
守ろう! 交通ルール みんなの安全・安心のために
春の訪れとともに、入園や入学といった新生活が始まるこの時期は、交通安全への意識を高める絶好の機会です。初めての道を歩く子どもたちや、新しい通学・通勤ルートを利用する人が増えるため、改めて交通ルールを守る重要性を理解したいですね。 道路は、歩行者や自転車、クルマのほかにも電動キックボードなどさまざまな利用者が行き交う場所です。今回は、それぞれの立場のときに気をつけたいポイントを紹介します。交通事故を防ぐためには、一人ひとりが交通ルールを正しく守ることが非常に大切です。
目次
子どもたちにも教えたい! 安全な横断歩道の渡り方
内閣府の「令和7年 春の全国交通安全運動」では、子どもをはじめとする歩行者が安全に通行できる道路交通環境の確保と正しい横断方法の実践を呼びかけています。
歩行者が横断歩道を安全に渡るためのポイントは以下の通りです。
1.横断歩道の手前で止まる
横断歩道の手前の安全な場所で止まり、横断の意思表示をしましょう。
2.信号の色を確認する
信号のある横断歩道では、青信号になったのを確認してから渡ります。青信号が点滅しはじめたら『渡らないでください』という合図です。無理に渡らず、次の青信号を待ちましょう。
3.手を挙げて意思表示する
道路を渡ることをドライバーに知らせるため、手を挙げると安全です。
4.右・左・右をしっかり確認する
完全にクルマが停止しているか、クルマが来ていないかをよく見て安全を確認します。
5.走らずに、手を上げて横断する
急に飛び出したり、途中で立ち止まったりせず、まっすぐ進みましょう。
クルマのドライバーにアイコンタクトをして、横断する自分に気づいてくれているかを確かめるのもいいでしょう。

関連記事:【標識クイズ】青い五角形の中に歩いている人がいる標識の意味は?
また、夜間はドライバーに視認されやすい明るい服装や反射材を身につけるといいでしょう。夕暮れどきは特に歩行者と自動車の交通事故が多く、ほとんどが歩行者の横断中に発生しているので、「ドライバーが気付いていないかもしれない」という意識が重要です。

関連記事:子どもが身に付けるものに安全を。手づくり反射板グッズ
絶対NG! “ながら”歩行や“ながら”運転の危険性
また、春の交通安全運動では、歩行者優先意識の徹底とながら運転などの根絶やシートベルト・チャイルドシートの適切な使用の促進についても重点としています。
スマートフォンやイヤホンを使用しながらの歩行や運転は、視覚・聴覚の注意力を低下させ、重大事故の原因となります。歩行中、自動車の運転中などを問わず、加害者・被害者になる可能性があるため、絶対にやめましょう。
歩行者の「ながらスマホ」は危険!
スマートフォンを見ながら歩く「ながらスマホ」は、歩行者にとっても大きな危険を伴います。 スマートフォンに集中するあまり周囲の状況に気づきにくくなり、信号無視や他の歩行者との衝突、さらには車両との接触事故につながる危険性があります。特に横断歩道や駅のホームなどのように交通量や歩行者が多い場所では一層の注意が必要です。安全のために、歩行中はスマホの操作を控え、立ち止まって確認する習慣をつけましょう。

運転中の「ながら運転」には厳罰も!
道路交通法では、運転中のスマートフォン(携帯電話)などの使用に対して、厳しい罰則が設けられています。

<出典>政府オンライン
・携帯電話を持って通話したり、画面を注視したりした場合
【罰則】 6か月以下の懲役または10万円以下の罰金
【反則金】 普通車 18,000円
【違反点数】3点
・スマートフォンの使用により事故を起こすなど交通の危機を生じさせた場合
【罰則】 1年以下の懲役または30万円以下の罰金
【反則金】 非反則行為となり、罰則が適用
【違反点数】6点(免許停止)
関連記事:ながら運転の厳罰化。何気ないその行動が違反行為になるかも……
シートベルトとチャイルドシートの正しい使い方
車内での安全確保には、シートベルトとチャイルドシートの着用が必須です。交通事故での死亡リスクは、適切なシートベルト着用により半減すると言われています。
正しいシートベルトのつけ方

<出典>一般財団法人日本自動車工業会
関連記事:シートベルトの締め忘れ? 「シートベルト非装着警告灯」が点灯したときの原因・対応
正しいチャイルドシートのつけ方

<出典>JAF 日本自動車連盟

自転車や特定小型原動機付自転車(電動キックボード)に乗るときはヘルメットを着用しよう
そして、「令和7年 春の全国交通安全運動」では、3つ目に自転車・特定原動機付自転車利用時のヘルメット着用と交通ルール順守の徹底を挙げています。
自転車や特定原動機付自転車(電動キックボード)に乗る際は、ヘルメットの着用が重要です。 万が一の事故の際には頭部を守り、重傷のリスクが減少します。 法律でも着用が努力義務とされています。自身や家族の命を守るために、ヘルメットを正しくかぶり、安全運転を心がけましょう。
【あわせて読みたい】
2023年4月1日スタート! 自転車用ヘルメットの着用努力義務とは?https://www.kurashi-kuruma.com/article/2023022717399
電動キックボードに免許は必要? 基本のルールや注意点をわかりやすく解説!
交通事故のない世界を実現するために
最近の自動車は安全機能が進化していて交通事故は確実に減りつつあります。一人ひとりが交通ルールを守れば、安心してお出かけやドライブを楽しむことができます。私たちの意識と技術の進歩で交通事故のない世界を目指しましょう。

