い感覚です。
タイヤ空気圧点検は、ガソリンを入れるついでに
月1回のタイヤ空気圧点検は、ガソリンスタンドで給油するついでに。スタッフに声をかければ空気圧を測る機器を借りられます。空気圧チェックや充填は無料なので、自分でもできるようにしておきたいですね。
また、長距離ドライブ前には、ガソリンを満タンにする方が多いかと思いますが、そのときには必ず空気圧点検をしましょう。お出かけ先でのタイヤパンクなどのトラブルは、絶対に避けたいですよね。
洗車は、2段階で考えるとラク
クルマをきれいに保つには、こまめな洗車が大切。
“クルマがきれいな人は事故も少ない”なんて言う人もいるくらい、クルマがきれいだと普段と違うところに気づきやすくなるのかもしれません。とはいえ、洗車をしっかりするとなると、時間も労力もかかります。わたしは、カンタン洗車としっかり洗車の2段階に分けてお手入れしています。
カンタン洗車は、雨上がりの「ついで」に汚れやすいところだけ
屋根のない平面駐車場に停めているクルマだと、特に、雨粒の中のホコリ・汚れが乾いてできる水アカやウォータースポットが気になります。
わたしは雨が上がった「ついで」のタイミングで、10~20分かけて汚れがつきやすいボンネットや屋根などを洗っています。
雨上がりを選ぶのは、水アカ・ウォータースポットの原因となる雨粒を長くクルマに残さないため。もう一つの理由は、洗車した直後に雨が降るとがっかりしてしまう……ので、雨が上がりのあと晴れの日が続くときにカンタン洗車をしています。
しっかり洗車は、気合を入れて! たまにだったらプロにお任せしても
3か月くらいすると、かんたん洗車ではやっていない場所の汚れが目立ってきます。そうしたら、天気予報や時間のあるときを見計らって、半日かけてクルマ全体をしっかり洗車します。
洗車をちゃんとするのが面倒なときは、たまに、洗車機やプロの手洗い洗車などをお願いすることもあります。
ミニバン、SUVなど大きなクルマに乗っている方は、洗車も大仕事ですよね。季節によっても、真冬は水が冷たくて凍えたり、真夏は暑すぎて熱中症になりそうだったり……。
美容室に通うような感じでクルマの身だしなみを整えるための出費と割り切ってもいいかもしれませんね。
オイル交換は半年に1回、ついでにその他の点検を
オイル交換は、「ついで」にやるのが難しいので、半年ごとに行くと決めてしまっています。これは歯医者さんの定期健診に近い感覚でしょうか。
スマホやWEBからオイル交換の予約ができるので、時間のあるときに予約しておけばオイル交換もスムーズにできます。
このオイル交換の「ついで」にウォッシャー液やバッテリーなどのボンネット周りや、ワイパーをチェックしてもらえるか聞いてみるといいですよ。日ごろクルマに乗っていて、特に異常を感じてなくても、プロの目で見てもらえたら安心感が増しますね。
また、オイル交換やワイパー交換、バッテリー交換などが一つのセットになって、24か月以上の長期に渡って定期的なお手入れをしてくれるメンテナンスパックというサービス(有料)もあります。後回しにしてしまいそうなことがパックになっているので、使わないと! という気持ちが出てきそうですよね。
クルマのメンテナンスというと、面倒に感じてしまいがちですが、日ごろクルマに接するタイミングにひと手間かけるだけで、長くきれいに乗り続けることができます。自分の身だしなみを整えるのと同じように、クルマのお手入れも気にかけてみるといいかもしれません。
ここで紹介したのは、あくまでもわたしのやり方。ご自身のクルマの乗り方に合ったやりやすい方法を試しながら、ちょうどいいクルマのメンテナンスのタイミングを見つけてみてはいかがでしょうか。